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7月セミナー『読み・目付け』
ついに7月。これから夏本番だというのに、私はもうバテておりまする・・・。
あぁっ・・・太陽が憎いっ!
それに、湿気が嫌だっ!
いつもは発作が起こりそうになる電車も、冷房が涼しい夏場はむしろ快適。だけど満員電車は嫌だっ!
何かもう、家から出ることそのものが億劫になってきている今日この頃ですが、皆さん、いかがお過ごしですか?
月例セミナーも半分が終了し、今月はいよいよ“読み(目付け)”ですよ。
これこそが達人の条件! 並の武道家と達人を分ける境界線です。
思えば、私がこの読みの凄さを初めて知ったのは、かれこれ17年くらい前。赤羽のアルトー館というバレエスタジオでのことでした・・・。
当時、私は福昌堂でライターの仕事を貰い始めたばかりの頃でした。
武術界の胡散臭さに辟易し、「達人なんぞ幻想だ」と思っていた時期でした。
以下、割愛・・・(『武術と生きる日々』文芸社を御参照くださいませ)。
話だけは聞いていても具体的に何なのか、さっぱり実態が掴めなかった“読み”を駆使する本物の武術家と出会ったあの日・・・思えば、私が今の仕事をするようになった記念すべき日でしたね。
しかし、本当に理解できたのは、次に先生と会った日。そして、それからは次から次へと武術のワンダーランドに踏み入ることになっていったのです・・・。
恐らく、いや、間違いなく、“武術の読み”について、今、日本で最も研究しているのは私だと思います。
何故なら、「自分でできる人は最早、追及しようとはしない」し、「自分でできるけれども、言葉では説明できない」から、少なくとも研究しようとはしないでしょう。
あるいは、“読み”について試行錯誤している人は相当数いるとは思いますが、その大半は錯覚と妄想の世界に埋没し、残る人達は宗教的な解釈をされていると思われます。
具体的な技術として構造化し究明しようとしているのは、多分、私くらいなものだと思います。
私が先の本『武術の読み』を出してから、いろんな人が読みについて語るようになりました。
自分がパクられたと言いたいのではありません。恐らくは、「こういうことは説明したって伝わらないから・・・」と、これまで説明しなかった先生が多かったと思うのです。
“読み”と言えば、「相手の気配を読む」という言葉くらいしかなく、それ以上の分析をしようとする人は滅多におらず、感覚的に体得するものなのだとほとんどの人が暗黙の了解をしていたと考えられます。
そして、それは別に間違ってもいないし嘘でもありません。
ただ、それでは一般に伝わらないし、オカルト的な怪しいものと決めつけられて終わりになってしまうでしょう。
だから、神秘性を前面に出して権威付けした人も多かったでしょうし、妄想の世界に入り込む人も少なくなかったのです。
「これではマズイ。何とかしなくちゃいけない。誰もが理解し納得できる理論的解説と体得の道筋をつくらなくちゃいけない」と思ったのが、私が武術研究家として本格的に始動する切っ掛けでした。
その“読み”の第一歩は、“目付け”です。
前回の軸の操作では、この目付けに通じる内容について少し解説していました。常連の人は何人かそのことに気づかれた人もいました。
そうなんですよ。
“目付け”のやり方は、観察とイマジネーションのバランスを取ることなんですね。
そして、相手の動向を先読みすることが肝心です。
いわゆる“先”を取るということです。
私は、“読み”の研究で、一見、武術とは何の関係もないだろう?と素人目には思えるようなものをいろいろと研究してきました。
手相・人相・予防医学・バイオメカニズム・動物の観察・人形アニメーション・ダンス・写真・絵画・駅前の雑踏観察・心理学・雑誌のレイアウト・・・etc.
拳銃の発射メカニズムなんかも研究しましたね。自分でガスガンの引き金をゆっくり引きながら回転弾倉が回り、撃鉄が上がって・・・弾倉がカチッと止まって、撃鉄がパチンと落ちてガスが噴射しBB弾が飛び出す・・・この様子を横から眺めて研究したものでした。
私が研究している武術の“読み”は、引き金を引こうとする寸前に制圧することを目指しているので、強いとか弱いとか関係ないんですよ。
どんな実力者でも便所でウンコしてる時や熟睡してる時は無防備になるでしょ?
でも、実は普通に起きて意識がはっきりしている時でも無防備な瞬間の方が圧倒的に多いんですよ。臨戦体勢で、ほんの僅かな殺気にも敏感に反応して万全の迎撃ができる人なんかいませんよ。
それを“読む”んだから、実は大して難しいことじゃありません。
今、私のところに習いに来ている人には私なんかより実力がある人が何人もおられますよ。でも、手合わせすれば私が勝ちます。
何故か?
決まってます。私は相手の弱点だけ先手とって攻めるから。「な~んだ」って話なんですが、武道、格闘技を長年やってきている人に限って、相手と互角に闘おうとしてしまうんですよ。
互角にやって女・子供・老人が屈強な若い男に勝てる訳ないでしょ?
じゃあ、勝つ方法はないのか? うんにゃ、いっくらでもありますよ。人間の身体は急所だらけ・動けば急所が開く・意識の隙間・呼吸の隙間・・・いっくらでも勝ち目はあるんですよ。
なのに、わざわざ相手の強いところばっかり愚直に攻めて逆に迎撃されてしまうのが現在の武道の姿です。バカだな~。戦術戦略というのが一切無し!
結局、競技=実戦という曖昧な概念に対して無批判過ぎるから、そうなってしまうんですよね。「武道はスポーツではない。だから競技はできん」くらいのこと言い張ってもいいんじゃないか?と思いますね。修行は見世物じゃないんだから・・・。
多分、強さを追及するのが間違いなんじゃないかな~?と思いますね。強さを求めるから相手と互角に戦って・・・という競い合いになってしまうんですよ。
競い合うことに意味があるんですかね? 他人と競ってどっちが強いか?って、それがどうかしたの?って思う。結局、ロマンチシズムを求めているだけでしょ?
ロマンチシズムだから、武道がスポーツと同じになってしまうんです。具体的に命を守る技術について考えなくなっていく・・・。
海外だと護身術の需要があるから武術にリアリティーを求める。だから、日本武道の競技スポーツ性を基盤にした武道論の曖昧さにそっぽを向かれてしまう。屈強な肉体が無くては駆使できないテクニックでは大抵の人には役立たない。
脳みそ使わない日本武道じゃ明日は来ないっスよ。
そもそも武術というのは、力で勝てない相手を知恵使って技術を工夫して勝てるようにしていった人類の英知ですよ。
それなのに、力に力で対抗して、それでも勝てないと嘆いている・・・「当たり前じゃんか? このバカタレっ! 先人が命懸けて工夫し伝えてくれた英知をドブに捨てるような真似しておいて、何が武道じゃいっ?」っと、私は言いたいです。
私は、武道が見失った本質が武術にある筈だと思って研究してきました。
果たして、それは・・・有りました! 7月11日は、そのコツについて解説しようと思っていますから、どうぞ、御越しください。
追伸;お待たせしました。恒例の教材DVD割引セール、7月の一カ月間、25%引き(15000円)を実施致します。この機会にお求めください。
あぁっ・・・太陽が憎いっ!
それに、湿気が嫌だっ!
いつもは発作が起こりそうになる電車も、冷房が涼しい夏場はむしろ快適。だけど満員電車は嫌だっ!
何かもう、家から出ることそのものが億劫になってきている今日この頃ですが、皆さん、いかがお過ごしですか?
月例セミナーも半分が終了し、今月はいよいよ“読み(目付け)”ですよ。
これこそが達人の条件! 並の武道家と達人を分ける境界線です。
思えば、私がこの読みの凄さを初めて知ったのは、かれこれ17年くらい前。赤羽のアルトー館というバレエスタジオでのことでした・・・。
当時、私は福昌堂でライターの仕事を貰い始めたばかりの頃でした。
武術界の胡散臭さに辟易し、「達人なんぞ幻想だ」と思っていた時期でした。
以下、割愛・・・(『武術と生きる日々』文芸社を御参照くださいませ)。
話だけは聞いていても具体的に何なのか、さっぱり実態が掴めなかった“読み”を駆使する本物の武術家と出会ったあの日・・・思えば、私が今の仕事をするようになった記念すべき日でしたね。
しかし、本当に理解できたのは、次に先生と会った日。そして、それからは次から次へと武術のワンダーランドに踏み入ることになっていったのです・・・。
恐らく、いや、間違いなく、“武術の読み”について、今、日本で最も研究しているのは私だと思います。
何故なら、「自分でできる人は最早、追及しようとはしない」し、「自分でできるけれども、言葉では説明できない」から、少なくとも研究しようとはしないでしょう。
あるいは、“読み”について試行錯誤している人は相当数いるとは思いますが、その大半は錯覚と妄想の世界に埋没し、残る人達は宗教的な解釈をされていると思われます。
具体的な技術として構造化し究明しようとしているのは、多分、私くらいなものだと思います。
私が先の本『武術の読み』を出してから、いろんな人が読みについて語るようになりました。
自分がパクられたと言いたいのではありません。恐らくは、「こういうことは説明したって伝わらないから・・・」と、これまで説明しなかった先生が多かったと思うのです。
“読み”と言えば、「相手の気配を読む」という言葉くらいしかなく、それ以上の分析をしようとする人は滅多におらず、感覚的に体得するものなのだとほとんどの人が暗黙の了解をしていたと考えられます。
そして、それは別に間違ってもいないし嘘でもありません。
ただ、それでは一般に伝わらないし、オカルト的な怪しいものと決めつけられて終わりになってしまうでしょう。
だから、神秘性を前面に出して権威付けした人も多かったでしょうし、妄想の世界に入り込む人も少なくなかったのです。
「これではマズイ。何とかしなくちゃいけない。誰もが理解し納得できる理論的解説と体得の道筋をつくらなくちゃいけない」と思ったのが、私が武術研究家として本格的に始動する切っ掛けでした。
その“読み”の第一歩は、“目付け”です。
前回の軸の操作では、この目付けに通じる内容について少し解説していました。常連の人は何人かそのことに気づかれた人もいました。
そうなんですよ。
“目付け”のやり方は、観察とイマジネーションのバランスを取ることなんですね。
そして、相手の動向を先読みすることが肝心です。
いわゆる“先”を取るということです。
私は、“読み”の研究で、一見、武術とは何の関係もないだろう?と素人目には思えるようなものをいろいろと研究してきました。
手相・人相・予防医学・バイオメカニズム・動物の観察・人形アニメーション・ダンス・写真・絵画・駅前の雑踏観察・心理学・雑誌のレイアウト・・・etc.
拳銃の発射メカニズムなんかも研究しましたね。自分でガスガンの引き金をゆっくり引きながら回転弾倉が回り、撃鉄が上がって・・・弾倉がカチッと止まって、撃鉄がパチンと落ちてガスが噴射しBB弾が飛び出す・・・この様子を横から眺めて研究したものでした。
私が研究している武術の“読み”は、引き金を引こうとする寸前に制圧することを目指しているので、強いとか弱いとか関係ないんですよ。
どんな実力者でも便所でウンコしてる時や熟睡してる時は無防備になるでしょ?
でも、実は普通に起きて意識がはっきりしている時でも無防備な瞬間の方が圧倒的に多いんですよ。臨戦体勢で、ほんの僅かな殺気にも敏感に反応して万全の迎撃ができる人なんかいませんよ。
それを“読む”んだから、実は大して難しいことじゃありません。
今、私のところに習いに来ている人には私なんかより実力がある人が何人もおられますよ。でも、手合わせすれば私が勝ちます。
何故か?
決まってます。私は相手の弱点だけ先手とって攻めるから。「な~んだ」って話なんですが、武道、格闘技を長年やってきている人に限って、相手と互角に闘おうとしてしまうんですよ。
互角にやって女・子供・老人が屈強な若い男に勝てる訳ないでしょ?
じゃあ、勝つ方法はないのか? うんにゃ、いっくらでもありますよ。人間の身体は急所だらけ・動けば急所が開く・意識の隙間・呼吸の隙間・・・いっくらでも勝ち目はあるんですよ。
なのに、わざわざ相手の強いところばっかり愚直に攻めて逆に迎撃されてしまうのが現在の武道の姿です。バカだな~。戦術戦略というのが一切無し!
結局、競技=実戦という曖昧な概念に対して無批判過ぎるから、そうなってしまうんですよね。「武道はスポーツではない。だから競技はできん」くらいのこと言い張ってもいいんじゃないか?と思いますね。修行は見世物じゃないんだから・・・。
多分、強さを追及するのが間違いなんじゃないかな~?と思いますね。強さを求めるから相手と互角に戦って・・・という競い合いになってしまうんですよ。
競い合うことに意味があるんですかね? 他人と競ってどっちが強いか?って、それがどうかしたの?って思う。結局、ロマンチシズムを求めているだけでしょ?
ロマンチシズムだから、武道がスポーツと同じになってしまうんです。具体的に命を守る技術について考えなくなっていく・・・。
海外だと護身術の需要があるから武術にリアリティーを求める。だから、日本武道の競技スポーツ性を基盤にした武道論の曖昧さにそっぽを向かれてしまう。屈強な肉体が無くては駆使できないテクニックでは大抵の人には役立たない。
脳みそ使わない日本武道じゃ明日は来ないっスよ。
そもそも武術というのは、力で勝てない相手を知恵使って技術を工夫して勝てるようにしていった人類の英知ですよ。
それなのに、力に力で対抗して、それでも勝てないと嘆いている・・・「当たり前じゃんか? このバカタレっ! 先人が命懸けて工夫し伝えてくれた英知をドブに捨てるような真似しておいて、何が武道じゃいっ?」っと、私は言いたいです。
私は、武道が見失った本質が武術にある筈だと思って研究してきました。
果たして、それは・・・有りました! 7月11日は、そのコツについて解説しようと思っていますから、どうぞ、御越しください。
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