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小林先生からお許しが出ました!

 躾道館の小林直樹先生に、「モデルガンのグリップに嵌めたい」とのことで、年末に横浜名刀会に行った時に買っておいた金龍の目貫をお贈りしました。

 何でも、ドレメル社の電動ルーターも持っておられて、私と同様、そういう細工するのが趣味なんだそうですね。

 それで、贈った目貫を嵌めたCOLT GOVERMENT.45の写真を撮って送ってくださった(「長年の夢がかなった」とのことです)ので、許可を得てここに掲載させてもらいます。
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 何しろ、Gunキチで特撮好きでホラー映画好きで西部劇好き・・・というところまで私と趣味がピッタリの先生だったので、お電話して数年振りにマニア話に華が咲きましたよ。

 私以外のお弟子さんには、同じ趣味がある人がいないらしくて(岡部先生も小川先生も修行一途だからな~。DVD観て「う~ん、滝行が似合いそうだな~」って思ったよ)、そういう点ではちょっと寂しかったらしいです。

 私は、特撮好きだったりカンフー映画好きだったりする会員が何人かいるし、私がギャグかましたらみんな笑ってリアクションしてくれるから、練習よりも練習後のファミレスでダベってる時が一番楽しいんですね。

 澤井先生も練習後に喫茶店でいろんな話をして、それを聞くのが太気一門の結束を作っていったんじゃないか?と思うんですが、今の躾道館はどんななんでしょうね? 小林先生は賑やかなのが好きな人だし・・・。

 今年に入ってから、シダックスに毎週、三重から夜行バスで通ってきている学生さんがいて、武器マニアっぷりが自分の若い頃を思い出すくらい私と趣味が合うんですが、彼も「自分の趣味がこんなに合った人は初めてですっ」と感動した顔で言ってくれて、あ~、良かったな~と思いましたね。学校で浮いてて孤独だったみたいだけど、それは解るよ。

 余談ですけど、秋葉原の通り魔事件の犯人に死刑が求刑されたそうですが、もし、彼に何か趣味を同じくする仲間とかいたら、仕事のつまらなさとかに押し潰されることなく、頑張って生きていけたんじゃなかろうか?・・・なんて考えるんです。

 ネット掲示板だと本音がストレートに出やすいから、悪意が集中したりするじゃないですか? 顔が見えない相手との交流は悪意が肥大しやすいと思うんですよね。

 率直に言って、私は加藤よりずっと大変な思いして生きてきたと思うんですけど、映画とか武術とか趣味を共有する仲間や友人や先輩、先生がいましたからね~。

 理解してくれる人がいるというのは、物凄く大きなことですよ。本当、周囲に理解者が一人もいないというのは辛いもんです。

 私の場合、亡くなった叔父が、当時、唯一の私の理解者で、「お前は凄いな~。きっと、将来、大物になるぞ」と言ってくれていたので、それが本当に支えになりましたね~。親父も最晩年には同じように言ってくれましたが、やっぱ、男のロマンが解らない人間にゃ~、なりたくないですね~。

 あっ、そうそう。思い出したけど、甲野氏と最初に会った時に、「貴方はなかなかの論客だね~」なんて言ってくれたのは、嬉しかったな~。結局、不倶戴天の敵になっちゃったけどね~(これぞ逆縁の出会い?)。


 私は今、先生という立場になっていますから、教える人は選ぶことができます。気に入らない人には教えませんし、「教えるべきじゃない」と思った時も断ります。

 やっぱり、武術というのは特殊なものですから、金さえ払えば誰にでも教えて良いという風には私は思わないんです。

 だってね~。人を傷つければ、それは必ず自分に跳ね返ってくるんですよ。

 武術を学んだばっかりに、人を傷つけて人生が台なしになってしまったりしたら、取り返しがつかないでしょう?

 だから、最低限、自分の心を制御できる意志力のある人にしか教えてはいけないと思っていますし、精神疾患や人格障害の素質を感じる人は断っているんですよ。酷くなる危険性がありますからね。

 中国の武侠小説やドラマでは、気功の修練の副作用で人格が豹変してしまう描写が多いんですが、そういうことは実際にもあるんですよ。そういうメカニズムがあることを理解して自分で抑えられる人なら大丈夫ですが、普通は無理だと思いますよ。

 それに、単純に「強くなりたい」と考えている人にも、私は教えてはならないと思っています。

「強くなりたいと考えて何が悪いんだ?」と、もし、考えられたのでしたら、その方は二度と私の文章は読まないでもらいたいです。バカには読んで欲しくありません。

 強くなって何をどうしたいのか?ということを自問自答する心を持っている人でなければ、武術修行は恐らく毒になります。健全な精神を毒が侵食するんです。特殊なチカラを得たという優越意識がどんどん肥大して我欲の充足しか考えなくなり、人の心を喪失してしまいかねない・・・そうなってしまっている人を武術の世界で数多く見ました。

 特に伝統武術の世界はそれが酷いんですね。

 伝統武術の世界では、「金持ち以外は武術を学んではいけない」という戒めがあるんですが、何でだと思いますか?

 自惚れて鼻持ちならない性格になったら、普通の社会生活ができなくなってしまうからですよ。社会との協調性を失ってしまえば、生活費を稼ぐことも難しくなる。だから、生活に困らない裕福な人でないと武術を学ぶべきじゃない・・・ということでしょう。

 しかしね~。金持ちのボンボンが武術やって甘えん坊将軍みたいになってもね~?


 だから、私は、世の中で活躍できる意志と力を持った人を育てるために武術を役立てたいと思っているので、自己満足で学びたいだけの意識の低い人は他所に行っていただきたいのです。

 極論すれば技なんか覚えても覚えなくても、どっちだっていいんです。

 例えば、私の本を読んだ引きこもりの人が、勇気を出して外に出ていった・・・というのなんて、最高ですよね。

 武術というのは、心の奥に眠っている闘争心を引き出して、生きる気力や困難に立ち向かう闘志を奮い立たせるためにこそ学ばれるべきだと思っています。

 その上で、人生の艱難辛苦を乗り越える知恵と戦略をも学び取れるものです。

 護身術は護心術でもあるんですよ。


 私は、いろんな先生から、そのことを教わってきましたが、中でも小林先生の影響は大きかったんですね。

 小林先生は極めて厳しかったですよ。まず、人を認めるということは滅多にない。

 現に、私は十数年間、弟子としてはまったく認めてもらえませんでしたよ。

 何しろ、「未熟なヤツはいっちょまえの口利くな!」ってのが小林先生の根本的な考え方ですから、表面上の優しさに甘えてしまうと、一緒に酒飲んでる時にカミナリ落ちる。

 そういう、優しさと厳しさが極端なところも小林先生の武術家としての凄いところなんで、私はちっとも悪くは思っていませんでしたし、「はい、私は所詮、落ちこぼれです」と堂々と言えましたけど・・・この心情は他人には解ってもらえないかもしれませんね。

 それでもやっぱり、正直いって悔しいから、小林先生の目の届かないところで、物凄~く、技の研究をしていましたよ。特に歩法は4~5年、試行錯誤を繰り返して、ようやくできるようになりましたからね。「いつか、ほえ面かかしたるっ!」って燃えてましたもん(笑)。今だから書きますけど・・・。

 正式な弟子として認めてもらっていないというのは、私のコンプレックスであると共に、修行に対する揺るぎないモチベーションにもなっていた訳です。

 結果的にはそれが良かったんだと思います。武術に関して、私は解らないことは無いと言えるくらい、自信を持って言及できるだけの知識と理論を得られましたから。

 強いだけなら掃いて捨てるほど世の中にはいますが、こと、武術に対する見識と理論分析に於いて、私は日本ではトップレベルにいると確信してまったく疑いません。

 私は生来、身体が弱くて体格も体力も運動能力も人並みに足りませんでしたが、観察力と分析能力だけはあったので、この人並み以上の能力を徹底的に磨いてきた訳です。

 だから、一度観た技は、原理・掛ける秘訣・応用変化・返し技まで即座に考案するという特殊技能が備わってしまいましたよ。

 これは小林先生にそういう技能があったんですが、私もそうなってしまった訳です。

 私に一回見せた技は、もう通じないと思ってください。見た次の瞬間からは破り方を考えてますから・・・。

 十年ちょっと前に取材時に佐川道場の木村達夫氏の合気揚げを封じられたのも、木村氏が調子こいて何度も掛けてみせたから、「あ~、こうやって掛けてるな~。ってことは、こうすれば掛からないな」って、その場で瞬間に思いついたんですね。

 確かに木村氏の合気揚げの技量は、相当に高かったと思います。知らない相手は畑でニンジン抜くみたいに簡単に跳ねあげてしまえたでしょう。ざっと甲野氏の十倍はあったと思うので、甲野氏がまったく太刀打ちできなかったという話も本当のことだろうと思いました。

 この話は本でもブログでも書いているので、いろんな人から、「あの木村先生の合気を封じたなんて凄い!」って言われましたし、「で、木村さんは道場破りに来たの? あそこまで書かれたら、武道家だったら必ず行くでしょ? えっ? 来ないの? へえ~、木村さんってダメだな~」って、先日、ある中国武術の先生から言われました・・・。

 未だに誤解している方が多いと思いますから書きますが、どんな秘伝極意の技であろうと、“技の仕組みが解ってしまえば封じるのは簡単”なことなんですよ。技量の差じゃなくて、質の違いの問題だからです。

 強い弱いの技量でしか考えられない人には理解できないと思いますが、技の質が違えば、素人が達人に勝つことだって難しくないんです。

 アームレスリングのチャンピオンだから、マラソンランナーとマラソンやって勝てるとは言えないでしょう?

 空手の達人でもルールに従って柔道やったら白帯にさえ勝てない。つまり、そういう仕掛けです・・・。

 合気だの発勁だのが絶大な効力を発揮するのは、相手が仕組みを解らないから通用する訳ですし、技の仕組みを教えないで約束組手的な状況で掛ければ、一方的に掛かるのは当たり前の話なんですよ。

 私が木村氏を心の底から軽蔑しているのは、従順に学びに来ている他流空手師範などの名声を利用して自らの技と実力を、あたかも遥かにレベルが高いかのように印象付けて本で紹介する、その下劣な品性に対してのものなんですよ。

 ひょっとすると、無邪気に自分の実力と錯覚しているのかもしれませんが・・・まさか、そこまで阿呆じゃないでしょう(笑)。

 同様のことは宇城氏にも見られますが、一番、盛大にそれをやったのは西野流呼吸法の西野さんだったでしょうね。

 その次は、甲野氏がそのような詐術をより巧妙に利用して自らの地位を築きました。

 私は、そういう誇大妄想唯我独尊に陥っている武術家の“人騙しの手口”を公開して、二度とくだらん真似できないようにしてやろうと思っておりますので、ユーチューブにもその手のパフォーマンスのネタを披露しましたし、今後もジャンジャンばらしてやるつもりです。

 何でか?というと、そういう姑息な真似を続けている限り、武術の真価は世の中に認められないと考えているからです。権威主義にからめ捕られている状況を変えないと真の発展はあり得ませんよ。

 だってね~。柔道や剣道、空手道、ボクシング、キックボクシング、総合格闘技・・・といった世界で身体を痛めて懸命に頑張っている人達に対して、「恥ずかしい」とは思わないですか?

 私がコンバットマガジンの甲野氏の論に腹が立ったのも、そこなんですよ。

「恥を知れっ!」って、言いたいだけ。

 そして、この“恥”の概念を明確に教えてくださったのが、ほかならぬ躾道館の小林直樹先生でした。

 小林先生のところには名のあるチャンピオンが学びに来たりもしていたんですが、小林先生は、「彼が俺のところに来ていることは絶対に言っちゃダメだ。彼の立場にかかわるからね」と、箝口令を強いていたんです。

 これと同じ対応は青木先生もされていました。

 私は、腕前もそうですが、それ以上に、こういう人柄を尊敬しているんです。

 相手の立場を尊重した上で受け入れる。これは簡単そうで難しいことですよ。

 だって、威張りたくなっちゃうでしょう? 私なんか名のある人が入会してきたら威張りたいもん。自分がコンプレックス強いから、「俺は、こんな凄い人に教えてるんだぞ。ふっふ~ん」なんて威張りたいもんね~(俗物野郎ですんまっせん・・・)。

 まっ、それはそれとして、小林先生からは、「今後は堂々と俺にならったことを公言していいからね」と、まあ、何というか・・・そうですね~? 武術で言ったら、義理許し?みたいな・・・現代武道で言うところの名誉十段?みたいな・・・そんな感じでお許しを頂戴しました。

 ちょっとビミョ~なところ(実力認めてくれた訳じゃないからな~?)ですが、あのメチャメチャ厳しい小林先生が「許す」と言っただけでも、「これは物凄く認めているってことだよな~」と解釈しております。

 なので、これまで、義理だてて大っぴらにやらなかった“小林直樹伝超加速歩法(長野が勝手に命名しております。游心流では蛟龍歩と名付けております)”も、今後はバリバリ教えますよぉ~!

 今、だいたい、うちの会員で5人くらいはできるようになったから、歩法と身法、掌法をもっと融合してやれるようにスキルアップさせていかないとね~。

 2月1日は私のAGE48の誕生日なんで、この日は東京支部の稽古会に行って、この歩法も指導しますよ。もう、小林先生にも「歩法、バンバン出しますけど、いいですよね」って、言っといたから(多分、私ができるのはご存じないんじゃないかと思うけど)、サイボーグ009みたいに動ける遣い手をいっぱい育ててやりますよぉ~!

 よ~しっ! もう、隠さないで遠慮なくやるぞっ!

 ちなみに、私の歩法は、か~な~り、速いですよ。でも、小林先生のフルスロットル・モードは私の“20倍速い”という点だけは明記しておきます・・・。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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