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映画秘宝にオラの名前が載ってる?

 昔は、毎月買う雑誌が多くて、空手道・フルコンタクトKARATE・剣道日本・秘伝・Gun・コンバットマガジン・アームズマガジン・宇宙船・・・等々だったんですが、この頃は、毎月必ず買う雑誌というと、『映画秘宝』くらいになっています。

 やっぱり、適度にギャグが入ってて面白く読めるような雑誌でないと、ただ情報を仕入れるだけだったら、今はネットで調べた方が速いですからね~(ガセネタの場合も多いから注意が必要ですが)。

 なので、『映画秘宝』のブラックな味付けの記事が好きで、やっぱり買い逃したくないな~と思っている訳です。

 ホラー映画批評家の鷲巣義明先生がお薦めする作品はいつも注目していましたし、また、高瀬道場の高瀬将嗣先生の連載や大槻ケンヂさんの対談も楽しみにしています。

 特に、親しくしていただいている関係もあって、高瀬将嗣先生の「技斗番長活劇与太郎行進曲」は、知られざる芸能界のリアル活劇?裏事情が知れて、毎回、熟読しています。

 で、読んでいて、いつも唸らされるのは、高瀬先生の本職顔負けの武術武道に関する見識の深さなんですね~。

 私、研究家と名乗ってから20年くらいになりますが、その間、斯界の著名な武術武道の先生にも何人も会ってきているんですが、確かに専門分野に関しては詳しい先生が多いんですけれど、ちょっとでも専門分野から外れると、途端にそら恐ろしい“無知蒙昧さ”を露呈してしまったりする人もいたりするんですね~。

 分かりやすく言うと・・・「オッサン、阿呆ちゃう?」と言いたくなるような世間知の欠落したオヤジなんかもいたりする訳ですよ(YKさんとか・・・)。

 だいたい、武術武道をやっている人というのは、カラダデッカチで学習能力の無い人なんかざらにいますし、あるいは一部分だけは物凄く熱中して追究するけれどトータルにものを客観視する能力が欠けているとか、俗にいう“専門家バカ”が多いんですね。

 空手に限ってみても、伝統空手の狂信者・沖縄空手の信奉者・フルコンタクト空手最強論者・・・と、見事なまでに唯我独尊タイプの人ばっかりですよ。

 合気と中国伝統武術の愛好家になると、さらに悲惨です。まともに殴り合いの喧嘩すらしたことないような連中が最強論争に血道を挙げてたりするんですから・・・。

 要は、自分のやっている流儀こそ本物で、他は全部、インチキでダメなんだという妄想的な思い込みしかなかったりするんですね。

 でも、ほぼ例外なく、「自分は観察眼も論理的分析能力もある」と思い込んでいるもんだから、そりゃあもう~、悲惨なまでの勘違いっぷりを露呈して笑かしてくれる人や本なんかもありますよ。

 映画秘宝の今月号の高瀬先生の記事を読んでいたら、“そういうこと”について書かれていたんですが、何と、私の名前も書かれていて、ビックリ!

「お~、俺もついに映画秘宝に(名前だけ)デビューか~?」って、感慨深かったですね~。これって、『秘伝』に載った(名前だけ)時以来ですね~。

 なんか、私は前々から、全然、無関係なところにヒョコッとだけ出る?みたいなパターンが多くって、ラジオに出た時も突然だったし、TVに出たのもNHKの芸術劇場で田中泯さんのダンス白州の紹介の時に、たまたま映ってたし、そうだな~・・・自分で確認していないんですが、「ファイティングTVサムライのビデオ紹介コーナーに出てた」とか、「黒田先生の講習会を映したビデオに出てた」とか言われたりします。

「心霊映像かよっ?」って感じ・・・。

 そういえば昔は「長野峻也は実在しない!」という陰謀説(某先生を陥れるために10人くらいが結集したチーム名だという説)があったな~・・・?

 だから、私が写真で出たりした時には「マジか? ホントにいたのか? 長野って」って驚かれたらしいです。

 でもね。TVとか自分から出ようとすると、大体、ダメになるんですよ。二回くらいお話あって、その気になってたんですけどね。残念っ・・・。


 10年以上前だったかと思いますが、ビートたけしのスーパージョッキーのガンバルマンのコーナーには、ちょくちょく、いろんな武道の先生が出ていました。

 中には、たけし軍団員に負けてしまうような恥ずかしい人(古武道研究家と名乗ってるJOさん)もいましたが、この番組に出ることで世間一般の知名度が上がることから、出たがる武道家もいたものです。

 結局、出演する前に番組が終了してしまったのですが、私の親しいある先生も出演依頼を受けていたそうです。

 私は、「たけし軍団は本格的に格闘技やっている人もいるから、甘く考えてるとやられてしまいますよ」と電話でアドバイスしたんですが、その先生は、「長野さんね~。いくらなんでも芸人に負ける訳ないだろ~?」と鼻で笑っていましたが・・・。

 こういう考えは、大抵の武道の先生が思っていることでしょう。

 でも、私は、そんじょそこらの武道の先生なんかより実力のある芸能人は多いだろうと思っています。

 例えば、プロボクシングやキックボクシング、K-1などの格闘技のチャンピオンになった人が引退後に芸能活動をしている例はざらにあるでしょう?

 タコ八郎、ガッツ石松、魔裟斗・・・数え上げたらキリがありません。

 あの国民的ヒーローだったキックの鬼こと沢村忠だって、一時期、役者をやっていたんですよ。

 プロレスラーだったら、Vシネマなんかによく出ているし、下手な新人俳優より芝居も上手だったりしますからね。

 率直に申しますが、こういったプロ格闘技の世界のトップで闘っていた人とまともに闘って勝てる武道家なんて皆無に近いんですよ。

 だから、「芸能人の武道修業なんか片手間なんだから、専門にやっている自分たちに勝てる道理がない」みたいな考えをしていると、手ひどい目に会うんじゃないかな~?と私は思っている訳です。


 高城淳也という俳優はご存じでしょうか?

 かつて、JACの次代を担う逸材として、『魔拳!カンフーチェン』『激闘!カンフーチェン』に主演し、劇場版『伊賀のカバ丸』では、カバ丸のライバル霧野を演じていました。

 しかし、その後、JACを辞めて独立プロ的に活動していたものの、音沙汰を聞かなくなっていました。

 田舎で政治活動をやっていたらしく、吉田豪さんの本でインタビュー記事を読んで、「あ~、なるほど、そうだったのか?」と思いましたが、映像製作の世界に復帰すると書かれていて楽しみにしていました。

 そして、東映チャンネルで『ジャングルクロウ』なるVシネマを主演監督した作品を観ましたが、とにかく居合斬りのアクションが素晴らしく、JAC仕込みのビルからのダイブ・アクションも火だるま状態でチャレンジするというハンパないチャレンジ魂で感心しましたよ。

 恐らく、私と年あんまり変わらないくらいだと思うんですけど、スゴイですわ~。

 敵役は須藤雅宏さん。中国武術を本格的に修行し(『中国北派拳法』という本ではクンリー拳の演武モデルを務められています)、殺陣試斬も長年修練されている芸能界の隠れた武道家ですよ。『ハイキックガール』にも出てましたね~。

 この須藤さんと高城さんの対決シーンは、「お~、フクロウ男爵とカンフーチェンが戦ってるよ~」という特撮マニアならではの妙な感慨がありましたね。

『ハイキックガール』の時は、須藤さんは中師範にあっさりやられてしまっていましたが、「やっぱり日本刀持たせたら格が違うな~」って感じがします。あの作品では、もったいないな~って思っていたので、『ジャングルクロウ』での須藤さんのアクションは堪能できましたよ・・・。


 さて、それはそれとして、高瀬先生の記事に書かれていた南郷継正さんは唯物弁証法で知られる武道理論家として70年代から活躍していた人ですが、吉本隆明に評価されて武道界初の思想家として知られます。

 私も高校生の頃には何冊か本を読んでいましたが、高瀬先生が違和感を感じたと書かれているところとか、いろいろと疑問に思ったものでした。

 その当時の違和感は、20代に本格的に武術研究を志した頃には、明確に理由が判りました。

 つまり、南郷さんは理屈は立派だけれども武道武術に関する知識は実はあまりなかったんですね。要するに、主観的な体験的論評をしているだけだったんですよ。

 現在は武道武術に関する情報は膨大に公開されているので、南郷さんの説いていた論理の基盤そのものがガタガタになっています。

 武道はまだ納得できる面もありますが、武術に関しては、知識の量で理解度が決定してしまうようなところもあるので、南郷さんが言うような量質転化の法則とかが通用しない面があるんですよ。

 いや、そもそも弁証法を絶対視することそのものが論理的破綻に繋がっているのであって、例えば、同様の論理構造で独自の空手道を追究していった富樫義資先生からは「実体が伴ってない」と一言で切り捨てられてしまったりしていましたね。

 武道武術は論理は二の次。できるかどうか? 戦って勝てるかどうか? そこにしか価値がないんですからね。本質的には・・・。

 だから、“ブルース・リーの空手は白帯レベルだ”なんてクサすんだったら、JKDのインストラクターと戦ってみたら?って言いたくなりますよね。

“演技と実際の戦いは違う”とか、「そんな当たり前のことは小学生にも判るよっ」って話ですよね。バカっすね~? ブルース・リーだって、そんなことは百も承知でやっているんだから・・・。

 剣道と剣術の区別すらまともについていないような感じがするし、南郷さんの太極拳論とかは涙なしには読めませんっ・・・(涙が出るほど爆笑した)。

 知らないことを知ったかぶりして良いことなんか全然ないですよ。

 高瀬先生の立派なところは、御自分の知らないことは専門家に頭を下げて教えてくださいって言えるところですね。

 権威に胡座をかいてるようなヤツは、もう進歩しないんですよ。本当にできる人は日々、自分を高めるように勉強を怠らないもんなんですよ。

 はっきり言って、高瀬先生の居合抜刀の技量は、そんじょそこらの道場師範より上ですよ。よくいるんだけど、いっぱしの武道家みたいなつもりで踏ん反り返って、「殺陣師風情が・・・」とか見下したりするバカチンもいるんですが・・・、私は恥ずかしいですよ。武道やってるなら、一目で観抜けなきゃダメダ~メ。


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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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