コンテントヘッダー

『現代霊性論』を読んで・・・

 武道論も書いている内田樹さんの対談本ということで、新聞の広告記事で、おっ?と思ったのが、この『現代霊性論』。

 しかし、正直言って、私は内田樹さんの論には、今一つ、賛同するところがありませんでした。

 どうも、甲野善紀氏と付き合うようになってから、武道に関してもおかしな理屈をつけるようになったように思えたからです。

 だいたい、合気道の高段位を持ちながら、何故、甲野氏の技の欠陥に気づかないのか?と不思議だったからです。

 甲野氏の技は見世物芸の典型例であり、まともな武技としての実用性は無きに等しく、現実に、ちょっとでもまともに立ち合うと連戦連敗。私の知る限りでも70人以上の人に負けており、ボロ負けした経験も少なくない・・・という、日本武術史上類例を見ない現代日本を代表する“偽装武術家”だからです。

 無論、別にどんなに弱くても、「武術に伝わる身体操作法の研究をやっている者です」という分には、特に非難するには当たらないだろうと思います。

 私が甲野氏を徹底批判してきているのは、彼が“自分は全然戦えないということを黙して語らない・・・それどころか本物の達人であるかのごとく周囲に思い込ませるための手練手管を日夜研究工夫している物凄い詐欺師体質の人物”だと認識しているからに外なりません。

 こんなバカチンを野放しにしていたら、日本武術、日本武道の将来に及ぼす悪影響は計り知れないものがあります。

 実際、彼の詐欺師体質に利用されて苦い思いをされた師範は少なからずいるのですし、あるいは二匹目のドジョウを狙って“第二の甲野”を目指すカルト武術屋も出てきていますから、こういう風潮は断固として徹底糾弾されなければいかんのですよ!

 それに、見世物芸しかできない人間を天下の達人扱いするのは阿呆を満天下に晒す行為でしょう? それが武道家を自負し武道論を為している・・・ということの“悲哀”と“滑稽”は底知れない羞恥の沙汰ですよ。

 もしも私が内田さんの師匠であったら、「この糞馬鹿者! わしの顔に泥を塗るか? 恥を知れっ!」と怒鳴って、顔面にマジで蹴り入れてますね。

 仮にも武道の専門家で「甲野先生は大武術家だ!」なんてほざいているヤツは、どれだけ名前と地位のある人物だったとしても、私は「目ン玉、腐っとるな~、この人」と、思いっきり軽蔑しますね。

 そういう次第で、私は内田樹さんの武道家としての物凄い見識の無さにはガックリしてしまっていた訳ですよ。それ以前のムック本なんかで読んだ論考とかは慧眼を感じさせていたから、余計に「どこに目ぇつけてんだよ、このオッサンは?」って思いましたよ。はっきり言っときますけど・・・。

 ただし、新刊本でも書きましたけど、およそ試合をしない合気道や太極拳、中国武術などを実践してきている人には、師範クラスであっても甲野氏同様に唖然となるくらい脆弱な人がいるのも現実ですからね。

 それこそ、フルコンタクト空手を数カ月やっている程度のハイティーンのローキック一発で撃沈させられてしまった・・・なんて話は珍しくもありませんから、多くのフルコン修行者や格闘技実践者は、それらの武術には怪しいものというイメージしか持っていないようですね。

 つまり、“戦えない武道家(趣味道楽で稽古しているだけで現実に戦うことを想定していない武道の本質が抜け落ちた者、あるいはそこに無自覚な者)”なんですよね。

「内田樹先生も、その手のタイプなんだろうな~。マジで怒るのも大人げないか~? 所詮、学者が趣味で合気道や居合道やっているだけなんでしょ~」と思って、多くを望むのは間違いだと納得していた訳です。

 そんな訳で、この本に関しても、興味を惹くテーマではあるものの、屁理屈だけで無内容なんじゃないかな~?と思っていた訳ですよね。


 ところが、どっこい・・・この本は面白かったですね~。書店でパラパラッとめくって速読してみたら、オオッ?と思うようなことが書かれていて、これはちゃんと読むべきだと思って買ってきた訳です・・・。

 無論、武道だの武術だのについて書かれた本じゃなかったという点と、対談相手の釈徹宗氏(宗教思想)が、単なる仏教学者ではなくて宗教に関する全般的な知識と見識、新宗教とカルトの問題点なんかにも慧眼を持たれているのが解って、島田裕巳なんかよりずっといい!

 私は、正直、こんな宗教学者の方がいるとは思ってなかったですよ。

 何に関心したかっていうと、この人は東西オカルトに関しても、かなり知識を持っているようだし、その上で仏教者(浄土真宗)としての立ち位置にもブレがない。

 おまけに日本拳法をやっていたのだそうで、日本拳法と言うと防具付けて実際に殴り合い投げたりする武道ですから、その厳しさは合気道とは異質のものです。

 だから、優しく説いていても言葉に厳しさがありますね。迂闊なことを言って世の中に間違いを広めたりしてはいけない・・・と自覚しているようなフシも感じました。

 そんな人との対談だから、やり取りを概観していると、内田さんの人柄なんかも概略、読めてくるんですよ。

 それで、「あ~、なるほど、ウッチー(内田樹)は、相当、クセ者なんだな~? ということは、甲野チャンの問題点を知った上で面白がって付き合っている可能性があるかもな~?」と思い至ったんですね。

 釈氏は、かなり真面目で一本気なところのある性格に感じられますが、内田さんはまあ、ぬらりひょんみたいな性格なんだろうな~と思いましたね。

 そこが独特な無責任さに見えてしまう。全共闘世代の評論家に多いタイプですね。私はどうも、あの世代の人達とは相いれないというか、文句つけたくなることが多いんですよね~。何か、妙にイラッとするんですよ。

 その内田さんのイラつくところを釈氏が和らげてくれているというか、持ち味を引き立てているというか、対談ならではの読み易さにしてくれています。

 でも、個人的に笑ってしまったのは、内田さんが、ちょこちょこっと甲野氏の話を持ち出すところなんですが、私は本人をよく知ってるから、「そうそう、アルアル・・・(苦笑)」って思ってしまうんですよね。

 カルマ(業)についての甲野氏の話なんかは、恐らく私にイジメられた甲野氏が悩みまくった揚げ句に“合理化したカルマ論”を周囲に吹聴しているんだろう・・・と、むしろ、噴き出してしまいましたよ。

「相変わらず、バカだね~?」ってのが私の偽らざる感想。

 そういう、ごまかし方をするところが業が深いっちゅうんですよ。自分がキリスト様かなんかだとでも思ってんでしょうね。自己愛性人格障害者の典型例ですな・・・。

 まあ、内田さんにとっての甲野氏は、珍獣を見るような感覚なのかな~?

 あっ、そうそう・・・「仮にも師と仰いだ人物に対して無礼千万なもの言いをするのは人として未熟である」といった“浅薄過ぎる礼節論”持ち出す人が武道関係者には多いから、はっきり申し上げますが・・・「個人的心情を持ち出して事実をねじ曲げて語る者のどこに“真”があるのか? 礼節論を持ち出して真実を暗ます者は偽善の徒である。恥知らずは礼節を語るべからず!」と・・・。


 とにかく、『現代霊性論』、面白いから、興味のある人は読んでみるといいですよ。


PS;民主党の副幹事長が小沢批判を公言したという理由で辞めさせられたそうですが、民主党の器の小ささにはガックリきますね~。小沢さんはスターリンみたいになりたいのかな~?

PS2;クロマグロ問題、予想外の大逆転でビックリしましたね~。


関連記事
スポンサーサイト
このページのトップへ
コンテントヘッダー
著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

FC2カウンター
リンク
最新記事
カテゴリー
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

月別アーカイブ
ブログ内検索