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11月セミナー『格闘技に活かす武術』報告
今年も残すところ、後、一回。一年の総まとめとして、12月12日は盛大にやろうと思っておりますので、皆様、ふるって御参加くださいませ。ちなみに内容は、前半一時間で基礎練体・中一時間で一年間のまとめを大急ぎで・残り一時間は忘年会と修了証(熱心に通った方へのものです)授与となります。今年はずうっと通えなかったという人も、もちろん、はじめての方も歓迎しますよ。
さて、では、11月セミナーの報告です・・・。
今回は、「格闘技に武術を活かす」というテーマでしたから、当然、格闘技をやっている人が多く参加されるんじゃなかろうか?と思っておりまして、「武術って、ホントに強いんスかぁ~?」みたいな(百回以上聞いたような?)ナメ腐ったヤツが参加しているかもしれんから、そういう素振り見せたヤツは「破壊!」(ハカイダーですか?)と密かに決意しておりました。
たまに、何か、スゴク勘違いした人が来ることあるんですが、俺を珍獣か何かでも見に行くみたいな気分で来て、タメ口たたきまくる人とかは“凶育”して帰す方針ですから、一言!
「ナメンじゃねえぞ! ぶっ殺されてぇ~のか? こんガキぃ~」
ふぅっ・・・たまには、こういうことも言う場合がありますが、それはあくまでも、“アナタの態度”次第です・・・。
私はいたって常識人なんですが、怒ると別人格が出てくる場合がありますので、頼むから怒らせないようにしてくださいませ。有名な武術武道の先生にケンカを売った・・・という伝説が結構あるんですけど、八割くらい本当ですから。
私の基準では意見してるだけのつもりなんですが、「ケンカ売ってきた」って受け止められる場合が多くて、やんなっちゃいますよ。
「武術武道やってる人に意見するんだから、一応、タイマンやる覚悟くらいしとかなきゃ~」ってことを相手に伝えるのがいけないんでしょうか?(そのせいだよっ!)
なので、「格闘技バカみたいなヤツがやってきてナメられたらいかん。武術の名誉は俺の双肩にかかっとるんじゃ~っ! 腕一本折られても相手の金玉ひき千切ってやるっ!」という、激突・殺人拳みたいな感じで、景気付けに、当日早朝から小林先生のDVDと、『マッハ弐!』を続けて観てきまして、気分はもう道場破りに乗り込む前みたいな感じで、出来上がっておりました。
ちょっと、20年以上昔を思い出すな~・・・あんまり書いたことないけど、私もそこそこ腕試しみたいなことやったもんな~。詳しく言えないけど。
でも、武術を格闘技に活かす・・・というテーマにしておきながら、私が考えるやり方って、大体、ルール上、ダメになってしまうみたいなんですよね。
特に、今回、参加者から聞いて、「ハァ~? 何ソレ?」って思ったのは、高校の全空連の試合ルールがまたもや変わったんだとか・・・?
もぉ~、何、考えてんでしょうかね~?
このコロコロと変わるのって、鳩山さんを思い出してしまいますよ。
柔道もよく変わるな~と思ってましたけど、伝統空手は変わり過ぎですよ~!
驚いたのは、試合当日に変更が発表された?ってことみたいで、頭痛がしました。
本当に、選手のことを何だと思ってるんでしょうか?
試合に臨む者にとっては、ルールに沿った練習を積み重ねてきている訳で、それを試合当日に変更するなんて、言語道断!
例えば、防具の面や拳サポーターが一つ、くっつくだけでも、感覚はガラッと変わってしまうんです。
もし、ボクシングに肘打ちOKにしたら、どうなります? ローキックはありにしたらどうなります? 緻密に練習してきた人ほど、対応できなくなってしまうでしょう。
スポーツである以上、ルールは厳密にしなければいけない。だけど、改善の名の下に、そんなにコロコロ変えてはいけないのです。
以前からいろいろと噂は聞いていたけど、やっている現役選手のことを考えるのなら、もっとやる側の身になっていただきたい・・・。
・・・とか何とか言いながら、正直、オレは、武道の世界の制度だのルールだの、一切、関心ないです。
せいぜい、「あ~、なるほどね~。こりゃあ、オリンピック以前の問題だね」って感想しかわかないんですけどね・・・。
それはそれとして、今回のセミナー、テーマとは逆に、“活かす”のとは反対に、“技が機能しなくなるように潰す”というやり方を指導するつもりでいました。
テーマと正反対。活かすじゃなくて殺すんですね。
何故かというと、格闘技の標榜する“強さ”の裏側には意外な“脆さ”があるという点を知ってもらおうと思った訳なんです。
さらに言うと、その脆さを探り出すのも“武術の戦術上の読み”になる訳です。
長年、武道や格闘技をやりながら、相手の実力・技量をまるで読めない人が現在はざらにいます。
強いか弱いか?という二元論でしか判別できない。それも、やってみるまで判らない。
「やってみなくちゃ判らない」という言葉は二種類あるんです。
本当にやってみるまで判らないバカの言葉と、ある程度の予測はついているけれども、相手が隠しているであろう実力及び技の存在を推測しての発言と・・・。
まあ、ほとんどは前者ですね。そもそも、技を隠しておくという発想すらない人が多いんですからね。
“強さ”を信仰する人は、近視眼的になってしまうんです。それも見かけ上の強さしか判断できない。
だから、武術の戦術的読みの方法論と考え方を理解することによって、各格闘技の弱点を埋めて、より進化した強さが発揮できるように、それぞれの人が自分で工夫できるようになってもらおう・・・という目論みとして、「相手の構えから戦闘スタイルを特定して、その弱点を付く対応法」を指導しようとしていた訳なんですよ。
例えば、空手の形の解釈も、現今の空手道の試合ルールに沿った分析をしてもまったく理解できない訳ですよ。
形が考案された時点での技を用いる状況と戦闘理論とは違うんですから、当たり前なんですね。ところが、そこを完璧に忘れてしまっているんです。
空手の形を武術として分析すると、突き蹴りのみならず、投げ・逆手・絞め・崩し・点穴などの技法が内蔵されています。
また、突き技に関しても、明らかに接触している位置から突き込む技が多く含まれていますね。だとすると、骨盤の横回転で威力を出すだけではなく、骨盤を縦に回転させて腰をしゃくるような動作で突くやり方もしたと考えられます(これは沖縄剛柔流にはあります)。
腕の捻りや、受け技の形に関しても、凡そ実用不能の解釈をされてしまう。
どうしてこうなるか?というと、沖縄空手の本来の使い方を教えなかったのと、試合に沿って解釈したから不合理なものになってしまった・・・ということが火を見るより明らかなんですね。
この点に関しては中国武術も同様です。お仕着せの用法を教えられても、まともに戦えば通用しなくて残念な気持ちになる人が少なくなく、そういう人達は現代格闘技に転向していったりするんです。
武術研究家として、こういう哀しい現状は何とかしてくい止めたいものです。
「武術はちゃ~んと使えますよ。それも、皆さんが想像もつかないくらい。だから、安心してください!」と、私は声を大にして主張していかねばならぬっ! だって、凡そ、今のところ、こういう点を指摘して問題提起しているのは私しか見当たらないから・・・。
つ~訳で、参加者の要望に答えるつもりで、あらかじめ、打撃系格闘技、寝技系格闘技の攻防理論をいかにして自滅させるか?ということを考えておいたんですよ。
「打撃系格闘技の弱点は、突き蹴りを出すために一定の距離を必要とすること。0距離にすれば技も出せない。でも、こっちは発勁が打てるから自由に打てる」ということで、そのやり方を指導しました。
やり方は・・・(以下、略)。
「寝技系格闘技の弱点は、相手と密着するので急所がガラ空きになること。腕一本自由なら点穴などがいくらでもできる」ということで、そのやり方を指導しました。
やり方は・・・(以下、割愛)。
やっぱり、ネタを公開するといろいろと問題もあるので、今んところ、隠しておきましょう。後は御想像にお任せします・・・。
情報だけ知りたがって、観の眼もないのに知ったかぶりしたがる人間が武術の世界には非常に多いので、エサやると間違いを広めちゃうからね~。
情報というのは、真相の一断面でしかない訳ですよ。真偽は多角的に検討しないと判定できません。だから、判定能力のない人間に情報だけ与えるのは、本人を間違った方向へ導くことにもなりかねないんですよ。
きちんと学ぶ気持ちがある人にしか私は教えたくないんです。きちんと学ぶというのは、武術を身につけるというのは、責任を伴うものだと理解できるかどうか?を判定する時の最低限の基準なんですね。
軽薄な人間、礼儀知らずな人間、我欲しかない人間、思慮の浅い人間・・・要するに精神が未熟な人間に教えたら自滅させかねないんですよ。武術が暴術になっちゃうから。
でも、元ヤンとか前科のある人にも教えたことはあります。それは、その人達のその時の人柄を信用したから。マイナスの経験をプラスにしている人なら問題ないんです。
むしろ、そんな経験が何にもなくて軽薄な興味とか現実逃避の逃げ場として、やりたがる人はお断りしていますよ・・・。
閑話休題。
打撃格闘技の潰し方に関しては北島師範が受けを取ってくれたから、スムーズに指導できましたが、寝技系は、経験者である矢嶋師範代がメッチャ嫌がって、ちゃんと攻撃してくれないから、ちょこっとしかできませんでしたよ。急所攻撃ばっかりされるのが嫌だったみたいです。
どんな技なのか、知りたい方は、ユーチューブにいろいろ出してますから、それを見て後は御想像ください。エグイのは出してないけどさっ・・・。さらに詳しく知りたい方はDVD『発勁と化勁・原理と用法』を買ってくださいね~。
以前にも書いていますが、どんな優れた武道や格闘技であっても、完全なものではありませんから、弱点だけを徹底して責めれば、自滅させるのは思いの外難しくありません。
そういえば、友人と電話で話していて、「いくら武術でも妖怪には太刀打ちできないでしょう?」と言われたので、「うんにゃ。武術には妖怪退治?のための術も伝承してるんだよ」「えぇ~! うっそ~・・・」・・・って話になりましたよ。
普通、格闘技をやっている人は、ナイフや銃に対抗することは考えないでしょう。
でも、武術は考えるんですよ。水中で戦う・多人数相手で戦う・武器と戦う・病気と戦う・怪我と戦う・・・考えられる限りのあらゆる危機的状況と戦う方法論を講じているのです。
極論すれば、一国を相手にしても戦う方法を考えるのが武術ですよ。
最近の尖閣諸島問題のような、情報戦に関しても武術では当然、考える訳です。
だから、昔は精神疾患なんかをキツネやタヌキ、モノノケといった妖怪が憑いたとする民間伝承が広くありましたから、武術の中にも憑き物を落とす法術が取り込まれて独自に術化されていた訳ですね。
つまり、武術の中には妖怪退治の方法まであった!ということになる訳ですよ。
それに、妖怪退治に使った伝説のある刀は、童子斬り安綱、関の孫六、ニッカリ青江、鬼丸国綱、蜘蛛斬り、黒ンボ斬り・・・とか、結構あるんですよね。
日本刀には陰陽五行説が取り込まれていますから、単なる武具というより神器、つまり、神が宿る依り代とも考えられている訳です。
ね~、武術って、研究すればするほど、奥が深くて面白いと思いませんか?
こ~んな面白いものは、他にはないと思うんですけどね~。一生遊べて退屈しなくて済みますよ~。
さて、では、11月セミナーの報告です・・・。
今回は、「格闘技に武術を活かす」というテーマでしたから、当然、格闘技をやっている人が多く参加されるんじゃなかろうか?と思っておりまして、「武術って、ホントに強いんスかぁ~?」みたいな(百回以上聞いたような?)ナメ腐ったヤツが参加しているかもしれんから、そういう素振り見せたヤツは「破壊!」(ハカイダーですか?)と密かに決意しておりました。
たまに、何か、スゴク勘違いした人が来ることあるんですが、俺を珍獣か何かでも見に行くみたいな気分で来て、タメ口たたきまくる人とかは“凶育”して帰す方針ですから、一言!
「ナメンじゃねえぞ! ぶっ殺されてぇ~のか? こんガキぃ~」
ふぅっ・・・たまには、こういうことも言う場合がありますが、それはあくまでも、“アナタの態度”次第です・・・。
私はいたって常識人なんですが、怒ると別人格が出てくる場合がありますので、頼むから怒らせないようにしてくださいませ。有名な武術武道の先生にケンカを売った・・・という伝説が結構あるんですけど、八割くらい本当ですから。
私の基準では意見してるだけのつもりなんですが、「ケンカ売ってきた」って受け止められる場合が多くて、やんなっちゃいますよ。
「武術武道やってる人に意見するんだから、一応、タイマンやる覚悟くらいしとかなきゃ~」ってことを相手に伝えるのがいけないんでしょうか?(そのせいだよっ!)
なので、「格闘技バカみたいなヤツがやってきてナメられたらいかん。武術の名誉は俺の双肩にかかっとるんじゃ~っ! 腕一本折られても相手の金玉ひき千切ってやるっ!」という、激突・殺人拳みたいな感じで、景気付けに、当日早朝から小林先生のDVDと、『マッハ弐!』を続けて観てきまして、気分はもう道場破りに乗り込む前みたいな感じで、出来上がっておりました。
ちょっと、20年以上昔を思い出すな~・・・あんまり書いたことないけど、私もそこそこ腕試しみたいなことやったもんな~。詳しく言えないけど。
でも、武術を格闘技に活かす・・・というテーマにしておきながら、私が考えるやり方って、大体、ルール上、ダメになってしまうみたいなんですよね。
特に、今回、参加者から聞いて、「ハァ~? 何ソレ?」って思ったのは、高校の全空連の試合ルールがまたもや変わったんだとか・・・?
もぉ~、何、考えてんでしょうかね~?
このコロコロと変わるのって、鳩山さんを思い出してしまいますよ。
柔道もよく変わるな~と思ってましたけど、伝統空手は変わり過ぎですよ~!
驚いたのは、試合当日に変更が発表された?ってことみたいで、頭痛がしました。
本当に、選手のことを何だと思ってるんでしょうか?
試合に臨む者にとっては、ルールに沿った練習を積み重ねてきている訳で、それを試合当日に変更するなんて、言語道断!
例えば、防具の面や拳サポーターが一つ、くっつくだけでも、感覚はガラッと変わってしまうんです。
もし、ボクシングに肘打ちOKにしたら、どうなります? ローキックはありにしたらどうなります? 緻密に練習してきた人ほど、対応できなくなってしまうでしょう。
スポーツである以上、ルールは厳密にしなければいけない。だけど、改善の名の下に、そんなにコロコロ変えてはいけないのです。
以前からいろいろと噂は聞いていたけど、やっている現役選手のことを考えるのなら、もっとやる側の身になっていただきたい・・・。
・・・とか何とか言いながら、正直、オレは、武道の世界の制度だのルールだの、一切、関心ないです。
せいぜい、「あ~、なるほどね~。こりゃあ、オリンピック以前の問題だね」って感想しかわかないんですけどね・・・。
それはそれとして、今回のセミナー、テーマとは逆に、“活かす”のとは反対に、“技が機能しなくなるように潰す”というやり方を指導するつもりでいました。
テーマと正反対。活かすじゃなくて殺すんですね。
何故かというと、格闘技の標榜する“強さ”の裏側には意外な“脆さ”があるという点を知ってもらおうと思った訳なんです。
さらに言うと、その脆さを探り出すのも“武術の戦術上の読み”になる訳です。
長年、武道や格闘技をやりながら、相手の実力・技量をまるで読めない人が現在はざらにいます。
強いか弱いか?という二元論でしか判別できない。それも、やってみるまで判らない。
「やってみなくちゃ判らない」という言葉は二種類あるんです。
本当にやってみるまで判らないバカの言葉と、ある程度の予測はついているけれども、相手が隠しているであろう実力及び技の存在を推測しての発言と・・・。
まあ、ほとんどは前者ですね。そもそも、技を隠しておくという発想すらない人が多いんですからね。
“強さ”を信仰する人は、近視眼的になってしまうんです。それも見かけ上の強さしか判断できない。
だから、武術の戦術的読みの方法論と考え方を理解することによって、各格闘技の弱点を埋めて、より進化した強さが発揮できるように、それぞれの人が自分で工夫できるようになってもらおう・・・という目論みとして、「相手の構えから戦闘スタイルを特定して、その弱点を付く対応法」を指導しようとしていた訳なんですよ。
例えば、空手の形の解釈も、現今の空手道の試合ルールに沿った分析をしてもまったく理解できない訳ですよ。
形が考案された時点での技を用いる状況と戦闘理論とは違うんですから、当たり前なんですね。ところが、そこを完璧に忘れてしまっているんです。
空手の形を武術として分析すると、突き蹴りのみならず、投げ・逆手・絞め・崩し・点穴などの技法が内蔵されています。
また、突き技に関しても、明らかに接触している位置から突き込む技が多く含まれていますね。だとすると、骨盤の横回転で威力を出すだけではなく、骨盤を縦に回転させて腰をしゃくるような動作で突くやり方もしたと考えられます(これは沖縄剛柔流にはあります)。
腕の捻りや、受け技の形に関しても、凡そ実用不能の解釈をされてしまう。
どうしてこうなるか?というと、沖縄空手の本来の使い方を教えなかったのと、試合に沿って解釈したから不合理なものになってしまった・・・ということが火を見るより明らかなんですね。
この点に関しては中国武術も同様です。お仕着せの用法を教えられても、まともに戦えば通用しなくて残念な気持ちになる人が少なくなく、そういう人達は現代格闘技に転向していったりするんです。
武術研究家として、こういう哀しい現状は何とかしてくい止めたいものです。
「武術はちゃ~んと使えますよ。それも、皆さんが想像もつかないくらい。だから、安心してください!」と、私は声を大にして主張していかねばならぬっ! だって、凡そ、今のところ、こういう点を指摘して問題提起しているのは私しか見当たらないから・・・。
つ~訳で、参加者の要望に答えるつもりで、あらかじめ、打撃系格闘技、寝技系格闘技の攻防理論をいかにして自滅させるか?ということを考えておいたんですよ。
「打撃系格闘技の弱点は、突き蹴りを出すために一定の距離を必要とすること。0距離にすれば技も出せない。でも、こっちは発勁が打てるから自由に打てる」ということで、そのやり方を指導しました。
やり方は・・・(以下、略)。
「寝技系格闘技の弱点は、相手と密着するので急所がガラ空きになること。腕一本自由なら点穴などがいくらでもできる」ということで、そのやり方を指導しました。
やり方は・・・(以下、割愛)。
やっぱり、ネタを公開するといろいろと問題もあるので、今んところ、隠しておきましょう。後は御想像にお任せします・・・。
情報だけ知りたがって、観の眼もないのに知ったかぶりしたがる人間が武術の世界には非常に多いので、エサやると間違いを広めちゃうからね~。
情報というのは、真相の一断面でしかない訳ですよ。真偽は多角的に検討しないと判定できません。だから、判定能力のない人間に情報だけ与えるのは、本人を間違った方向へ導くことにもなりかねないんですよ。
きちんと学ぶ気持ちがある人にしか私は教えたくないんです。きちんと学ぶというのは、武術を身につけるというのは、責任を伴うものだと理解できるかどうか?を判定する時の最低限の基準なんですね。
軽薄な人間、礼儀知らずな人間、我欲しかない人間、思慮の浅い人間・・・要するに精神が未熟な人間に教えたら自滅させかねないんですよ。武術が暴術になっちゃうから。
でも、元ヤンとか前科のある人にも教えたことはあります。それは、その人達のその時の人柄を信用したから。マイナスの経験をプラスにしている人なら問題ないんです。
むしろ、そんな経験が何にもなくて軽薄な興味とか現実逃避の逃げ場として、やりたがる人はお断りしていますよ・・・。
閑話休題。
打撃格闘技の潰し方に関しては北島師範が受けを取ってくれたから、スムーズに指導できましたが、寝技系は、経験者である矢嶋師範代がメッチャ嫌がって、ちゃんと攻撃してくれないから、ちょこっとしかできませんでしたよ。急所攻撃ばっかりされるのが嫌だったみたいです。
どんな技なのか、知りたい方は、ユーチューブにいろいろ出してますから、それを見て後は御想像ください。エグイのは出してないけどさっ・・・。さらに詳しく知りたい方はDVD『発勁と化勁・原理と用法』を買ってくださいね~。
以前にも書いていますが、どんな優れた武道や格闘技であっても、完全なものではありませんから、弱点だけを徹底して責めれば、自滅させるのは思いの外難しくありません。
そういえば、友人と電話で話していて、「いくら武術でも妖怪には太刀打ちできないでしょう?」と言われたので、「うんにゃ。武術には妖怪退治?のための術も伝承してるんだよ」「えぇ~! うっそ~・・・」・・・って話になりましたよ。
普通、格闘技をやっている人は、ナイフや銃に対抗することは考えないでしょう。
でも、武術は考えるんですよ。水中で戦う・多人数相手で戦う・武器と戦う・病気と戦う・怪我と戦う・・・考えられる限りのあらゆる危機的状況と戦う方法論を講じているのです。
極論すれば、一国を相手にしても戦う方法を考えるのが武術ですよ。
最近の尖閣諸島問題のような、情報戦に関しても武術では当然、考える訳です。
だから、昔は精神疾患なんかをキツネやタヌキ、モノノケといった妖怪が憑いたとする民間伝承が広くありましたから、武術の中にも憑き物を落とす法術が取り込まれて独自に術化されていた訳ですね。
つまり、武術の中には妖怪退治の方法まであった!ということになる訳ですよ。
それに、妖怪退治に使った伝説のある刀は、童子斬り安綱、関の孫六、ニッカリ青江、鬼丸国綱、蜘蛛斬り、黒ンボ斬り・・・とか、結構あるんですよね。
日本刀には陰陽五行説が取り込まれていますから、単なる武具というより神器、つまり、神が宿る依り代とも考えられている訳です。
ね~、武術って、研究すればするほど、奥が深くて面白いと思いませんか?
こ~んな面白いものは、他にはないと思うんですけどね~。一生遊べて退屈しなくて済みますよ~。
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