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小島一志さん、ごめん!

 いや~、正直、「本当に本人なんですかね~? イタズラで他人がなりすましているんじゃないですかね~? 無視した方が良くないですか?」という会員たちとの話し合いで対応を考えていた時は、私も「その可能性もあるけれど、多分、本人なんじゃないかと俺は思うよ。どっちにしても返信のメールをしてみたら判るでしょう」と、先の返信メールを送ってみたんですが、どうやら小島さん本人だったようです。

 反論らしき返事のメールが二回、来たので、再度のお返事を書いたのですが、事務局に渡したら「着信拒否になって戻ってきました」ということです。

 何か、私は、ここぞとばかりに「これは、いいチャンスかもしれない。徹底的に論破して、こやつのひん曲がった根性を叩き直してやるっ!」ってつもりで書いちゃったんですけど、反論と彼のブログを読んだ会員がメールして知らせてくれたので、彼のブログも読んだんです。

 う~ん、どうやら、小島さんは本気で今までの自分のやり方を変えていこうとしていたみたいですね。

 何か仕事が順調みたいなこと書いてるみたいですけど、私も出版に関わる仕事やっていますから解るんですけど、強がりだと思いますよ。

 10年前くらいから「本が売れない」と言われて町の書店の生き残り戦略とか業界は大変だったんですけど、現在はその三倍くらい酷い状況になっています。

 確かに彼と塚本さんの共著『大山倍達正伝』は売れたようです。新聞や雑誌でも紹介されて話題にもなりました。

 だけど、武道・格闘技のジャンル作品というのは、一般の本と比べればそんなに売れるものじゃありません。値段も高いから何万部もバンバン売れる訳じゃありません。

 雑誌みたいに定期刊行していれば、そこそこ定期的に収入はあると思いますが、単発で企画をたてて大手の出版社から単行本やムック本を刊行するというスタイルは、現在の出版不況の状態では切り捨てられる危険性が一番高い訳ですよ。

 私がアスペクトさんで本のシリーズ化できたのだって、何とかコンスタントに売れているからであって、一回、水準を下回ってしまったらシリーズは打ち切られてしまうと担当者からも忠告されています。

 従って、企画自体は毎回、三つくらい考えて、一番、売れそうなやつを選ぶという形でやってきているんです。

 本当は特撮アクション映画の研究本とか書きたいんですけど、「映画本は売れないからダメ」って却下されちゃってるんですよ。

 だから、私みたいに武術と特撮とアクションしか書けないオタク作家が生き残っていくのは大変なんですよ。

 ちくま新書から声かけてもらった時は、本当に有り難かったですよね~。

 でも、打ち合わせした時に「新書版は一万部くらい売れないといけない」と言われて、「げげっ、ハードル高っ!」って思いましたね~。

 つまり、いきなり新人でプロデビューした野球選手が、「三割り打たなきゃ二軍に落ちますよ」って言われるようなもんなんですよ。

 小説家でも、新人賞とって鳴り物入りでデビューしても5年後は影も形もなくなってしまっている・・・というTVの人気芸人みたいなケースが圧倒的に多い。

 コンスタントに売れ続けるということがいかに大変なことなのか?

 複数の雑誌に連載持ってる作家でも「単行本で3000、新書で5000いかない」と言われている御時世で、メディアにほぼ出たことのない人間の本がその二倍の部数はけると思います? 無理っぽいでしょう?

 普通はムリ!

 私が常々、「マイナスの応援も宣伝になればOKですよ」って言う意味が解ってもらえると思います。皮肉で書いてるんじゃないんです。悪口雑言書かれたって、本を買ってくれるなら「お客さまは神様でございま~す!」って心境ですよ、マジで・・・(タダで宣伝してくれてるようなもんだし)。


 小島さんは、空手雑誌の編集長を歴任してキャラもたってるから、このジャンルでは山田編集長と並ぶ名物男ですけど、山田さんは自分をギャグにしたりできるユーモアセンスもあるけど、小島さんの場合は妙に生真面目過ぎて、それができないでしょう?

 そういえば・・・と納得する人も多いと思いますが、書店の店頭で武道の雑誌が置かれなくなっています。売れない雑誌は取り次ぎが通さなくなっているのです。入荷しても一週間も売れなければ返却されてしまうのが現状なんですよ。

 だから、現在の出版大不況の煽りを食らっていない道理がないと思いますよ。

 だけど、彼の今回の謝罪したいというメールであったりブログに書いた内容について読んでみると、これまでの強気一辺倒の傲慢な様子とは明らかに違っていますね。

 本当に別人なんじゃないか?と思うくらいです。

「ひょっとして、俺に仕事の相談とかしたいのかな~?」とも思ったんですけど、武術の研究家としての私に関心を持ったということは、結局はそこに繋がるんだろうと思われます。

 現実に経営は大変だと思いますよ。出版社も書店もどこもそうだもん。何万部もバンバン売れる本を毎月出しているんだったら話は違いますけどね~。

 以前は武道格闘技の出版社が団結して不況を乗り切ろう!って感じで会合持ったりしてて、私もクエストの営業の方から好意で呼んでもらったりして(アスペクトさんとの縁ができたのもそのお陰)、何度か出席させていただいたりしていたんですけど、これも2、3年前に解散してしまいました。

 だってね~。最初は頑張ろうって言ってたのが、だんだん、「本が売れないよね~」ってボヤキ飲み会に変貌していってましたからね~。

 私なんて、「企画売り込みのチャ~ンス!」と思って、出掛けてたんですけど、皆さん、やる気が年々、枯渇していく訳ですよ。業界の悲惨な状況を肌身で感じただけになっちゃいましたね~。

 人間、どんな強気の人であっても追い詰められたら、「やり方を変えないと、もうダメだ」って思うもんでしょう。

 小島さんも、私が反省を促すまでもなく、自分なりに今までの自分のやり方の問題点を考えて、必死に変わっていこうと一大決心して実行に移したところだったんでしょう。

 それなのに、いきなり私がガツンとダメ出ししたもんだから、「何を~っ!」って怒って元に戻ってしまった・・・という感じみたいで、「いや~、何か話の腰を叩き折っちゃって悪いことしちゃったな~、オレ・・・」って、思いましたよ。

「謝罪したい」ってメールに対しても、「いや~、別に気にしてないから、謝んなくていいですよ。子供じゃないんだから、そんなの本気にしていませんよ。武道やっている人間同士、過ぎたことは水に流してお互い、頑張りましょうね。新刊、楽しみにしてますね」って、善人ぶって軽く返信しておけば良かったかな~?って反省しちゃいましたよ。

 ついつい、「全国の小島vs長野を期待しているファンの皆さんの気持ちに応えなくっちゃ~」って、面白い展開にしようとしてしまう私のいつもの悪い癖が出てしまって、小島さんの気持ちを考えないで「よしっ、この人、今、弱ってるみたいだからラッシュでトドメをさして・・・」なんて勝負心が出てしまいましたよ。

 いや~、申し訳ない・・・。

 ホント、せっかく小島さんが一生に一度あるかないかの大決心をしたところに、悪いことしちゃったな~って思ってます。

 私以外にも目ぼしいところには謝罪しようとしていたそうなので、大道塾や芦原会館や極真関係、台湾系中国武術家のO氏とか、出版関係とか、あるいは元の身内の人達等々にも謝罪しようとしているんだと思います。

 とても許されるとは思えない場合もあると思いますが、とりあえず謝罪したいという気持ちを持たれたことは立派だと思います。

 人間、お詫びしたり感謝したりする気持ちしか成長の糧にはなりませんからね。



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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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