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武器術セミナー終了!

 早いもので、今年のセミナーも残すところ、あと二回ですよ。

 三年間やって常連で参加されている人の実力アップは、ちょっと信じ難いものがありまして、嘘でもハッタリでも冗談でもなく、達人級に技ができるようになっている人が出てきていますね~。

 月に一回であっても、三年続けると、ここまで差が出るものなのか?と、つくづく継続は力になるものだな~と思います。だから、今から12月の最終回が楽しみです。

 さて、今回のテーマである武器術ですが、直前に、刃物で襲われた高校生が殺されるという通り魔殺人事件が発生していたために、参加者の皆さんは、ナイフで襲われた時の対処法に関心があった様子です。

 私が前々からしつこく言ってきたように、ナイフ一本出されただけで、通常の武道の技は通用しなくなる場合が多々あります。

 対ナイフの練習をするのは、合気道くらいなものでしょうが、それとても現在ではやらない道場が増えているそうです。

 う~ん・・・いいのか、それで?

 だから、一般の武道がやらなくとも、俺はやるぜっ!・・・ってな感じでバリバリやってみましたっ!

 まず、対ナイフを知るには、ナイフ術を知る必要がある・・・。

“敵を知れば百戦危うからず”って考えですね。

 そんでもって、去年は出し惜しみした“ナイフ術で敵を効率よく抹殺する技”を指導させていただきました。

「もう、コレは護身術じゃなくて、完全に敵を殺す技です。でも、こういう技があるということを知っていないと対策は立てられないんですよ」と前置きして指導しました。

 そもそも、武器術というのは、護身よりも敵を抹殺することを前提に工夫されていったものです。

 投石、樹木の枝、石器の槍や弓矢、金属の刀剣、銃・・・と発展していき、今では核兵器まで発明してしまった・・・。

 武器というのは、敵を抹殺する力を増大させると同時に、自らも滅ぼす危険性も高めるものです。

 これはもう人類の歴史が証明していますよね。

 けれども、それなら「武器よ、さらば~!」とあらゆる武器を捨ててしまえばいいのかというと、それは違うんですよ。

 武器が無くなれば、生まれつき力の強い人間が弱い人間を支配するだけ。

 武器は自動的に人を襲いません。あくまでも道具でしかない訳で、人間が闘争本能と支配欲をコントロールすることを覚えなければ、自滅するだけなんですよ。

 だから、武器術を修練するということは、武術にとって重要な意味を持ちます。

 戦うことが生存と直結しているという真相を気づかせてくれるからです。強い弱いを問題にする格闘技ではなく、戦いの戦略面を考えざるを得なくさせるのが武術なのだと気づかせるからです。

 力比べじゃなくて、生き残るための思考とテクニックを根底におくのが武術なのです。

 それを理解してもらいたいから、今回は敢えて“ナイフで敵を抹殺する術”も指導した訳ですし、最後は真剣で試し斬りもやってもらいました。

 真剣の威力を目の当たりにすれば、素手で対抗できるようなものじゃないことが理解できるでしょう。

 受けた腕ごと切断される武器に対して、人間の肉体はいかに無力であるか?ということを知ってもらいたかった訳です。

 まったく鍛えていない人間でも、刀や銃を持てば、一挙に武道の高段者の遥かに及ばない威力を発揮できてしまいます。

 戦国時代に歴戦のつわものが、雑兵の持った種ヶ島銃の一発であっさりと殺されてしまう様子は、いかばかりのものだったでしょうか?

 武道・格闘技の愛好者は、刀や銃にも勝つ達人の話を崇拝したがりますが、ヤッパやチャカで命を落とした武道家や格闘家は決して少なくはありません。

 0戦の名パイロットも、より馬力のあるエンジンを積んだ最新鋭戦闘機が出現することで対抗できなくなってしまった・・・という話も聞きます。

 三十年も前には、1km先の敵を狙撃すると言えば、ゴルゴ13のような漫画の主人公でなければあり得ないと思われたでしょうが、現在では2km先を狙撃できる超長距離狙撃ライフルが次々に開発されています。

 単純に戦いに勝つだけならば、より高機能の武器を持てばいいだけです。

 私は、武道や格闘技を愛好しながら強いの弱いのと無邪気にお喋りして威張っている人達が、たまらなく嫌いです。拳銃持っていたら発作的に撃ち殺してしまうかも?

 武器に頼るのは卑怯だと言う人もいますが、自分の五体を武器化するのは臆病さの現れである点を自覚しているのでしょうか?

 命のかかった戦いに、卑怯だの臆病だの論じるのは単なるロマンチストに過ぎないでしょう。武術を学びたいなら、リアリストに徹さないとダメです。

 ストリートファイトで、相手が素手で立ち向かってくる確率は無きに等しいものと心得ておかなくてはなりません。

 今回のセミナーでは、素手の戦闘では気づかない戦いの本質に目を向けてもらいたいという気持ちがありました。

 無論、三時間でできることはタカが知れています。

 棒術・剣術・ナイフ術・ナイフ捕り・ピストル捕り・真剣斬り・・・まあ、この程度しかできません。

 けれども、棒術ができれば、ステッキ、傘、ゴルフクラブ、箒、モップなどを咄嗟に応用できるでしょう。

 ナイフ術を知っていれば折り畳み傘やボールペン、家の中なら包丁や果物ナイフなどを咄嗟に使うこともできるでしょう。

 ナイフ捕りのコツを知っていれば、通り魔に遭遇した時に致命傷をおわずに軽傷で済ますことができる確率が上がるでしょう。

 何よりも、“知っている”ということは、それが大きな武器になるのです。

 テクニックは知識と融合することで多彩に発展していきます。私が習ったこともない流派の技を一目見ただけで原理がわかったり返し技を考えついたりできるのも、さまざまな知識があるからです。

 そして、知識をテクニックに転換するための実験場所である稽古会を持っていることも決定的な理由です。

 私は、一瞬も同じ地点に留まっていたくありません。

 武術に関しても同じです。前人未踏の境地へドンドン登っていきたい。

 何しろ、私の周囲には現代の大達人が何人もいるのです。そんな化け物みたいな人達を見慣れてしまうと、一般の武道の有名な先生とか見ても、「はぁ~、そんなもんなんですかね~」としか思わなくなってしまう訳です。

 有名人と名人は違うんですよ。

 骨董店の新入りに優れた本物ばかり見せておくと、偽物が一目で判別できるようになると言いますが、それと同じなんでしょうね。

 何事も見聞を広く取っておくに越したことはありません。中国や北朝鮮のように情報を限定させて国民を支配しようというのは無理がありますよね・・・。


追伸;17日の日曜日の定期稽古会は、江古田ストアハウスで12時から16時までDVD撮影を兼ねておこないます。普段、参加できない会員さんも宜しかったらおいでください。撮影兼なので、普段は見せないような技もバンバンやるつもりです。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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