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10月セミナー“武器術”について

 延々と続いて終わることないかと思われた今年の炎夏も、ようやく過ぎ去った・・・かと思っていたら、一気に冬を思わせるような寒気がやってきたり・・・俺の秋を返せ~。

・・・つ~訳で、10月の月例セミナーは武器術です。

 私が格闘技や武道でなくて、“武術”に心惹かれた理由の中には、「いろんな武器も扱えるようになりたい」というものがありまして、最初に学んだのが剣道だったのもあって、やっぱり武器術には格別の思い入れがあるんですね。

 だから、剣術、居合術、小太刀術、懐剣術、仕込み杖術、二刀術、棒術、杖術、半棒術、鉄扇術、薙刀術、槍術、鎖鎌術、弓術、万力鎖術、十手術、手裏剣術、琉球古武術(ヌンチャク・トンファー・釵)、中国兵器法(棍・槍・刀・剣・双剣・子母鴛鴦鉞・八斬刀・峨嵋刺・三節棍・九節鞭・匕首・扇子)、隠し武器術(寸鉄・角指・長尾流懐剣・鉄鉤)等々を研究してきましたし、今は無くなったと聞きますが、作家の菊地秀行さんも通っていたという無許可で実物のエアライフル(サイドレバー式のファインベルクバウ)が撃てる都内のエアライフル射撃場に通って射撃の基本訓練なんかもやっていたんですね。

 私、上唇にヌンチャク傷、顎下に刀傷があるんですが、どちらも練習中に失敗して自分でつけちゃった傷です。が、武器の傷って、何かカッコイイような気がする。

 丹下左膳、旗本退屈男、柳生十兵衛、るろうに剣心、キャプテン・ハーロックとか。

 傷痕は男にとって勲章ですよ~。


 武器の中でも私が好きなのは、銃と日本刀。

 どちらも興味を持ったのは中学時代です。

 TVの洋画劇場でマカロニウエスタンをよくやっていて、ジュリアーノ・ジェンマとリー・ヴァン・クリーフが共演した『怒りの荒野』(傑作! 時代劇とかVシネ殺し屋物でリメイクしても良いと思う。悪漢に弟子入りした主人公が恩人を殺されて正義に目覚め師匠を倒す話。『モンキーフィスト猿拳』にも影響があるね)とか、テレンス・ヒルの『風来坊』(悪魔の右手と呼ばれる超速撃ちガンマンのお気楽コメディ)とか、クリント・イーストウッドの『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』なんかを頻繁に放送していて、西部劇好きになっていましたね。

 もちろん、『荒野の七人』とか『シェーン』『リオ・ブラボー』『OK牧場の決闘』『真昼の決闘』なんかの正統な西部劇も良かったですけど、何か、イタリア製のマカロニウエスタンのキテレツな感じの方が好きで、やっぱし根っからのB級好き体質があったんだな~と思いますね。

 中でも大好きなのは、リー・ヴァン・クリーフ主演の『西部悪人伝』と『西部決闘史』は大好きですね~。珍銃(四連発デリンジャーを撃ち尽くしたかと思ったら、握りの下からまだ三発撃てたり、手のひらに握り込んで撃つパーム・ピストル“プロテクター”が出てた)が出てきたり、演出が、人を食ったようなシャレが効いてるんですよ。

 遠い丘の上から狙われて、「あんな遠くからじゃ弾は届かね~よ・・・」と余裕ぶっこいたヤツが、次の瞬間、バキューンと撃たれて絶命。なんであんな遠くから?と思ったら、シルエットで長~い銃身のライフルが・・・。そして、銃身をスポンと外すと短銃身のカービン銃に早変わり! トンチが効いてるな~・・・。

 万事、こんな調子のトリックプレーで敵を次々に騙し撃ちにしていくリー・ヴァン・クリーフ先生・・・何か、若山先生の『賞金稼ぎ』シリーズみたいです。

 やっぱり、戦いというのは、ただ真剣に熱血勝負するんじゃなくて、ちょこっとトンチの効いた策略を駆使してスカして勝つ!というのが粋じゃないかと思うんですね~。

 力任せで戦うんじゃなくて、技を駆使して頭脳的に戦うのが好きなんですね~。

 でも、パワー殺法も好きなんですよ。だけど、本当はパワーも凄いのに、それを見せないで隠しておいて戦っていて、相手に弱点だと思わせておいて、いざという時に「ホントはパワーもお前らよりずっと上なんだよぉ~ん」とばかりにブワァ~ッ!と蹴散らしたりすると面白いじゃん?

 人間、見た目と中身がギャップがあるヤツの方が面白いでしょ?

 いかにも強そうなヤツが強いのはつまんないじゃないですか? 格闘技や武道やっている人は、パッと見て大体、判るんですよ。それじゃ~、つまんない。ファンタジーが無い。

「えっ、こんなヤツが強い訳ないじゃん?」と思ってたヤツが、メチャクチャ強かったりすると感動するじゃないですか?

 でも、そんなのは武道や格闘技には滅多にないんですよ。強そうな人が強い。

 だから、私は武術が好きなんですね。ギャップありまくりの妖怪爺いみたいな先生がいるんですよ。「こんな人間が実在すんのか~?」ってのが、楽しいんですよ。


 で、武器術の話に戻りますけど、武器と素手の違いというのは、攻撃が当たる射程距離の違いなんですよ。極論してしまえば・・・。

 武器を使うことで射程距離が広がっていくんですね。

 寸鉄とかだと5cmくらい、短刀とかトンファーだと20cmくらい素手より間合が広がる。

 日本刀だと70cmくらい広がる。日本刀は全長じゃなくて刃渡りの長さを寸法として記すのが普通ですが、これは間合に反映するからなんでしょうね。

 棒だと90cm。槍だと1.5~2mくらい。手裏剣だと5~6mくらい。弓矢だと10~20mくらい・・・。

 ピストルだと10~20mくらい。ライフルだと50~100mくらい(スコープ付きだと300~500m)。ロングレンジスナイパーライフルだと1km以上。

『極大射程-ザ・シューター-』に出てきた408口径シャイテックM200なんて、2kmくらい先まで狙えるそうですよ。

 とまあ、こういう具合に戦闘の間合が広がっていくと、大は小を兼ねるというか、より広い間合で戦える者の方が圧倒的に有利な訳ですから、私が武器術に拘る意味が理解してもらえるんじゃないか?と思います。

 武蔵が刃渡り三尺を越える大太刀を操る小次郎を破る対策として、拐を削ったより長大な木刀で打ち破った・・・というのは有名な逸話でしょう?

 率直にいうと、もし私がアメリカ人に生まれて銃を自由に買える立場だったら、銃を20~30丁集めてコンバットシューティング・スクールに通い、武術なんかやっていなかったか、あるいはエクササイズ的にちょこっと習う程度だったでしょうね。

 だって、武術を修行するより、銃持った方が簡単に人殺せる力が入手できるでしょ?

 本気で護身を考えるなら、技でも武器でも殺せる威力がないとダメです。赤ちゃんパンチしか打てないんじゃ論外。その点、銃持った方がずっと効率的なんですよ。

 もっとも、武器はいつでもどこでも持ち歩ける訳ではありません。銃となると、自宅と射撃場くらいでしょ? 映画観に行ったり友達と酒飲みに行くのにショルダーホルスターに44マグナム入れて行けるもんじゃないですからね。

 だから、武術は武術で非常に優れているのは、一度、体得してしまえば、よほどの病気とか事故とかで健康を損なわない限りは失われることがなく、一日24時間、すぐに使えて自在に使い分けできる訳ですよ。

 そして、いろんな武器術を経験しておくことで、いろんな戦闘状況を理解することができる。

 さらに、武器が無くとも五体を武器のように使うコツが解るし、身の回りの物を武器の代用として使うセンスが磨かれる訳です。

 もし、武器術の経験が無ければ、相手がナイフや鉄パイプ持っていても、素手で立ち向かおうとしてしまうでしょう。実際、笑っちゃうくらい、十中八九、そうしてしまうんですよね。間違いなく、そうやってしまう。自分で気づいてないくらい。

 バカですよ。ナイフ向けられてるのに素手で立ち向かおうなんて・・・。

 模擬ナイフで練習してみたら判りますよ。無理だって。

 もし、私の目の前で素手でナイフに対処できると言ったら、滅多斬りにしてグゥの音もでないくらいにトラウマ負わせますよ。素人が振り回す程度だって不可能に近いのに、ナイフ術に熟練している相手に素手の武術で立ち向かえるなんか錯覚もいいところです。

 游心流ではナイフ術は時々教えますが、まずは、タクティカルナイフのファイティングでどこをどう切ったら戦闘不能になるか? どこを突き切りしたら致命傷になるか?といったことを教えます。古武術の鎧通しの用法なんかもこれに近い。

 これは魚を捌くようなもんです。人格無視。豚肉の血抜き解体をやるようなもんです。

 私でも素手でナイフに対処する自信はありませんね。うまくいったとしても腕に多少の傷くらい貰うのは仕方ないと思います。切られて血が出たら、血飛沫を相手の顔にかけて目潰ししながら飛び蹴りして倒れたところを喉に足刀蹴り食らわす・・・くらいのつもりでないとね~。

「そんな荒っぽいこと咄嗟にできない。喉に足刀蹴り入れるなんて、相手が死んだらどうするんだ?」って、言った馬鹿がいましたが、殺らなきゃ殺られるという状況で、何を間抜けなことを言ってんの?ってことです。

 それに、ナイフで人を刺し殺そうとする人間は、一刻も早くあの世に旅立っていただくのが世のため人のためです。

 そこで死んだら、「今度は善人になって生まれ変わってきてください」と祈るだけ。

 死ななかったら、二度と悪さができないように両手両足の腱をナイフで切断しておいて一生、不自由な身体で人様の助けがないと生きていけない身の上になっていただいて、一生かけて人様の有り難みを感じさせてあげる陰徳を積んでおくといいんじゃない?

 まっ、冗談すけどね(ホントか?)・・・。


 対武器の素手の体術が不合理だからといって、素手で無刀捕りの練習するのが無駄だとまでは言いませんよ。私もやってるから・・・。

 でも、こういうのは、どうしようもない場合にハラ括って冷静に対応するための心法の訓練という要素があるからであり、体術で武器術に勝つ方法の訓練ではないんですよ。

 多少の怪我はやむをえないけれど、致命傷を避けて制圧するための訓練と理解してもらえばいいでしょう。

 要は、生き残るのが優先順位だからです。絶対絶命の状況からでも生き残る人はいるもんですからね。その運を引き寄せるのは、強烈な意志と知識、技能なんですよ。

 武器術を習得しておけば、敵の武器を奪って絶対絶命の危機を切り抜けられる可能性もあるでしょう。

 日本人は、生命の危機に対処する危機感というものが致命的に薄れてしまっているから、西鉄バスジャック事件にしろ秋葉原の通り魔事件にしろ、戦闘のプロでもないひ弱な人間のふるうナイフごときにぶるって何もできなくなってしまうんですよ。

 池袋で通り魔事件があった時は、通行人が協力して取り押さえたりしたんじゃなかったかな~?

 状況を冷静に観察すれば対処法はいくらでも考えつくもんなんですよ。その意志と勇気があれば・・・。

 ましてや、私みたいに護身術考えてる人間にしてみたら、「人を見たら通り魔と思え」という基本的な認識がありますからね。夜道で人とすれ違う時なんて、「いきなりウギャーッ!って包丁振りかざして襲ってくるかもしれん」と警戒しながらすれ違ってます。

 それと、素手の格闘技・武道しか体験していない人は、武器があっても使おうとしない習性があるんですが、よぉ~く考えてみてくださいよ。

 どんな人間でも一切の武器を持たずに生活したりはできないんですよ。

 まず、靴。これなんか十分に武器になります。ヤーサンは尖端の尖った革靴履くでしょう? あれは咄嗟に尖端で蹴り込めるからですよ。

 それから、ベルトも鞭代わりになりますね。未熟な者のナイフくらいならベルト振り回して威嚇するだけでも効果はあります。

 指輪もカイザーナックル代わりになる。ヤーサンがゴツイ指輪をいくつも嵌めるのも同様の理由。

 ネクタイは怪我した時の止血に使えるし、暴漢の手首を後ろ手に縛る手錠代わりにも使えます。外して先端を結んでコブを作れば、咄嗟にヌンチャクや万力鎖の代用になる。

 ハンカチは拳に巻いてバンテージ代わりになる。

 自宅の鍵は拳から突き出して握り込むと簡易寸鉄になる。

 カバンは楯にもなるし、肩掛けベルトがついているなら振り回すのもアリ。

 折り畳み傘は簡易警棒として使えるし、丈夫なコウモリ傘なら剣道か杖道の心得がある人なら手頃な武器になります。

 どうですか? 武器なんか持ち歩かなくても工夫したら身の回りにいくらでも武器に転用できるものはあるんですよ。

 逆に、こういう具合にいつも周囲のものを武器化して用いることを考える癖があれば、本当に素っ裸で何もないところに監禁されたとしても、肉体のいろいろな箇所を武器として用いることは考えられます。

 まず、噛み付き。ゾンビになったつもりで敵の喉首に齧りつけばいい。

 そして、掴み。喉笛掴む。髪の毛掴む。耳たぶ掴む。金玉掴む。指を掴む。

 突き蹴りも喉と後ろ首をねらえば鍛えてない人間でも相手をKOするのは難しくありません。

 投げ技も相手の後頭部から叩きつければ一発KOできます。

 どうですか? こんなこと考えてる人間と下手に喧嘩したら酷い目にあってしまうと思うでしょう? 相手にそういう“邪悪な殺気”を放って、自然に退散させるというのも一つの手ですよ。

 喧嘩慣れしてるヤツは、普通の殺気と違う「ヤバイ! こいつと戦っちゃダメだ」というのが本能的に判るらしいです。

 元ヤンや元ゾクの会員は、口を揃えて、こう言っていました・・・。


 まっ、勉強にはしてもらえると思いますので、是非、どうぞ・・・。


追伸;クエストから出ている『刀剣 匠の世界』『戸山流居合道』を観ました。前者は現代刀匠の気鋭の作家集団「叢雲会(むらくもかい)」の作品の紹介解説DVDですが、映像の美しさが陶然となるくらい素晴らしく、現代刀の到達しているレベルの高さが知れます。日本刀の鑑賞のための基本知識も解説されているので、これから真剣で居合道を始めようと考えている人や、既に真剣で稽古している人も必見です! 後者は、陸軍戸山学校で教えられた軍刀操作法の流儀として呼ばれた戸山流抜刀術を紹介するものですが、試し斬りをやってみようと考えている人にとって参考になります。「なるほど、こういう斬り方があるのか~?」という試斬の術について学べます。
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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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