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2月セミナー『発勁2“抖勁の体得”』

 2011年の月例セミナーも早くも二回目です。

 何だか、今年も時間の経過するのが妙に早い気がしますが、1月のセミナーで発勁の基本を体得してもらい、2月では発勁の最高の極意とも言われる“抖勁”を体得してもらう予定でいます。

 1月の時点でも、相当に強力な発勁が打てるようになった人がいましたが、今回のセミナーでは、「全身のどこからでも打てる」という発勁の特徴を体現できるように原理解説と実技指導をします。

 もっとも、1月のセミナーでの反省点として、今回はより安全に事故の無いようにやりたいと思っていますので、原理解説に力を入れたいと思っています。

 特に、通常の拳で打つ発勁打撃法と違って、抖勁のように「全身のどこからでも打てる」という打撃法というのは、完全に、「加速度をつけて拳を振り当てるパンチ」とは異質なものになります。

 この打撃法は、「体内で重心移動を使って、当てる箇所に重心を集めて打ち出す」という身体感覚を体感しない限り、打てない訳です。

 極端にいうと、筋肉の収縮によって生じるパワーをほとんど使えないので、むしろ、一般の武道や格闘技を熱心にやってきた人ほど難しいかもしれません。

 恐らく、アニメーションなどのダンスをやっている人なら簡単にできると思います。

 つまり、身体感覚をイメージ化するのに長けている人が、容易に体現できるでしょう。

 ただし、今回の抖勁の技法の本当の難しさは、相手の攻撃をどう封じて、どう発勁をうまく極めるか?という点にあります。

 約束組手的にやるのは、さして難しいものではありませんが、抖勁を実戦で用いるのは、それなりの難しさがあります。

 例えば、“体の合気”や“拍皮球”といった技は、神経反射を利用する面はあるものの、力学的には抖勁で跳ね飛ばすものと考えられます。

 人間の身体が大きく跳ね飛ぶのも、相手が加えてくる力と、こちらの発勁が合わさることで瞬間的に膨大なパワーが生じることで起こる現象です。

 私は、高小飛先生の推手で斜め45度に人が跳ね飛ばされるのを見ていますし、重心を操作することで人体が簡単に崩れたり、大きく跳ね飛んだりすることを確認してきています。

 人によっては、「武術の攻防は互いの重心の奪い合いだ」とさえ言うくらい、彼我の重心操作は技術的な核心に近いものだと言えます。

 だからこそ、「パンチ力やキック力がちょっとした秘訣で三倍になる」と私は言えた訳なのです。

 もし、筋力で威力を三倍にしようとすれば、どれだけ無理が生じるでしょうか? 必死で稽古してきた人なら、「そんな大嘘はあり得ない!」と怒るでしょう。

 ですが、重心移動を用いれば、これは実際に可能なのです。

 肘当てを用いれば、体重50kgの女性が100kgの巨漢を一撃で悶絶させる威力を出すことが充分に可能であると私は断言します。

 普通だったら、「非力な女性が屈強な男に勝つのはあり得ない」と、熱心に修行している人間ほど言うでしょう。

 確かに、筋力でそれをやろうとすれば無理です。

 しかし、重心移動のエネルギーを肘鉄に集めて脇腹に打ち込めば、容易に肋骨をへし折り、折れた骨片が肺腑に突き刺さって致命傷を与えてしまえるでしょうし、肝臓を破裂させることもできるでしょう。

 重心移動に老若男女の区別はないのです。技術的に洗練されている方が威力は出せるのです。

 中国の武侠小説で老人や女性の武術家が驚異的な実力を発揮する描写があるのも、中国武術の威力の根源が内功による内力によるものであるとされているからです。

 そして、私は内力の正体を重心移動によって生み出されるパワーであると定義しています。

 合気もそうです。発勁が自分自身の体内の重心を操作する技術であるなら、合気は相手の体内の重心を操作して制圧する技術です。

 原理的には共通しているため、両者は極意に至れば同様の技を駆使することができるようになります。

 この辺の技のメカニズムに関しては、どうしても“気”の作用でしか説明されてこなかったのですが、私は、もっと明確に技術論として再現可能な技の体得をもって理解して戴くようにしたいと思っています。

 ただ、その具体的な内容は、セミナーを受講された方への特典として、ここに公開することは遠慮しておきます。説明しても信じない人も多いでしょうし・・・私は信じてもらおうとは少しも思っていません。

 事実は、体得した人達が証明してくれますからね。

“極意は睫(まつげ)の先にあり”と言いますが、秘密が解ければ、確かにその通りだな~と思いますね。

 多くの方の御参加をお待ちしています。


PS;2~3月にかけて游心流の自主製作DVDの割引セールを実施します。それぞれ5000円引きとなりますので、宜しくどうぞ。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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