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9月“型の研究”セミナー報告

 残暑も厳しい9月12日の月例セミナーは、型の研究をテーマでやりました。

 毎年、同じテーマでやっているんですが、それで毎回、同じ内容をやるのではあまりにも芸がありませんし、研究家として無能を晒すようなものですから、今回は昨年よりバージョンアップしようと思って臨みました。

 で、八卦掌の単換掌の実用法と、その応用法を二例。それから撞掌を解説指導しました。

 それから、相手が両腕で交差受けした(本当はわざとそう仕向ける)時に、化勁で封手し、そのまま形意拳の崩拳をタン中の経穴に鳳眼拳でブチ込む用法と、それが防がれた時に鑚拳に変化する用法、更に交差受けが高い位置だった時に潜り込みながら八極拳の頂心肘に変化する用法、更にそれが届かなかった時に咄嗟に八卦掌の螺旋双掌、あるいは八極拳の双撞掌(打開とも言う)に変化して打ち込む用法を解説指導しました。

 形意拳の崩拳の一撃は、郭雲深が「半歩崩拳、打遍天下(半歩の寄り足で繰り出す崩拳の一撃は、あまねく天下を打つ無敵の必殺技だ)」と称賛された形意門の伝説の必殺技ですが、“シンプルな縦拳による中段突き”の外形だけを真似てみても、まず命中するものでもなく、打拳を確実に命中させ、尚且つ威力を充分に相手に作用させるように繰り出す招法(技の導入から極めるための術法)を工夫しなければなりません。

 どう考えても、相手の攻撃を捌いて極められるような技ではない場合、用いるためには先を取るしかあり得ない訳です。これまでは、「崩拳は劈拳で入って相手に受けさせ、そこから腕を引き崩して滑り込ませるように打つ」という用法で教えていたんですが、今回はもう少し複雑に相手の防御本能を利用して両腕でブロッキングさせておいて、さらにそこを利用して打つ・・・というやり方にしました。

 しかし、やり方が複雑になると、こちらも巧妙にやらないと僅かでも居着けば防がれてしまう訳です。

 だから、今回は、次から次に先手先手で変化して翻弄しながら確実に技を極める用法を解説指導してみました。

 つまり、先手先手で攻撃して相手に反撃の暇を与えない訳です。

 今回の指導の要点として、発勁をブチ込んで打ち倒すことをテーマにして、相手の攻撃を遮って自分の打拳(掌・肘)をいかにして命中させるか?という点を指導してみた次第です。

 結局、逆技や投げ、崩し、固め技などはそれなりに熟練していないと実用に用いるのは難しく、初心者に必要なのは確実に相手を打ち倒せる打撃力があることだと思うのです。

 いつもは危ないから、かなり威力をセーブして実演していたんですが、今回は新作DVDの特典映像用の撮影も兼ねていたので、少しばかり、気合が入りました。

 なので、北島師範が帰りに、「こういうと失礼かもしれませんが、長野先生、凄い威力が上がってました」と言っていたんですけど、実のところは、いつもはそれだけ抑えて危険性がないようにセーブしているんですね。

 怪我させないでコントロールできるちょっと手前まで気を入れてやってみた訳です。

 もちろん、だからといって今回も本気で打ってはいません。充分に怪我しないように加減してはいます。押し飛ばすだけ、ちょっと崩れるだけに留めました。

 やっぱり大事な会員に大怪我や事故死させたりしたくないですから、本当にいつも気を使います。あ~、思う存分、ぶっ叩いてみたいな~・・・。オヤジ狩りに遭遇してみたいな~・・・。


 さてさて、それから解説指導は蟷螂拳、酔拳、空手と続き、先日、制定したばかりの游心流中級太極拳をやりました。

 太極拳そのものは昨年も、その前年もやったのですが、技の用法は逆技系のややまどろっこしい技を解説指導しました。

 今回は、一触即“発勁”の凶猛な用法を解説指導しましたが、まず、模範演武してみせた北島師範の会場を揺るがす震脚の響きに参加者の皆さんは相当驚かれていました。

 でしょうね~。

 彼の内功で練った内力の強さはハンパではなくなってますからね。震脚の強さは陳式のトップ選手にも劣らないと思いますよ。

 ところが、この太極拳・・・中国のラジオ体操と馬鹿にされがちな簡化24式をベースにして武術性を高めたものなのです。

 用法の解説は攬雀尾の三つの技で解説指導しましたが、それは最早、体の合気のごとき触れると同時に相手を打ち飛ばすというもの・・・。

 参加者の皆さんはかなり驚きながらも、結構、基本原理はものにされていました。

 私は、体の合気の正体は太極拳の“ポン勁”と同質だと考えています。

 相手の攻撃力が集中剛体化した瞬間を狙って、交叉接触して力の方向を僅かに逸らし、相手が自身で気づかない程度に重心が浮いた状態に導いておいて、重心力で斜め上方へ跳ね飛ばす・・・ものだと佐川先生の技の連続写真を分析して解析した次第。

 これは、合気をかけられた側の体勢の崩れ方を観察すれば、力がどう作用して重心が崩されているのか?ということが解ります。

 従って、それと同じように相手の重心を崩していけば同様の技の効果が導き出せる筈だと私は考える訳です。

 当然、「佐川先生の合気はそんな簡単なものじゃない」と非難する人も多いでしょうが、でも、私が佐川門下の木村氏の合気揚げをかけられて、咄嗟に返し技を工夫して封じたという事実がある以上、無下に私の論理が間違いとは言えないのではないでしょうか?

 無論、批判も非難も他人様の自由です。好きにされたらいいでしょう。

 けれども、私は研究家として技の分析、解明、そして再現、さらにより高いレベルへと発展させていくことを目指していますから、達人百人育てれば誰も文句が言えなくなる訳で、文句タレ蔵君たちがグーの音もでなくなるように日々、秘伝の解明に勤しんでおります。

 私もそれなりに生活の苦労は経験してきましたけれども、今になって思うのは、そういう苦労したことが経験として精神の強さを支えてくれていると思うし、「俺の人生、このままで終わってたまるか!」という強烈なモチベーションになっているんですね。

 もし、私が何の苦労も必要ない家庭環境でグータラ暮らしてこれていたとしたら、もっとずっと何の取り柄もない人間のままだったでしょう。

 後は安定した収入があれば問題はなくなるんですが、そのためには、まだまだこなせる仕事の幅を広げていかなきゃならないと思っています。

 それが武術研究にもプラスに働いたんだと思いますね。

 武術でメシ食うなんて、物凄い効率が悪いじゃないですか? それをやる以上、ブッ千切りの能力がないと無理だと思う。

 よって、「自分がナンバー1だ」という強烈な自負心が持てるだけ、日々の勉強と研鑽が欠かせない訳ですよ。どんなムチャな要請が来ても応えられるようにしておかなきゃいけないですからね。いや~、大変ですよ~。でも、やるしかない。職業として名乗ってるんですからね~。


 まあ、そんなここ最近の内心の葛藤も含めて、この日の最後は、独己九剣の中から左剣と右剣、その応用の無刀捕り、さらに応用の体術も実演解説指導しました。

 私が、何で剣術、しかも居合術が重要だと言っているか?ということの片鱗だけでも理解してもらいたかったからなんですね。

 これは、まさに“読み”と“交叉”そのものだからなのです。


 参加者の皆さんの動きを観察していて、最初の頃とは別人のようになっている人が何人もいて、嬉しかったですね~。

 素人目にはもう、とっくに達人と呼ばれそうな人もいますね。少なくとも常連会員さんたちのレベルは甲野善紀氏と手合わせしても楽に勝てるくらいにはなっています。

 でも、フェイクの人に勝っても自慢にはなりません。素人レベルの達人じゃ意味がないのです。

 やっぱり、私に習う以上は、ぶっちぎりで上達してもらいたいんです。そんじょそこらの道場に通っているのと変わらないような上達具合では困るんです。

 何でか?

 それは、わたくしが世界最高最先端の武術を創造したいと考えているからです。

 武侠小説に出てくるような達人を現実に育てていきたいのです。そういうノウハウを確立したいのです。

 夢物語だと思いますか?

 いや~、私はそうは思いません。充分に実現可能だという感触があります。

 達人も人なら、我も人。ならば、達人にできることは我にもできて不思議はない!

 そうは思いませんか?

 本当に、セミナーに通っているだけで何倍もの戦闘力アップしている人達を見ていると、人間の可能性は凄いものだな~と思いますし、年齢とか素質とかも関係ないな~と思いますよ。重要なのは本質を理解し体現することですよ。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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