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6月『軸と合気』セミナー感想

 5月の脱力の合気セミナーから随分と間が開いたような気がしますが、6月の軸と合気のセミナーも無事に終わりました。

 今回も遠方から足を運んでくださった会員さんもいらして、楽しくやれました。

 最近は、前半の基礎錬体は矢嶋師範代に指導を任せていますが、東京支部長を任命してから慣れてきたのもあって、実に堂々と説明演武するようになって、見ていても安心できます。

 私は元々は感覚的な人間なので、面倒臭くなると擬音?で説明したりしてしまうのですが、彼はきちんと論理的に説明しようとするので初心者の指導には向いています。

 ただ、安心してくると細部が少し甘くなってくるものか、気負いが出てくるものか、知らず知らずに身勢の崩れや緊張が出てくるものです。

 これは、誰でもそうなってしまうものです。

 うちの師範代は、矢嶋師範代が5代目(破門にした者は除く)で、4代目の北島師範は師範代から師範(游心流初)に繰り上げましたから、現時点で師範代は彼一人だけです。

 初代は仕事が多忙になって何年も通えなくなっていますし、2代目は自然退会、3代目は休会のまま行方知れずになっていました。

 ちなみに、破門にした師範代が二人と指導員が一人。この人達は新派を名乗っていますが、会として普及発展させようという意欲は感じられず、自分たちだけで稽古を続けている様子です。

 どうも、うちの場合、師範代が“居着かない”(游心流という名前だからか? それとも居着かないで動くことを極意にしているからか?)。

 どうしてか?というと、実力と人柄が伴わなかったからかな~?という気がしており、どっちかが欠けている人を任命してしまった私のミスだったな~と思っています。

 誤解してもらっては困るんですが、うちの場合は、指導する側になったから一人前になったという認識じゃないんですね。

“指導することで学ぶことがある”から、「貴方は後進の人を指導していくことが自身の成長に繋がりますから、それを学んでいってください」というつもりで任命しているのであって、そこを勘違いして自惚れてもらっては困るんですね。

 北島・矢嶋両君は、私のこの考えを察してくれているので、少しも驕ることはありません。安心して任せられます。

 まずは“人柄”。

 実力は後から伸びていけばいいのです。特に矢嶋さんを師範代に任命するのはまだ早いと思って、少し迷っていたんですよ。

 しかし、任命してから本人も自覚を持ってくれて急速に実力もアップしていっていますし、特に歩法ができるようになったのには驚きました。動画で出しているのの三倍以上できるようになっていますからね。

 これまで師範代に任命した人の中で、歩法が一定水準までできるようになった人は北島師範だけでした。

 破門にした会員は、「歩法は難し過ぎるから必要ない」と、私に面と向かって言った人間もいましたが、それは、“自分ができないから必要ない”と言うに等しく、この瞬間、「こいつは何も理解していないな~。馬鹿だな~」と思ったものでした。

 実際に戦えば、はっきり判りますが、技量が同等なら歩法のレベルで勝敗は左右されます。まともに戦えば彼らは北島師範に手も足も出ないで一方的にぶちのめされるのが私には解っていたんですが、歩法のできない彼らには予測できずに私が北島師範を贔屓しているからだと勘違いしていた様子です。

 まあ、北島師範自身が自分の戦闘力の高さを丸っきり自覚していなかったせいでもありますが・・・。

 それでも、北島師範をなめていた連中は本当に馬鹿だな~と思います。

 交叉法だけで勝てるのなら、私は歩法をやっていないでしょう。有り体に言えば、交叉法を研究していく過程で、これを破るには歩法で撹乱するしかないと気づいたから必死で研究した訳なのです。

 私は、「これさえできれば万全だ」という技なんかないと思っています。いかなる技にも弱点がある。だから、技を組み合わせて弱点を補っていく必要があったのです。

 私が地道な歩法の稽古をやらせるのも、使いこなせるようになれば理由がはっきり判るのです。脱力技法も読みも発勁も合気も交叉法も・・・歩法のスピードが3倍違う相手には一切、通じません。

 私は、自分が研究してきた武術の秘伝技法の中で、他流との実戦を考えた場合に最も信頼できる奥の手として“歩法”を研究してきており、だからこそ5~6年もかけて、ようやく納得できるだけのものに仕上げたのです。

 もちろん、ただ歩法だけできても人は倒せません。が、歩法ができなければどんな秘伝絶招も不完全なままです。

 これは、『るろうに剣心』で、神速の剣技を誇る主人公を圧倒する“縮地法”を駆使する天剣の宗次郎の強さを見ても明らかではないでしょうか? もし、宗次郎がトラウマで動揺せずに縮地法を目一杯使えていたら、果たして剣心の天翔龍閃で勝てたでしょうか?

 私がこう思うのは、私の師である小林直樹先生が、超神速の歩法でいかなる相手をも一方的に打ち破っていた姿を見てきたからです。

 だから、歩法に関しては物凄く研究してきました。これさえ完成すれば、どんな強敵も恐れるに足らず・・・と思っています。

 何故なら、歩法をプラスすることで攻撃力がどんどん倍加することに気づいたからなのです。

 単純な話ですよ。時速20kmでぶつかるより時速100kmでぶつかった方が車は大破してしまいますよね? スピードが上がればエネルギーも高まり出せるパワーも倍加するというだけの話です。

 ただし、問題点は、一方向だけに極端にパワーを出そうとすれば、避けられたら自爆してしまう。だから、非常に短い距離で、極大のパワーを出せる特殊な歩法でなければ武術には使えない訳です。

 よって、小林先生の歩法をお手本にしながら、私は独自の研究をした訳ですし、その真価は体得した者にしか理解できない。

 矢嶋師範代は、できるようになったから、私の意図していることを察することができるようになりました。

 なので、本来はあまりやりたくないんですが、今回は、参加者の前で指導解説している最中の矢嶋師範代の姿勢を修正したりもしましたが、彼はちっとも嫌な顔をしないで指示に従ってくれ、「あ~、やっぱり、矢嶋さんを選んで良かったな~」と内心で思いましたね。

 結局、私だって理想とする武術の完成形には程遠く(今のペースだと後、5年くらいはかなり変貌する可能性がある)、まだまだ発展させていかねばならないと思っていますし、会員にも低いレベルで自己満足に陥ってもらいたくないんです。

 もう、誰も文句言えなくなるくらいぶっ千切りで凄い実力者を多数、育てたい。

 そうですね~。

 体術なら、全身のどこからでも発勁が打てて、相手の攻撃は化勁で受け流し、読みで相手の攻撃を事前にすべて察知し、目隠ししていても触れれば即、崩し倒せる・・・というレベル。

 そして、武器は、ナイフ、居合、剣、二刀、棒、手裏剣、槍、薙刀、ヌンチャク、トンファー、釵、鎖鎌、扇子など、何でも即座に使いこなし、拳銃・ライフル・ショットガン・サブマシンガンにアサルトライフル程度の銃は扱えるようになって欲しい。

 それから、知識として、空手(伝統派・フルコン・沖縄古伝)・柔道・合気道・剣道・弓道・杖道・居合道・少林寺拳法などの現代武道の基本、中国武術(太極拳・形意拳・八卦掌・意拳・八極拳・通背拳・長拳・白鶴拳等)、日本古武術(竹内流・新陰流・一刀流・神道流等)、海外の武術(フィリピノ・ペンチャックシラット・カラリパヤット・カポエィラ・システマ等)等々についても幅広く学習し続けてもらいたいのです。

 無論、武術文化の総合的な歴史や、それに付随する武器の変遷と機能、構造、製作法等や、“戦闘”に関する哲学的な考察も必要です。

 例えば、日本刀一つをテーマにしても、時代による姿形の変化や、タタラ製鉄の技術的変遷による上古刀・古刀・新刀・新々刀・現代刀の違いや、“拵え”の違いによる機能性・・・といった研究も必要になってきます。

 鐔の大きさや形、柄の長さや材質、金具の形状などによる操刀法についても実際に作り比べてみないと本当のところは解らないと思います。

 弓矢なども世界各地に伝わるもので違いはありますし、例えば、日本の弓矢は左手で弓を持ち、弓の右側に矢をつがえますが、西洋弓(アーチェリー)は弓の左側に矢をつがえます。

 こういう違いは何故か?といったことは使いこなしてみないと解らない面が大きい。

 日本の武道家、武術家は、「昔から伝えられているから」という理由だけで、「これが正しい」と自分のやり方を絶対視しますが、こういう無批判な伝承は実用性を損なうものです。

 私はすべて実験検証して真偽を確認していく必要があると思います。

 また、真に実用を考えれば、古伝のものをそのまま用いようとするのは愚かです。

 以前、古武術の研究家として斯界で第一人者であった方を取材した時、伝統と格式を上位概念におく古武術の世界では異端視されている戸隠流忍法体術を、かなり高く評価されていて意外に思ったことがありました。

 しかし、それは、武術の実用を考えた時に古典的な型の継承から抜け出して、古武術の技を有機的に実用させる工夫をしている点を評価されている様子でした。

 私もごく短期間ながら戸隠流を学んで、現在の武術研究に大きく役立っていると思っています。


 余談が過ぎました。

 今回のセミナーでは、前回、合気の根本原理の一つである脱力について指導したものの、これには重大な(致命的?)弱点があるということを真っ先に説明しました。

 つまり、“脱力系合気技法の破り方”を教えたのです。

 正直、これだけ学べば、いかなる合気の遣い手といえども恐れるに足らず!です。

 やり方は・・・自分も脱力すること。一休さんのトンチみたいな話ですが、本当です。

 嘘か本当かはやれば解ります。

 が、「おいおい。游心流の根本原理は脱力技法だったんじゃなかったのか? 自分の流儀の弱点教えてえ~のんかい、ワ~レ~」と思った方・・・その通りです!

 しかし、自分の得意技を真に実用的に遣いこなすためには、敢えて、弱点を自覚することが肝心です。

 そして、その弱点を知った上で、さらなる高みに引き上げていかねばなりません。

 脱力の合気には脱力で対する・・・しかし、脱力している相手にもかける合気とは?

 それが軸の操作による“斬り崩し”の技法です。

 あ~、あんまり書くとネタバレになるから、この辺にしておきましょう。

 武術の読みについて書いたら、思った通り、いろんな人が読みの重要性について書くようになりましたが、構造的に武術技法と一貫して用いるやり方はわざと書いていないので、案の定、ネタとして書いているだけ。ふふふ・・・してやったり!

 参加者の感想で、軸の操作は読みにも関連するのでは?と書いていた方がいましたが、その通りです。それは次回のお楽しみ~・・・。


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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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