コンテントヘッダー

横浜同好会始動!

 東京支部同好会が始まって日も浅いんですが、横浜在住の会員さんの要望で、横浜市戸塚区で“游心流横浜同好会”も6月から毎週金曜夜に始動することになりました。

 こちらは、游心流の稽古理論による太極拳を中心にした護身と健身に特化した同好の稽古会とすることに決めまして、料金も一回毎に1000円と、本部東京支部の半額になっています。

 料金体系は統一したかったんですが、会場の賃貸料金が格安で維持費が安く抑えられるのと、それとは逆に稽古内容は規制されてしまう(武器術は無理)ので、協議した結果、「支部ではなくて同好会に留める」ということで、通常の半額とすることにしました。

 東京支部の場合は、基本的には本部と同様の稽古内容ですので、今はまだ居合術などの武器術はやっていませんが、おいおい参加者の熟練度によって居合術などの武器術(半棒・杖・ヌンチャク等)も稽古していく予定でいます。

 そして、都内の施設賃貸料金は額が高いので本部と同じ2000円に統一した次第でした。

 横浜同好会は、身体作りと動きの精錬、それに読みと交叉法の体得に目的を絞った稽古会にしてみようと思っています。

 なので、名目としては、以前、シダックス橋本駅前店の講座で名乗っていた「游心流太極拳」とします。

 稽古内容は、基礎錬体・歩法・対錬と、簡化24式太極拳、太極拳の技を応用した推手、差し手からの交叉法の研究などになります。

 ちなみに、よく質問されるので少し書いておきたいのですが、私が学んだ太極拳は、大友映男先生(正宗太極拳)・小林直樹先生(陳ハン嶺太極拳)・高小飛先生(呉氏太極拳)・河原達先生(楊名時簡化24式太極拳)・山下さん(楊名時太極拳)に、それぞれ一回から数回学んだだけです。

 私が松田隆智先生に親しくさせてもらっていることから、一部に、「長野さんは松田隆智の秘蔵弟子で、八極拳や心意六合拳、そして陳式太極拳の絶招(必殺技という意味)を教わっている」という妄想都市伝説?があったことがあるんですが、私は陳式太極拳は学んだことがありません。

 松田先生が都内で内々に八卦掌の講座を催されていた時に、御厚意で三回だけ受講させていただいたことがあるだけで、その時に松田先生が八極拳と陳式太極拳を少し演武されたのを見たことがある・・・というだけで、直に御指導いただいたことはありません。

 強いて言えば、お喋りしている時に技術解説を何度かお聞きして私なりには大いに参考にさせていただいた・・・という意識はありますし、恩師のお一人という認識はありますが、到底、弟子を名乗れる立場ではありませんし、松田先生も武術として教えていらした講座ではありませんでしたから、余計に御迷惑になってしまうでしょう。

 なので、私の太極拳は我流以外の何物とも言えませんし、合気道みたいに「一時間半の体験入門だけ」という程ではありませんが、トータルで10時間も学んでいません。

 しかし、練習そのものは結構、やりました。太極拳の動きは心身に不快感がなく、気持ちいいので無意識のうちにも練習してしまうのです。この十数年、太極拳の動きをやらなかった日は恐らくないでしょう。そのぐらい日常生活に溶け込んでしまっています。

 ただ、私は、套路そのものよりも動きの原理を探るためにやっていたと言うべきでしょう。

 だから、套路の動作を正確にやろうという意識は全然ありません。私は根本的に“流派”という概念に馴染めないのです。どうにも形式やルールを遵守するというのが性に合わない。

 そんなですから、「長野さんはまともに修行してないからね~」と、伝統武術に勤しんでいる人から批判されたりするんですが、勘違いしてもらいたくないのは、私は24時間、武術のことばっかり考えて生きている人間であって、一日十時間練習していた頃より、今の方が遥かに日々の向上が実感できています。

 はっきり申し上げますが、“流派”というのは枝葉末節です。型や技も枝葉末節。

 伝統武術愛好家の多くは「その道の先達に習うことが修行である」と信じて疑いませんが、そんな依頼心ばっかりの連中が大成することは不可能でしょう。せいぜい、師匠の半分もできるようになればいいところでしょう。

 伝統武術のレベルが代をおうごとに低下していくのは、こういう依頼心しか持たない連中の怠慢に原因があります。

 いかなる流儀であっても真に上達し得るのは本質を掴んだ者だけです。

 武術の本質は“理合”にあります。“理合”が読み解ければ、流派の極意なんか一目観ただけで盗めます。盗めないような人間に極意を学ぶ資格はありません。

“理合”が読み解ければ、型から技を無尽蔵に抽出することも簡単なことです。

 以前、ある古武術研究の第一人者から「アンタは一体全体、あんなに色々な合気のやり方を誰に習ったんだい?」と驚かれたことがありましたが、ほとんど自分で考え出したんですね。

 その方の話では、私は、大東流・八光流・合気道のいくつもの流儀の極意とするやり方を組み合わせてやっているというのです。その時は三十歳半ばでしたから、その年齢で、どういう修行歴があるのか?と驚かれたのでしょう。

 ですが、これもまた、その方が誰かに何年も習わねば会得できないものだという思い込みがあったから誤解されたのでしょう。専門家でも、こういう考えから抜け出せないという次第です。

 言葉を変えると、情報を集めることでしか判断しようとしない人が武術の世界は圧倒的に多いということでしょう。

 私も情報収集という点ではオタク的に相当やってきていますが、それ以上に、異なる流儀の共通項を探って、その奥にある本質を探究することに腐心しました。

 なので、太極拳も陳・楊・呉・孫・鄭などの派閥の違いではなくて、根底にある共通原理を探ることに熱中したのです。

 考えてもみてください。派閥の違いというのは、人間の個性のようなものです。短気な人間が太極拳を学んだら、自然に速く動くようになるでしょう。ケンカっ早い人間なら発勁を強烈に放つことに熱中するでしょう。

 最初は同じ太極拳でも学ぶ人によって少しずつ変化していく筈です。それは自然な変化であって正しい正しくないという問題ではないのです。

 しかし、派閥が分かれても変化しないものがあります。それが、その流儀の特質であるところの“理合”です。

 私はこう考えたので、太極拳の形や派閥には興味を持たずに、放鬆(ファンソン)と、「何のための放鬆か?」という点を探ることを中心に練習したのです。

 それというのも、太極拳を学んだことで、合気の技の秘密が解明できてきたと思ったからですし、丹田と発勁、化勁の意味なども具体的に自分の身体で理解できていきました。

 技に関しては、ほとんど誰にも教わらずに自分で自然に編み出せるようになりましたし、簡化24式だけで超実戦的武術性があると考えるようになりました。

 無論、教わった先生方が良かったのだと思いますけれど、游心流の核になっているのは、身体操作の面でも戦闘理論の面でも、実は太極拳の影響が一番大きいのです。

 太極拳が解ると、空手の動きの意味が物凄く簡単に解るようになります。

 どうしてか?というと、太極拳の動作は突き・蹴り・逆・投げ・崩しなどが混然一体となっており、一つの技の動作から五つ六つの応用実戦技法を抽出できるのですが、空手の場合は動作の意味するところが太極拳よりずっと明確だからです。

 換言すると、空手は楷書で太極拳は行書から草書の武術なのです。

 空手の型を太極拳みたいに、ゆっくりと技の切れ目を無くして演武してみると、何も知らない人が見たら太極拳と勘違いしてしまうでしょう。

 余談ながら、倉本成春先生の型をDVDで見ると、まるで太極拳のようです。つまり、行書・草書の動きに自然に発展されたのだと思います。

 これがどういう意味かというと、個別の技の形には大した意味はないということです。

 拳法の口訣に「一招を極めれば千招も恐れず」というものがあります。

 この言葉は、「技の威力を高めて必殺技に至れば無敵だ」と解釈されることが多いのですが、「一つの技を極めて本質を悟れば、千の技を知る者をも及ばない無限の技の変化を秘めた無敵の技が駆使できる」というような意味だと私は解釈しています。

 また、太極拳の戦闘理論は合気道にも親和性が高く、実際に両者を同時に学ぶ人も多いようです。合気と化勁は理合から検討すれば同一の技法と言うこともできます。

 なので、例えば、「空手(合気道など)を長年やっているが型の意味が解らない」といった人が集まって技の研究をしてもらうというのも面白いのではないか?と思います。

 もともと、要望を出された会員さんがフルコン空手を長くやっている方なので、幅広く流派を超えた技の研究稽古をしたいと考えられた様子でした。なので、参加料金も「500円にしたい」とのことだったんですが、「流石に1/4の額だと差があり過ぎるので」と却下したんですね。

 東京支部と違って、どのくらいメンバーが集まるか予想がつかないのですが、少人数で密度の濃い稽古ができると思いますので、横浜近郊で真面目にやってみたいという方は、是非、おいでください。

 基本的には会員限定ではありますが、恒例ですから、六月中は横浜同好会限定で入会金免除期間とさせていただきますので、気楽にどうぞ。

 尚、当面は私も自分の稽古がてら指導に行きます。セミナーより格段に安いですから、どうぞ、気軽においでください。


追伸;東京支部の矢嶋師範代がブログを開設しました。特撮話では私とジェネレーションギャップをまったく感じさせない彼は、早速、夢枕獏原作漫画話を炸裂させています。細かいことを気にしない私と違って、きめ細かい指導が若い会員さん達に人気の彼です。そのお陰で、東京支部に通っている会員さんの上達スピードは何か異常に早くてビックリしました。どうぞ、読んでみてくださいませ。

追伸2;東京支部の6/1(火)と6/7(月)の稽古は、矢嶋師範代が仕事の都合で来られないので、ピンチヒッターで私が指導に赴きます! 参加希望の方は、やって欲しいことをリクエストしてくれたら、やりますよ。

追伸3;調子に乗って稽古生募集のチラシを作りました。支部や学校のサークル、同好会などをやりたい方は御相談ください。DVD教材もあるので地方の方でもOKですよ。それと指導員希望の方も募集します。


(事務局注)
游心流横浜同好会
2010/06/04(金)19:00~21:00
男女共同参画センター横浜(フォーラム) 多目的スタジオ
http://www.women.city.yokohama.jp/find-from-c/c-yokohama/accessmap/
横浜市戸塚区上倉田町435-1
交通 JR・横浜市営地下鉄戸塚駅下車 徒歩5分

6/11(金)、6/25(金)も同様です!
関連記事
スポンサーサイト
このページのトップへ
コンテントヘッダー
著者プロフィール

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

FC2カウンター
リンク
最新記事
カテゴリー
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

月別アーカイブ
ブログ内検索