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縁あって生きる

 なんか、最近、仏教ブームみたいだな~?と、本屋さんやコンビニの書籍売り場、TVを観ていて思いますね。

 やっぱり、混迷を深めて先が読めない時代に生きているという不安や閉塞感から、スピリチュアル・ブームが一段落し、諦めの境地というか、諸行無常がこの世の理法なんだという仏教の教えがしっくり来るようになったのかな~?という気がします。

 大ざっぱに言うと、西洋の哲学は、神学を大前提にして、そこから人間とは何か?ということを考えて個別に発展していった訳ですが、東洋では宇宙観が先にあって、その中に人間も含まれているという基本的考えがありますね。

 だから、個々の哲学者を崇めるようなシステムではなくて、宇宙観の切り取り方が人によって様々あります・・・ってだけなんだと思うんですよ。

 西洋だと個人が考えた思想のシステムを絶対視したりするでしょう?

 マルキシズムはその典型。偉大な個人を崇めたがる訳ですよ。

 キリスト教だってイスラム教だって、そういう構造ですよね。

 教化された理論によって社会をシステム化していこうとするのが西洋的な考え方のような気がします。

 最近、にわかに注目されてきたイルミナティの陰謀史観だって、キリスト教的選民思想が根底にあって、それに従って世界の歴史を動かしていこうとする勢力があるのだ・・・という考えな訳です。

 けれども、仏教はそうじゃないですよね。教化理論はあるけれども、それを社会システムにはしていない訳です(しようとした人は数多いるけどね)。

 道教もそうですし、神道にも似たところがありますが、仏教の解いているのは、万物は変化し続けるものだってことです。生成流転して絶えず変化していく(無常)のが自然の法則なんだと解いている訳です。

 ただ、その法則性の中で、縁起の法則というのがあると説いてる訳ですが、この縁起というのは、物事には因果があって、それが縁の働きによって起こるとされている訳です。

 日本の幽霊の話なんて、全部、基本ラインが縁起の法則で作られていますが、これは、「だから、悪い因を起こしたら自分に報いが帰ってくるので、悪いことはしちゃいけないよ」という教えが含まれている訳ですよ。

 お金持ちが年とってからボランティア活動に専念したりするのも、金儲けのために他人を蹴落としたりしてきた因を払うために陰徳を積む・・・という知恵が習慣として長く伝承されてきたのでしょう。

 プラマイ0にする知恵ですね。

 こうした事柄は唯物論的には肯定できない不可解なものですが、長い長い人間の営みの中で現実味をもって伝承されてきたことで、人間の深層心理の中に厳然と“事実”として刷り込まれているのかもしれませんし、はたまた、人類の原始の生活の中で大自然に対する畏怖の感情として残った思念の記憶なのかもしれません。

 いずれにしろ、私自身、これまでの人生で縁起の法則を強く実感させられる経験は何度もありました。

 特に、武術をやるようになってからは、本当に自分の意志で決めているとは思えないくらい、出会った人との縁によって人生が方向付けされてきた・・・という強い実感があります。

 本当に、この想いは年々強まっていくばかりで、数年前には、ちょっと怖いな~と思ったりもしたものでしたが、最近は、「俺はこれをやらなきゃいかんのだろうな~?」という諦めにも似た確信を得るに至っています。

 自分の執着心で続けているのなら理解できるんですが、私は必ずしも武術で身をたてようなんて思っていませんでしたから・・・、というか、武術みたいなマイナーなもので生活できるとは思ってもいなかったですよ。

 けれども、当然のことながら、教わった先生方のお力を借りただけであることは言うまでもないことです。

 文字通り、これらは縁のなせる技でした。

 だからこそ、先日は、中国拳法を教わった小林直樹先生に価格にして40万円を越える真剣をお贈りしました。

 この40万円という値段に関しては、高いのか安いのか人によって感想はさまざまでしょうが、現在の私の生活水準では、ギリギリの感謝の気持ちでした。何しろ、貯金が底をついたのですからね。普通は、そんな馬鹿なことはしないでしょう。

 けれども、私の今日あるのは小林先生と出会って教えを受けたお陰であると確信して疑いません。できることなら200万や300万、あるいは1000万の刀を贈ったって、少しも惜しいとは思わない。

 何しろ、私の武術研究家としての能力の大半は、小林先生と出会うことがなければ開花しないままだったでしょうから・・・。

 そして、小林先生に刀をお贈りしてから、今度は無性に「青木先生にも贈らなきゃ~」という気持ちがしてきました。

 やっぱり、今、現時点で、私が最も影響を受けているのは紛れもなく青木先生なのは間違いありませんから・・・。

 私は、今でも新体道の会員でもなければ剣武天真流の会員でもありません。青木先生に弟子入りした訳ではないのです。

 が、形として弟子入りしていないだけで、有形無形の教えを受けたという点では、それはもう、ちょっと想像もつかないくらいの影響を受けていると言えるでしょう。

 だから、何か感謝の気持ちを形としてお贈りしたいな~と思ったのですね。

 そこで、「そうだ。やっぱり、刀を贈るべきだな。それも自分が一番、気に入っている手放したくないと思っている刀を贈るべきだ」と思ったんです。

 どうして、そう思ったか?というと、自分が一番執着している物を手放すことに意味があり、それこそが感謝の気持ちを顕すことになると考えたからです。

 で、最も気に入っている小宮四郎国安を贈ることにしました。

 一年以上、チマチマとお金を支払って、ようやく手に入れた刀です。昭和の最上大業物と言われた小宮一門の大剛刀。一日一度は必ず抜いて眺めていた刀です。

 これなら青木先生に贈っても恥ずかしくないでしょうし、いずれ青木先生のお弟子さんの誰かに渡っても喜んでもらえるでしょう。

 でも・・・青木先生は私が小宮四郎をどれだけ気に入っていたかを御承知だったからでしょう。代わりに松葉国正刀匠がスウェーデン鋼で鍛えた試斬用の刀をくださいました。

 以前、事務所で見せていただいた刀ですが、一門の試し斬りに使って刃毀れができたり、かなり傷んでいました。私が自分で補修できることをご存じだったので下さった訳です。

 実を申しますと、この刀を事務所で見せていただいた時に、瞬間、自分がこの刀で試し斬りをしているイメージが浮かんだんですね・・・。

 そして、その一瞬のイメージの通り、この刀は今、私の手元にやって来た・・・。

 こういうのも縁なんだと思います。

 早速、刃毀れのある箇所の周辺をダイヤモンドシャープナーで荒く削って平坦にし、さらに砥石で研いで刃の形を整えました。刃毀れが少々深かったのですが、焼き刃の範囲に収まっていたので、そんなに姿形が崩れることもありませんでした。

 ただし、切っ先のフクラ(丸く曲線的になっている刃の部分)は、刃毀れを直すにはほぼ直線的に削るしかなく、カマス切っ先のように鋭角になってしまいましたが、これはこれで鋭利な感じで悪くないでしょう。

『密命~寒月霞斬り』の時の榎木孝明さんが使っていた刀がカマス切っ先でした。

 この刀は松葉国正刀匠が試し斬りのデモンストレーションに用いていた刀なのだそうで、薄刃で軽いのに太い竹を真横に切ってしまったり、非常に良く斬れる刀なのだそうです。

 俗に、ジープの板バネで作った刀はそこらの日本刀より良く斬れたと言われますが、スウェーデン鋼で打ったこの刀も、そういう感じなのかも知れません。

 刃紋は直刃に少しのたれ調で、銀白色の鉄地は明るく冴えています。綺麗に研ぎ直せば、また鑑賞用にも良い刀でしょうが、試し斬り訓練でくたびれた今の姿にも味があります。

 刃渡りは、ぴったり二尺三寸の定寸。意外にも私は定寸の刀は持っていなかったのですが、奇しくも入手できた訳です。

 拵えも肥後拵えで武蔵(海鼠透かし)鐔。関口流や伯耆流の居合術に向いた感じです。

 現代武道界の伝説の名人から頂戴した刀ですから、ありがたく使わせていただこうと思います・・・。

 それから、天真会の吉田晶子先生からは特殊な高エネルギーのグッズをいただきましたけれど、私の持病のパニック障害にも効果があるだろうとのことで、本当にありがたいことです。

 早速、身につけてみたところ、立禅をやると身体内の気の流れる感覚がえらくはっきりと判り、こりゃあ、凄いな~と思いました。久々に気功をやってみたら、熱感が凄くて驚きましたね。

 なかなか治らない風邪の症状も、一時的に酷くなって咳が出たんですが、どうもこれは邪気の排泄作用が強まっているんだな~という感じです。

 野口整体では風邪は心身の調整作用と解釈されていますが、症状が強まっても嫌な感じがないんですね。症状が出た後は元気になってくる感じがします。

 そういえば、シダックスの講座の時も着けていたら、内力がグワーッと上がってくる感じがしましたね。

 そして、講座の帰りには咳が止まらなくなって、夜中に困りましたけれど、いつの間にか眠っていて、明け方に目が覚めると、今度は猛烈な腹痛がして、トイレに駆け込みました。

 どうも、これは俗に言うところの宿便、古便と呼ばれる腸管壁に残っている滞留便が排出されたらしく、普通は断食を何日かやらないと出ないと言われているのです。

 朝になると、一応、症状は治まったんですが、凄い疲れて、この日は月例セミナーでしたから、迎えに来た北島師範に、もし私が行けなかったら代わりに指導やってくれと頼んで電車の中では死んだようになっていました。

 いつもはパニック障害の発作が起こるような体調だったんですが、不思議に発作は起きず、何とか到着してからセミナーを開始すると、後は嘘のように何事もなく進行していきました。

 今は、身体中のあっちこっちの古傷が少し痛みますが、この反応が治まるとバージョンアップできそうな予感がします。

 元気な時に着けていたらどうなるのか?と、楽しみですね。
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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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