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六月セミナー『軸の操作と崩し』

 2010年の月例セミナーも、早くも半分が終わろうとしています。

 早いな~。

 六月は、『軸の操作と崩し』。五月の脱力技法に続く、合気技法の第二弾です。

 脱力技法は、非常に汎用性の高い技法なんですが、唯一の弱点が、「相手も脱力していたら掛からない」という点があります。

 例えば、ヨーガとかやっている人だと中々掛かりません。

 合気技法は関節技が発展したものと考えられ、大東流では、柔術、合気柔術を経て、合気術を学ぶという構成になっていると解く人もいます。

 つまり、初手で基本的な逆固め技を学んでから、段々、高度な合気の崩し技へと移行していくというのです。

 しかし、この論の問題点は、合気さえ体得すれば柔術技法は必要ないという誤解を与えてしまうところで、実際に「合気さえできれば外の技は必要ない」と豪語する木村達夫さんのような人もいる訳です。

 合気の高度な崩しを体得しても、相手を制圧する当て身なり固め技なり絞め技なりをできなければ、相手は立ち直って攻撃し続けるでしょう。

 合気単体では武術技法として不完全なのです。

 ましてや、脱力系合気技法は、同じ原理を会得している相手にはまず掛かりません。木村さんが私に掛けられなかったのは技“量”の問題ではなくて技“質”の問題だったのです。

 無論、私も脱力ができている人に脱力系の技を掛けることはできません。その場合、別のやり方で掛けます。

「そんなのはインチキだ」と文句を言う人もいるかもしれませんが、武術なんだから、とにかく勝たなきゃダメです。技が通じないとすぐに諦めてはダメ! 二の手、三の手と次々に別の技を繰り出して、相手を制圧するまで止まってはいけません!

 型稽古でも“残心”を取るのは、本来、相手がやられたフリをして、いきなり反撃してきた時に備えるためのものであって、これを具体的に技でやる場合は、相手が戦闘不能になるまで技を繰り出し続けねばなりません。

 うちの稽古でも、対錬の時に技がうまく極まらないと途中でウ~ンと唸って中断してしまう人がいたりします。が、本来、中断したら相手は反撃してくるものです。この点を説明しても繰り返してしまう人は、いくら練習しても上達はしません。

 戦いの最中に考えている暇はありません。稽古は実戦のシミュレーションであって、実戦を想定しない馴れ合いの稽古はやればやるだけダメになってしまいます。

 初心者同士で怪我も辞さない稽古をやるのは論外ですが、熟練していくに従って技は厳しくしていかないと稽古になりません。

 恐怖心を克服するのも重要な稽古なのです。

 そして、武術は、相手を観察することが重要です。それも、パッと観て一瞬で対策をたてられないといけません。相手を無視して自分のことしか考えない人間は、これまた上達の見込みはありません。

 これは繰り返し繰り返し稽古する中で培っていくしかないのですが、意識的に稽古しなければ永久に身につきません。


 さて、脱力技法の弱点を補うものとして、私は“軸の操作”を提唱しています。

 どれだけ脱力できても人間の身体の1/3は固形物で、中でも骨はグニャグニャ曲がったりしません。タコみたいな軟体動物ではないのです。

 だから、軸の操作で崩すやり方は、平たく言うと骨格を利用して力学的に崩すものだと考えてもらえばいいでしょう。

 つまり、これは合気技法から元々の柔術の関節技に寄っていった技法なのです。

 けれども、純粋な関節技と違うのは、“軸”というのは仮想のものだということです。

 身体内部にも、場合によっては身体の外側に想定することもできます。

 軸の概念については、新しく考えた理論もありますから、それは当日、御説明します。

 軸の想定は、身体内部の重心点を意識しやすくする側面もあり、自分の身体感覚を高めるのにも、相手の動きを読む場合にも幅広く役立ちます。

 これは武術のみならずスポーツ全般にも応用が期待できるでしょう。

 そういう意味では身体論の分野で多用されている概念ではありますが、さほど理論的に深めている研究家は見当たりません。

 今回のセミナーは、そういう意味で武術でなく身体論に関心がある人にとっても面白いかもしれません。

 よろしくどうぞ・・・。


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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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