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武術身法の秘訣

 新刊本『ヒトを観抜く武術の読み』、もう御覧いただけたでしょうか?

「うちの会員に二冊ずつ買いなさいと言っておきました」(ありがとうございますっ)

「ブラインドタッチできなかったというのに驚きました」(そこですかぁっ?)

「こんなマニアックにしちゃ売れないでしょう」(この先生の読みはいつも真逆だから、今回は売れるだろうな~)

 正直、一番、書きたくない隠しておきたいことについて書いたので、今回は売れてくれなかったら泣くよ、俺は・・・。


 さて、それはそれとして・・・セミナーの時にも、よく質問されるのですが、武術武道を流派問わず上達させるための秘訣について、ひとつポイントを挙げてみます。

 それは、「骨盤から動く!」です。


 これは、突きや蹴りに限らず、フットワークでも体捌きでも、逆技や投げ技でも、あらゆる技を、骨盤から動くことを意識します。

 つまり、「腰から動く」とか「肚から力を出せ」といった古来から言われているものを総合的にまとめるものとして、“骨盤”を意識するものです。

 たったこれだけのことで、「動きは軽く、技は重く」なるんですよ。まるで魔法のように差が出るんです。

 普通、「足から動け」って言う人もいますよね?

 でも、足から動こうとすると左右の足の重心移動がモロバレ(動こうとすると中心軸が左右に偏る)になるし、もし、どっしりと重心を落として構えていたら、一度、重心を浮かす予備動作も出てしまいます。

 この予備動作の瞬間というのが、攻防の隙間で絶好の攻め所なんですよ。この瞬間って物理的に攻撃も防御も充分にできない動きの隙間なんですね。

 この点は格闘技やっている人は、よ~く認識しておいてもらうと応用性は自在ですよ。

 ノーモーションパンチと言ったって足で蹴って前方に進むやり方をする人が大半ですから、ならば、足の蹴り出しを観察していれば動き出す瞬間が判るから、避けることは可能なんですよ。

 足の蹴り出しで推進力を得て威力を出すやり方は、打撃系の武術や格闘技でいろいろ工夫されていますが、日本の古い武術では意外と使わないんですね。

 理由は、“スリ足だから”。

 では、“スリ足”はそもそも何のためにやるのか?というと、予備動作を消して動くためだと考えられますね。

“スリ足”の意図するところは、足で動くんじゃなくて“骨盤から動く”ということだと私は考えています。骨盤から動くのは、“体重心を先に動かす”ということなんです。

 だから、重心が動いている状態で足を動かせば軽く動ける(縮地法の原理)し、重心が動いている状態で技を出せば重心移動のエネルギーが働くから技が重くなる(沈身や沈墜勁の原理)・・・という仕組みです。

 この原理を理解していれば身体操作のやり方はいくつも工夫できるでしょう。原理から理解できない人は身体操作の方法論にこだわってしまうから応用が効かないという訳なんですよ。

 もっとも、原理が解っている人は、それは隠して方法論をいくつも考案して金儲けに励むでしょうけど、方法論から個々の技法を解説していっても、習う側が本質を掴めなければ永遠に習い続けるしかないですからね。

 多くの武術道場がそうやっています。いい商売ですよね~。なんか新興宗教みたい。


 ええっと・・・それから、「全身を使って動け」と言う人もいますね。

 でも、全身を動かすためには、支点となる動きのセンター(中心)が必要なのです。

 直立二足歩行する構造上、人間の身体運動のセンターになるのは、骨格の中枢となる骨盤です。

 例えば、手足の関節が脱きゅうしたり頭蓋骨や首、背中の骨が少しばかりズレていても、それだけで動けなくなるという程のことはありません。

 しかし、仙腸関節などの骨盤の関節がズレてしまうと、途端に動きは制限されたり動けなくなってしまったりします。

 私が骨盤の重要性に気づいたのは、バイトでギックリ腰になってしまってからで、故障してはじめて理解できたのです。

 多くの整体手技療法でも、骨盤の調整は基本に置かれています。つまり、それだけ重要だということですし、中には骨盤の中心にある仙骨のみを調整して全身のバランスを回復させていく派もあります。

 こういった整体手技療法の観点で武術の稽古法を再検討していった時に、特に身体操作法で最もベーシックに置くべきなのは骨盤の動きだと確信した次第です。

 これはほとんどの武道・格闘技やスポーツ等にも応用できますからお試しアレ!

追伸;バンクーバーオリンピックの女子フィギュア・・・真央ちゃんもミキティも惜しかったですね~。でも、世界のトップレベルって信じられない超人がしのぎを削る世界なんだろうなって思います。金メダルを取ったキム・ヨナ。ありゃ~、凄いですよ。やっぱり一段も二段も上に行っていると思いました。ここは謙虚に認めて、彼女のさらに上を目指して研鑽すべきじゃないですか? 確かに真央ちゃんの技術はキム・ヨナに優る点もあるとは思いますが、技の前後の流れがわずかに途切れてしまい芸術表現の点では明確に差がありますよ。その点ではミキティが素晴らしい。二人がフュージョンしたらキム・ヨナにも勝てるだろうけどな~・・・。でも、前人未到の200点超えでトップが競われた大会なんて歴史的事件なんですから、胸張っていいと思いますよね。十年前に今の日本のフィギュアスケートの世界トップレベルの活躍って予想できなかったんじゃないですか? スポーツや文化芸術の振興に力を入れない日本という国で、ここまで頑張って世界レベルで闘っている若い人達の活躍には頭が下がります。ありがとう!

追伸2;『龍馬伝』の吉田東洋役の田中泯さんが抜群です! いつもカッコイイ爺さんしか演じない泯さんが、今回は物凄い自信家で傲慢で「わしは天才じゃからええんじゃ」「力がある者が勝つのが現実じゃ」とうそぶくヤな親父を演じていて痺れます! 思えば、私の中国拳法の師もビール飲んで本音が出ると、こんなヤな性格してました。でも、そこがカッコイイんだよ。綺麗事ばっかり言って善人ぶってるヤツって無能だし無責任だし頼りにならない。あっ、鳩山さんの悪口じゃないですよ。


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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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