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気功で人が飛ぶか?

気功で人が飛ぶか?

「飛びません!」

 結論から言うと、こうなります。

 では、何故、世の中には“気”で人をふっ飛ばして見せる気功師や武道家がいるのか?と言いますと、「暗示にかかって身体が勝手に反射運動してしまう」という“錐体外路系反射運動”という仕組みがあるからです。

『マツコの知らない世界』で青木宏之先生に登場してもらって“遠当て”を実演してもらったからなんでしょうね?

 某番組で「気功で人は飛ぶのか?」という検証ロケをしていました。

 何か、あまりにもミエミエの対抗企画なので笑ってしまいましたが、登場した気功師の先生は“暗示にかかった弟子が勝手にすっ転んでいるに過ぎない”という現象を理解されていなくて「誰でもかかる」と断言してしまっていました。

 だから、私がいっくら「青木先生のやっている遠当ては気功で飛ぶ現象とは違う仕組みなんですよ」と言っても、勘違いするんだから、困ったもんですよ。

 結果は当然ながら、失敗。ガチで受けた芸人は飛ばず、気を使って「仕込みも撮りましょう」と提案してアシスタントプロデューサーの女性が受けて、少しよろめいたのを放送してお茶を濁していました。

 もう30年近くなりますかね~?

 青木先生が遠当てを披露してから、西野流呼吸法が大々的にメディアに出て以降、大小様々な気功や武道の団体が「触れずに気で飛ばす」というパフォーマンスを演じるようになりました。

 思い出すままに挙げると・・・流道、合気功、合気会の渡辺先生、柳りゅうけん、牛丸天真、空勁気功、神意拳etc

 一時は流行りましたけど、結局、「ガチで飛ぶのではなくて弟子にしか効かない」という事実が業界的に知られるようになっTVも扱わなくなりました。

 要するに“ヤラセ”ですからね。問題視されますよ。今、そのままやったら。

 打ち明け話を書きますと、青木先生の遠当ても「弟子にやって見せても説得力がないから長野さんにやってくれませんか」と番組側から言われて、「長野さんにはかからないかもしれないから・・・」と青木先生がだいぶん、渋ったんですよ。

 私も「俺にはかからないんじゃないか」と思ってた訳ですよ。だから、ガチでやってもらってかからなかったら、「遠当て、破れたりっ!」とかギャグ言ってやろうか?とか思ったりしてましたからね。

 しかし、わざわざ青木先生に出てもらって全国ネットで恥かかせたりするのは酷いでしょう?

 だから、素直にかかるつもりでいた訳ですよ。

 ところが、こっちの予想より遥かに物理的作用を及ぼす技だということが判って、ビックリした訳ですよ。

 青木先生は大喜びしてましたけどね。ほら、自分は受けたことがないから、どういう効果があるのか?は判らない訳ですよ。

 青木先生は脳波を読んで“気合”を当てているので、まず誰にでもできると思いますよ。
 私も呼吸を読んで“気合”を当てる程度ならできますけど(古武術の世界では目録以上の腕前ならできて当然だったのだとか・・・)、これは交叉法の練習やっていれば自然にできるようになります。

 青木先生から教えてもらったので、今後は相手の脳波を読む訓練やりますよ。

 ちなみに私は気功の技も随分、受けてますが、当然、ふっ飛んだことはありません(身体が無意識に動く程度なら何度か経験していますが、これは当たり前の現象)。

 そもそも、気功で吹っ飛ぶ現象は、大概、太極拳や意拳などの内家拳の練習で発勁で吹っ飛ばされるのに慣れた人が、打たれる前に身体が予測反射を起こして吹っ飛ぶようになったもの(合気道では暗示投げと呼ばれる)であり、西野流呼吸法や空勁気功がその典型でしたね。

 だから、西野流と空勁気功をやっていた太田さんが神意拳を興したのも必然ですね?

 まあ、いつまでも信じる信じないの不毛な論議を繰り返すより、きちんと解明している私に聞いてくれりゃあ納得できるように解説するんですけどね~?(苦笑)

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一月『脱力』感想

 今年最初のセミナーは人数多目でなかなか盛況でした。

 もしかして『マツコの知らない世界』効果だったのか?

 年賀状や年始の挨拶メールにも「見ました」という感想が多かったんですが、大阪支部長の友人の占い師の方が「武術をやっているのに全然、邪気が出ていない」と評価してくださっていたと聞いて、非常に嬉しかったですね~。

 私はもともと、邪気の固まりのような人間でしたから、長年の修行の成果だな~?と思いましたよ。

 長いこと、この業界でやっていると、つくづく人間性に問題の有る人が多いと思いますし、それは自分もまたそうであったのだと思いましたよね?

 だから、文章は過激なスタイルを構築してしまいましたが、対人関係では相手に不快な印象を与えないように注意してきました。

 お陰で、「噂と全然違いますね~。長野先生は普通ですよね~」と大抵、言われます。

 まっ、猫かぶってるんですけどね?

 それでも売り言葉に買い言葉でキツい態度になってしまう場合もあります。

 が、それは相手が“メっちゃ睨んできた”とか、失礼な態度を取った場合に限られますよ。

 でも、あまりにも失礼過ぎると、逆に「この人、話してわかるタイプじゃないな」と思って、必要以上に丁寧な対応をすることが多いです。触らぬナントカに祟り無しですよ。

 だから、私は本当に心の底から嫌いな人のことは批判しません。話題にもしたくないからですし、わざわざ文章に書いて知名度を上げてやる義理もありませんから、ガン無視するだけです。


 さてさて・・・今回は最初ですから、うちの基本中の基本の脱力についてなんですが、長年武道をやっている人ほど苦手なのが脱力です。

 まず、「力を抜いたら威力が出せないだろう」という強迫観念があるので、頑なに脱力技法を否定しようとしたり、「屈筋の力だけ抜いて伸筋を用いるのだ」という理論を主張する人が特に空手家には多いみたいです。

 しかし、伸筋技法と脱力技法は似て非なるものですし、戦いの最中に「ええっと・・・屈筋の力だけ抜いて伸筋を使って・・・」なんて面倒臭いことできますか?

 だったら渾身の力を込めてドッカンドッカンぶん殴ったほうが遥かに効果的でしょう?

 脱力して身体の重さを威力にする“重さを乗せる”のが脱力技法の本質なのです。

 その重さを自在にコントロールするのがテクニックであり、それが“重心移動”なのですが、言葉にすればチンプンカンプンでも実際に覚えるのは実は筋肉を鍛えて威力を高めるよりずっと簡単でコツを知れば即座に素人でも使えます!

 私が教えれば、あっという間に簡単にできます。あまりに簡単なので、大抵の場合、「本当にこんなに簡単なんですか?」と逆に信じてもらえなかったりするくらい“簡単”です。

 教えれば簡単に会得できるから、もったいぶって秘伝扱いして教えなかったんでしょうね?

 現代武道や格闘技ではそういう習慣は無くなっていますから、「武術は怪しい。神秘をウリにしてマルチ商法みたいにしているいかがわしい業界だ」と思われる訳で、その認識はまあ世間的な価値観では正しい訳です。

 実際に「俺は秘伝を知っているのだ」と優越感丸だしでエバりたがる阿呆の巣窟になっていたりしたので、これはまあ、まっとうな業界とは言えませんよ。

 だから、私がバンバン秘伝の仕組みを解明して発表すると、「長野がやっているのは似て非なるものだ! 本物の秘伝はあんな簡単ではない!」と口先で否定したがる武術家さん達が続出していた訳ですよ。

 自分達の商売を邪魔されてはかなわんと思うからですよ。

 もちろん、それを戦闘に用いるにはいろんなことを体得しないといけない訳で、これだけできても単なる見世物演芸にしかなりません。

 戦えない武術家を達人なんて呼びませんからね。

 その意味で、見世物演芸ばかり練習して「俺は達人だ!」と勘違いさせてしまうのは罪作りな話だと思う訳ですよ。

 血尿出るまで必死で修練して試合で勝ったり負けたりしながら頑張っている人達から見れば、クズにしか見えないでしょう?

 私も若い頃はムチャクチャ練習しましたし、今でも新しい技を開発するのにそれなりの試行錯誤を繰り返しています。

 そうでなかったら、松田隆智先生や青木宏之先生が認めてくれる筈がないでしょう?

 その結果として「身体を鍛えるより戦略戦術を考えることが重要だ」という考えに至った訳ですよ。

 大体、「俺はこんなに練習しているんだぞ!」と威張る人が多いですが、普通に働いている人間は、そんな練習やってる暇はありません!

「お前、ちゃんと働けよ!」って話ですよ。

 それに、「俺はこんなに身体鍛えているんだぞ!」と威張る人も多いですが、物凄い頭が悪いとか教養が無いとか、まず、文章の読解力が全然ない人とかいますよね?

 身体鍛える時間の三倍くらい本とか新聞とか読みなさいって言いたくなりますよ。

 世の中のことを何も知らずに、どうやって生きていくつもりなのか?

 私なんか延々と、日々の生活費を稼ぎ出すのに四苦八苦し続けていますよ。自由業はつらいです。

「長野先生だったら新宗教みたいに信者を増やせば、いくらでも稼げるでしょう?」って言われたりするんですが、社会的にアウトなやり方で金稼ぐことだけはしちゃ~ならんと思っていますよ。

 だって、それをやっていたら、いつか人生そのものがダメになるでしょう?

 怖くてできないし、御先祖様に顔向けできなくなってしまいますよ。

 うちの先祖は代々、地道に活躍してきていますからね~。


 ええっと、それで、お知らせもいくつか・・・。

 まず、今度の日曜日は西荻窪ほびっと村での講座ですが、游心流合気道、ほぼ完成しましたので、これを御披露致します!

 我ながら、とんでもなく実戦的になったと思いますよ。

 今月から毎週月曜夜に阿佐ケ谷オルタナスタジオで練習していますが、非常に楽しいです。一時間しかないのでコンパクトに密度の濃い練習会になっています。

 新人さんが多いんですが、急速に実力上がってきていますよ。

 やっぱり交叉法と組み合わせたのが正解でしたね。

 入身投げが三つ、四方投げが一つ、小手返しが一つ・・・ここから応用変化技を自在に無限大に生み出すという画期的体系ができました。

 しかも、発勁も含むから一つ一つが絶招(必殺技)ですよ!


 それから、一月のメイプルホール稽古は18日だけですけれど、ここは槍や棒、刀なんかが自由に振れる広さがありますので、長物を練習したい方はどうぞ。

 過日、槍の裏技を教えましたが、これは体術にそのまま応用が利きますよ。


 それからそれから、webマガジン“DRESS”に私が取材された記事が載ってますので、是非、御笑覧くださいませ・・・。

 今年は女子向け護身術に力を入れたいと思っておりまして、5月に女子向け護身術講座を牛窪指導員と実施してみる予定でおります。これは男性の参加はできませんけれど、ある意味、超実戦的な技術を指導するつもりでいます。


 それと、今月のDVD割引セールは何でも二巻以上お買い上げの場合に限り、合計金額より半額に致します! 大サービスでございます。

 ええっと・・・その他、いろいろ企画進行中ですが、企業秘密ということで発表するのをお楽しみに・・・。

 今年も頑張らなくっちゃ~・・・。


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2018月例セミナー初回

 いよいよ、今年最初の恒例の月例セミナーは14日に開催します!

 昨年は大阪支部も発足したり、阿佐ケ谷オルタナスタジオでも稽古会を始めたり、游心流武術の裾野を広げる活動も始めていましたが、私自身は実は小説執筆に追われていたりして、結構、大変な年ではありました。

 何しろ、勉強しなきゃ~いかんのですよ。小説書くためには・・・。

 それでも、11月には皆さんもご存じの通り、『マツコの知らない世界』に出演させて戴く貴重な機会を得まして、しかも伝説の武道家として知られていた青木宏之先生にも出演して戴き、かつて一世を風靡した伝説の秘技“遠当て”を実演してもらい、しかも私自身が受ける!という身体張りまくりの展開となりました・・・。

 事前に告知してはいけないということだったので、見逃した方も少なくなかったと思いますが、ユーチューブにも出ている?とのことなので、宜しければ観てやってください。

 逆に、全然知らずに、「たまたま観てびっくりした」と言われる方も多くて、アパートのお隣さんなんて、廊下で顔合わせたら満面の笑みで「いや~、見ましたよ~」と・・・TV見てたら、お隣さんが出てきたから驚いたのだそうでした。

 こっ恥ずかしいのでTVで放送された直後に髭剃って顔が判らないようにしていたので、町中で指さされて笑われるようなことはなかったんですけど、髭が伸びるのに伴って、ジロジロ見られる率が上がってきて、電車の中で向かいに座ってる女子高生にゲラゲラ笑われたり、書店の店員さんにクスクス笑われたり、クロネコヤマトの配達のお姉さんがキョドってたり・・・といったことは何度かありました。

 一回・・・(いや、『王様のブランチ』の視聴率ランキングにも出たから二回なんですけど)出たくらいで、これだけ注目されるというのもマツコさんの人気の賜物だと思いますし、やはり、秘技“遠当て”の威力なんだと思うんですけどね?

 けれども、私としては武術や護身術という分野が注目されるのは研究家として願ったりかなったりなんですけどね。

 個人的には知名度が上がって本の売上が伸びてくれるのが一番、有り難いのです。

 要は、生活に四苦八苦している現状が改善されて、ある程度、自由に活動できるだけの金銭的余裕が欲しいというのが本音です。

 別に有名人になりたい訳でもないし、世間的に尊敬されたいのでもない。他人の評価なんぞ興味ありません。自分が好きなことして趣味の合う人達と楽しく交流して人生を過ごせれば、特に望みはありませんよ。

 その中で世の中に役立つ情報を提供したり、楽しく笑ってもらえるような作品を作っていければ、それで充分なんじゃないでしょうか?

 個人がやれることは限度があります。その限度を超えて「世の中を変革してやろう」と考えることはこの世の仕組みを破壊するテロ行為にしかなりません。

 もちろん、歴史上、世の中の発展に大きな影響力を与えた人間は無数にいますが、その半数は暴力と破壊と混乱をもたらしているのが歴史の真相です。

 ダイナマイトを発明したノーベルが大いなる自省の念から世の中の平和のためを願ってノーベル賞を創設したことは有名な話です。

 善意の行動でも世の中に混乱をもたらして思わぬ被害を及ぼしてしまう事例は無数にあります。

 まして、僅かでも欲望が隠れていれば影響が広がるに従って欲望も拡散していくものです。

 重要なのは、自分の心に正直になることですよ。欲望があるなら「有る」と認める!

「有る」ことを隠して、あるいは無自覚なまま「善意」を前面に押し出していれば、必ず影響力は歪に捩じ曲がっていきますよ。

 欲望そのものは悪ではありません。隠して嘘をつく“偽善”が悪なのです。

 何か、権力に捕らわれていたり、金に縛られていたり、可哀想な人が多いですよね?

 他人と競い合ったり、自分の考えを他人に押し付けてやろうとしたり、独善的になって心の余裕が無い人が多過ぎるような気がするんですけどね?

 結局、無知だからそうなるんじゃないか?と思います。

 武術武道の世界って、やたらに独善的な主張をする人が多いんですけど、それって単純に無知だから視野が狭くなってるだけなんですよね。

 具体的に書いたら本一冊書くくらいになってしまうので割愛しますけど、本当に、「くっだらね~な~?」と思うような“思い込み”で正統だの伝統だのと語る人がいて、何か、笑っていいのか哀しめばいいのか、よく判らないんですよ。

 いくら論争したところで事実の前では無意味になってしまうでしょう?

 一つだけ言えるのは、正統に伝わっている武術の流派なんて、ほぼ皆無なんですよ。

 嘘だって言うのなら、いくらでも納得のいくように解説してさしあげても構いませんが、まともな研究家だったら、私の主張に苦笑いしながら認めるしかなくなるでしょうね?

 だって、いかなる流派であっても正確に全伝が誤りなく伝承されている・・・なんてことは現実的に99.9%不可能だからですよ。

 簡単な話で、伝統的な武術流派は、全伝を伝えるのは極意相伝を許した宗家一人だけ。

 失伝を防ぐために分家を置いたり、相談役の宗家代理を置いたりもしますが、何代も続けば劣化や変質は免れませんし、免許皆伝を得た師範が新しい流派を興すと技術交流や技術革新も起こる。

 それによって進化する場合もあれば、そうでない場合もある。

 そもそも、流派の創始者が完成形に達していたかどうか?

 また、時代の変遷によっても生活習慣が変わって技術体系にも影響を及ぼしますよ。

・・・とまあ、冷静に考えていけば、“正統”と胸張って言える人間がいたら、余程の馬鹿者としか言えないでしょう。

 私は研究家ですから伝統の形を伝えることにはあまり意義を見入だせません。

“武術”の本質はそこにはありません。文化財的な意義ならありますが、それは骨董品を愛でる感覚に等しいものであって、“武術”の本質とは異なっています。

 いや、別に骨董趣味を否定はしませんよ。“武術の本質”とは違うと言いたいだけ。

 日本刀愛好者としては文化財的意義があることも充分に理解できます。

 けれども、私は武術の研究家であって、その観点から日本刀を見ている訳です。

 となれば武器としてどういう機能と活用法があるのか?を考えるのが先ですからね。

 6日に原宿の霜剣堂さんの展示即売会を青木先生と見に行ったんですが、帰りに喫茶店でお喋りしていて、青木先生も同じように言われていましたね。

 帰りは爺さん二人で竹下通りを歩いて帰りましたけど、青木先生がアニメキャラのTシャツ買って、それを着て演武したいな~とか言ってました。

 青木先生はそういうパンクなこと本当にやりますからね? 普段は伝統的なやり方をきちんと踏襲するべきだと言いつつも、伝統の形式を捨てて見せるアバンギャルドな感性の重要性も解ってる訳ですよ。

 何か、メイド服着て抜刀の演武をされている動画を会員に見せてもらいましたが、こういうシャレッ気は若い世代の感性として認める心の余裕が必要ではないか?と思いましたね。

 第一、現代日本で着物に下駄履いて歩く人はほとんどいないし、ましてや刀を二本差ししていたら逮捕されるでしょう?

 つまり、武術の伝統と言ってみたところでカルチャーという枠組みの中でしか認められないのが現実社会なのですから、そこで優越思想を語ることが一般社会的にはオタクの戯言としか認識されないんですよ。

 プライドは自分の心の中だけに持っていればいいのであって、他者には他者の考えや生き方があるのだと認識していないと周囲は敵ばかりになってしまいますよ。


 さてさて、余談ですが、この時に青木先生から、突き技の種別と察気術の区分についてのメモを頂戴して解説を受けました。

 つまり、口伝で極意を教えて戴いた訳です。

「私が研究してきたことを長野さんに伝えて、長野さんがこれからの人達に伝えてくれれば・・・」とのことでした。

 これは本当の秘伝伝授ですよ。

 直弟子には教えてらっしゃると思いますが、弟子じゃない部外者に教えるのは相当な決心をされてのことではないか?と思います。

 というか、その価値について理解できる人間はほとんど皆無ではないか?と思います。

 なので、これは迂闊に公表する訳にはいかないな~?と思いました。

 一つには、先日、実際に遠当てを受けてみた身体感覚があるから理解できる・・・というレベルの内容なのであって、第三者にはまったく理解できないでしょう。

 私自身も、教えてもらったから体得できるというレベルではまったくない! この内容を生きているうちに体得できるのか?というくらいなんですよ。

「これは、エラいもの戴いちゃったな~」というのが本音ですね。これ以上は御想像にお任せします・・・。

 ヒントのみ・・・

「青木流突きのまとめ」
1,撃力
2,爆力
3,徹力
4,貫通力

「青木流読みのまとめ」
気が起こる以前
気の起こり

立気
発気
発動

 説明は省きます・・・。


 14日のセミナーは、武術の基本にして極意である“脱力”がもたらす技について徹底解説致します!

 T先生の講座の内容を動画で見たんですが、「これなら私が教えれば誰でもできるな~」と思い、実際に稽古会で教えたら会員もすぐにできたので、これもやりましょう。

“気”で説明されると異常に高度なことに思えるんですが、重心移動で考えれば誰でもすぐに体得できることが多いんですよ。

「内功が無ければできない」と言われていることも、最近、そうじゃないんじゃないか?と思えてきましたよ。気功の類いをやったことない人でもコツを掴めばすぐできてしまう例がいくつもあったものですから・・・。

 長く苦しい修行が必要だというのは単なる思い込みに過ぎないのではないか?と思えてきました。

 月曜の阿佐ケ谷の游心流合気道も、結局、従来の合気道の技の手順通りにやろうとするより交叉法と発勁を使って一瞬で倒す方式に変えて、入身投げ(前・後ろ・中段・巻き込み)、四方投げ(腕極め)、小手返し(拳捕り捻り落とし)をやってみたんですが、八卦掌(白蛇纏身)や八極拳(打開)、新体道(大平原)、鹿島神流(拳法破り)、戸隠流忍法(鬼砕き)、日子流の技も参考にして我ながら超実戦的な感じになりましたよ!

 最近、「武術はこうしなくちゃいけない!」という考えを捨ててしまって、とにかく徹底的に合理的に敵を一瞬で倒すことだけ考えて技を工夫しているんですが、そうすると武術って結構、無駄が多いことに気づいてきましたよ。

 松田隆智先生が、「ごちゃごちゃ小技を使うより発勁一発当てればイチコロだ」と言っていた意味が最近、痛感されてきますよね? 拳銃護身術名人のテッドアライも、「44マグナムなら人間なんて一発で殺せるから」と、反動が強過ぎて実用性が無いと言われていたS&Wのモデル29(44マグナム)をホームディフェンス用にしていたのだとか・・・。

 私も結局、八極拳が好きですよね~。一発の威力が桁外れで、頂心肘ならどんなでかい奴でも打ち殺せると思います。「どんな奴でも必ず倒せる」と確信できる技が有ると心強いですよ?

 ちなみに女子護身術の基本は八極拳の発勁を教えるつもりです。50kg前後の女子でも100kgオーバーの男を一打必倒できるのは八極拳だけかな~?と思ったので。

 請う、御期待!


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『蛇拳』にシステマが?

 ジャッキー・チェンがユエン・ウーピンと組んで出世作となった『スネーキーモンキー蛇拳』は、日本では『ドランクモンキー酔拳』に続いて公開されましたが、先に撮られた作品でした。

 蛇拳は、今では独立した門派として表演されていますが、洪家拳の中の五形拳(虎・豹・鶴・龍・蛇)の套路の中から採られたようです。

「女性がクネクネと身体をしならせて演じる套路がエロ過ぎる」との批判が出たりしていたそうですが、さすが、中国はお堅いね~?と思いましたよね。

 しかし、『蛇拳』はジャッキーとウーピン監督のお父さんであるユエン・シャオティエンが演じているのでエロさはまったくありません! 兄ちゃんと爺さんだから。

 去年、CSで『蛇拳』が何度も放送されていたので久々に鑑賞していたんですが、私が高校生の頃に観た作品なのに、ちっとも古臭く感じませんでしたね。

 この頃はジャッキーが肉体的に最も動けた時期ではないか?と思いますし、野っぱらで戦ってるシーンだけで興奮できたもんです。

 ブルース・リーやジェット・リーは洗練された動作がウリですが、ジャッキーのカンフー映画はお約束の殺陣を硬軟自在に満喫させてくれる優しさがあって、カンフーの面白さを存分に見せつけてくれました。

 私が一番、影響を受けたのはジャッキーの初期カンフー映画なのかもしれないな~?と思いました。

 さて、そんな懐かしさと共に鑑賞していると、はたとアル事に気づきました。

 作中、怪しい白人神父が出てきて、いきなり蛇拳の長老白長天(パイ・チャンティエン)にナイフで襲いかかってくるんですが、こいつは蛇拳の天敵である清国の傀儡となっている鷹爪拳に雇われたロシアの殺し屋だということが判明します。

 師匠の危機に駆けつけようとするチェンフー(ジャッキー)の前に立ち塞がった時、こいつが手に持っていた細身の刀・・・昔は中国刀だと思っていたんですが、「俺はロシアの殺し屋だ!」と名乗ったのと合わせてよくよく見ると、何と! これはシャシュカ?

 システマで講習会があったロシアの伝統的刀剣シャシュカを使っていたみたい?

 いやはや、40年近く経過して真相に気づかされるとは?

 そういえば、『007黄金銃を持つ男』『ザ・カラテ3』『世界最強の格闘技殺人カラテ』に登場していた武術が、インドネシア武術シラットだったらしいと判明したよりもマニアックな気づきでしたよ。

 アクション映画にはマニアックなネタを探す楽しみがありますよね?

 
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犬歳だから・・・

 犬の話でも書こうと思います!

 根っからの猫派の私ですが、犬が嫌いという訳ではありません。

 むしろ、結構、好きです。

 私が中学の頃、弟が隣町に遊びに行って、帰ってくる時に「ずぅ~っと、くっついてきたと」と言う子犬(推定、生後六カ月)を大事そうに抱えて玄関に入ってきました。

 何でも、怒られると思って一日、学校の倉庫か何かに隠していたらしいんですが、処置に困って、家に持ってきたらしい。

 既に実家には猫が大量に居たのですが、この家は親父が勤めている高校の住宅だったので、猫との闘争の心配はありませんでした。

 が、高校の教職員向け住宅で犬飼うというのは許されるのか?という疑問もありましたが、母親は動物好きで、この子犬も真っ白なスピッツの雑種で脚が短いのでダックスフントも混ざってるのか?という感じで中の小くらいの大きさで見た目が可愛かったので、特にお咎めもなくスンナリ飼われました。

 初日は環境が変わってコワゴワしておとなしかったものの、翌日にはすぐ慣れて、甘えん坊っぷりを発揮し始めました。

 ある程度、大きくなっていたので、お座りとはお手をいくら教えても全然、覚えず、鎖を外して脱走すると呼んでも来ない。要するに、ちっとも言うことを聞きません。

 ただ、異常に甘えん坊で、スピッツだからキャンキャン鳴いてうるさい。

 私は正直、猫のほうが好きなんですけど、こいつ、拾ってきた弟よりも私に懐いてきて、ある日、朝から脱走し、登校中の私の後をずう~っと、ついてくるんですよ。

 普通、拾ってくれた弟についていくもんでしょう? 何で、俺についてくるんだ?と思いましたけど、おっぱらっても嬉しそうに少し離れて、私が戻ると、またついてくる。

 その繰り返しで、しょうがないから無視して登校してましたが、道ゆく同級の女の子が、「わ~、この犬、みぞかね~?」と、はしゃいでいる訳ですよ。

“みぞか”って天草弁で“可愛い”という意味です。

 で、キャーキャー騒いでいる女の子達の一人が、「あれっ? こん犬、長野君のあとばついていきよっとじゃなかね?」と気づいた訳です。

 やべっと思いましたが、無視するしかできません。

 流石に学校の中に入れば諦めるだろうと思って、いそいそと教室に入っていったんですが、何と! 廊下でキャーキャー女の子の嬌声が・・・嫌な予感・・・。

「きゃーっ、犬の入ってきたよっ!」と騒いでます。

 流石は犬!

 私の匂いを追って、校舎の中まで入ってきて、教室まで侵入すると、私の机の横まで来て、嬉しそうに尻尾振ってるんですよ~。

 いや~、思い出しても恥ずかしいですね?

 しょうがないから抱きあげて校舎の中庭まで運んで地面に降ろして、真剣な顔で「帰れ」と叱りました。

 そうしたら、不良連中が面白がって寄ってきて、ちょっかい出してきたんで、二重に困りましたよね~?

 まあ、不良にびびって犬もしょんぼりして帰っていきましたけど・・・。

 ちなみに、この犬が後に猫にボロ負けした犬です。

 とにかく可愛い以外に何の取り柄もない駄犬でしたが、いろいろ面白いエピソードを残してくれました。

 何匹か子供を産んだので子孫も残ってるかもしれませんが、子供を産んでも自分がいつまでも子供気分で甘える犬で、最後は脱走した時に野良犬駆除用に撒かれていたらしい毒エサを食べてしまったらしく、大量に毛が抜けた瀕死の状態で家に戻ってきて死んでいるのを弟が発見し、泣きながら埋めてやったと後から聞きました。

 弟は今でも大の犬好きですが、相変わらず、しつけるのは下手みたいです。

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小塚邸忘年会

 30日は小塚師範自宅にて忘年会をやりました~!

 私が猫に会いたいだけだったりする訳ですが、最近は大人になってあんまり触らせてくれないカヅコでしたが、今回は最初は逃げてましたけど、後から慣れて近寄ってきたところをナデナデできました!

 良かった良かった・・・。

って、終わりになりそうでしたが、もうちょっと書きますかね?

 そうそう、これがブログに載る時は既に年も変わってる筈なんで・・・。


「明けまして、おめでとうございます! 今年も宜しくお願い致します」


 さて・・・30日は、プロダンサーの松田英子先生も参加された上に、いつもなかなか来れていなかった千葉さんも参加できたので、游心流のメインのメンバーは大体、揃ってましたけど、大阪と兵庫の支部長と仁平師範は不参加でした。

 仁平師範にはこってりと“現実社会の裏の裏の話”を聞かせてあげようと思っていたんですが、何と? “体調を崩した”ので不参加と言うではないですか?

「長野先生に説教されるのを予知して身体が反応したんじゃないか?」という説も?

 ふぅ~む・・・否定できんな~(苦笑)?

 でもまあ、それならそれでいいんです! 馴れ合いだけの人間関係からは何の成長も望めませんから。親しいからこそ、「それは違うよ」と指摘してくれる人間がいないと人間は知らず知らずのうちに“腐ってくる”んです!

 まず、親がそうでしょ?

 次に嫁さんや兄弟、それから友達・・・。

 時に厳しいことも指摘してくれる存在がいないと人間は祭り上げられると腐り始めていくんですよ!

 私はそういう友達に恵まれているし、会員も冷静で普通の感覚を保っている。だから、狂祖様みたいにならずに済んでいるんですよね?

 それにしても・・・小塚師範は料理もプロ級だし、小料理屋やったほうが絶対儲かると思うけどな~?
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 それと、今回は女子会員の諸井さんがお酒持ってきてくれたり、山縣さんがベリータルトケーキを作ってきてくれていて、例年にもまして豪華な感じでした!
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 やっぱり、マツコさんの番組に出たから女子会員からは番組の裏話を聞かれましたね?

 まあ、そうそう体験できることじゃないし、2017年は本も二冊、DVD映画も一本出したし、かなり活躍できた年だったかな~?と思います。

 今年は、多分、人生の転換期になると思うので、頑張りまっス!

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オルタナスタジオ試し斬り&忘年会

 25日は今年、最後の游心流合気道の稽古会でした。

 が、前回、「発勁の打ち方と交叉法を教えます」と言っておいたので、基礎練習の後は急遽、ミットを使っての発勁打法のやり方を指導しました。

 昔は、「発勁教えます」といって数万円も取る講習会がよくありましたが(今でもあるの?)、私の地道な啓蒙活動が実を結んだのか? 最近では「発勁も基本技」という認識が結構、広まってきたのではないかな~?と思います。

 しかし、筋力で打つやり方を長年やってきた人にとって、「脱力して重心力を使う」ということがなかなかイメージしにくい様子で、特に空手を長年やり込んだ人ほど体得に苦労してしまうのが常です。

 必然的に、まったくの素人のほうが簡単に体得できてしまうのです。

 けれども、時間がかかっても一度体得してしまえば、やはり空手経験者の発勁は重く鋭く爆発的な威力が出せるようになるものです。

 そもそもの空手の打法に先祖帰りするようなものなのでしょう。

 だから、苦労しても諦めないで練習してもらいたいですね?

 一方、交叉法は、武術の戦闘理論です。

 中国武術や古武術のような型稽古中心のものだと具体的な戦闘法がわからずに試合競技で磨かれた空手や柔道、剣道、ボクシング、総合格闘技などに為す術なく無残に敗れてしまうケースが多く、インチキ扱いされてしまいがちです。

 しかし、これは戦闘法を教わっていないことが本当の原因なのです。

 私は、それが交叉法だと考えて長年研究し続けてきましたが、間違いではないと確信するに至っています。

 具体的に知りたい方は是非、入会してください。言葉で伝えるのは難しいですし、結構、地道な練習を続けていかないと体得できないからです。

 地道な練習というのは、「なぜ、武術は型稽古を主体にしているのか?」という点の答えにもなっています。これは自由組手や乱取りでは体得できないからです。



 28日は、オルタナスタジオで試し斬り会をされるとのことで、深井先生も来られると聞いていたので、私もいそいそと赴きました・・・。

 私の技は完全に我流なので、清心館の佐原先生にレクチャーを受けた以外は自分で好き勝手にやっているだけなので、本格的な試し斬りを体験できるチャンスにウキウキしていた訳です!

 ところが、スタジオに到着すると、川保天骨さんが道着を着て居合道の型をやっておられて、御師範の指導を受けておられるところでした・・・。

「げげっ? これは場違いだったのか?」と、一瞬、ビビッてしまいましたが、今更、帰る訳にもいかず、お邪魔しないように・・・と、おっかなびっくりで入りましたよ。

 川保さんの居合演武は豪快で、何だか三船敏郎みたいです!

 刃風がグオッ!と迫ってきて、おっかなかったですぅ~・・・(汗)。

 演武が終わると、御師範の講評と細かい指導がありましたが、これがまた何ともきめ細かくて、姿勢、所作、視線、運足、拍子・・・と実に細かく丁寧に指導されていて、「こんな細かく教えてくれる先生には会ったことないぞ?」と、内心、感動して見ておりましたよ!

 ところが、後で聞いたら、御師範ではなくて兄弟子にあたる方だということで、二重にびっくりしました!

 つまり、兄弟子がこれほどだとしたら、御師匠はどれほどの境地なのか?ということが容易に推測できるからです!

“武術は縁”なんですけれども、う~ん・・・、やっぱり世に知られない優れた先生はまだまだおられるのだろうな~?と、つくづく痛感しましたね。


 さて、試し斬りです!

 パンパンに巻かれたマキワラは筋肉が張った太い腕みたいで、「え~、これ、斬れるかな~?」と、内心、ビビッてしまいましたよ。巻き方一つで全然違~う?

 川保さんが豪快にスパーン、スパーン!とぶった斬る様子を見ていると、やっぱり、試し斬りはゲーム感覚で楽しいよな~と思いましたね。斬れれば・・・。

 一回目は、かの斬鉄剣で有名な小林康宏刀匠が鍛えた刀をお借りして挑戦!

 寸勁斬りで袈裟・逆袈裟・袈裟・逆袈裟と斬ってみて最後は少し残ってしまいましたが、まずまずの出来でした。

 康宏刀を愛用する試斬家が多いというのも納得の斬れ味でした。

 二回目は持参した関の新刀で再び挑戦しましたが、寸勁と零勁の中間くらいの近間で四連斬りをなるべく早く斬ってみました。

 やはり慣れてる刀だから、今度は完璧に斬れて、思わず、めっちゃドヤ顔になってしまいました。

 道場ではケチって半畳巻きにして斬っているので、一畳巻きが斬れるか不安だったんですが、スピードだして斬ったのでうまくいきました。

 それより、逆袈裟(左側からの袈裟斬り)は成功したことがなかったんですが、流れで斬ったせいか上手くいきましたね?

 試し斬りの後は忘年会に40分くらい参加して帰りました。やっぱり、相模原は遠いですし、中央線はすぐ電車が止まるので、八王子廻りで帰るとうっかりしてるとすぐ終電になっちゃうんですよね?

 ところが、帰りの電車の中で背中が痛くなり、帰宅してから本格的に背中の左側が痛くて参りました。

 捻り過ぎたんでしょうね?

 あと一カ月で55歳。明治時代の平均寿命越えてますよ。寄る年波には勝てませんな~(苦笑)?


 深井先生の試し斬りは、一刀流の身勢からそのままの気合鋭い武骨なやり方で、試し斬りでさえ真剣勝負とするかのような姿勢に感銘を受けましたよ。

 大みそかにBSプレミアムで放送していた『七人の侍』の久蔵を彷彿させましたね?

・・・と考えていたら深井先生からお電話を頂戴し、私の試し斬りの技にインスパイアされたという感想を聞かせて戴きました。

「あの技ができれば戦闘法ががらりと変わる筈ですね?」と、見抜かれておられましたけれど、これまで誰からも指摘されたことがなかったんですが、流石は深井先生は見てるところが違うな~?と思いました。


 そういえば、試し斬りした後、一応、軽く手入れしておいたんですが、翌日、個人指導の前に道場で抜いて見たら見事に赤錆が浮いていました・・・。

 いつもは流水で軽く流してから水気をふき取り、油を塗っておくんですが、この日はお借りした手拭でぬぐって油を塗るだけだったので、きちんとやらなかったんですよね?

 ひょっとして錆びてるかも?と思っていたら、案の定でした・・・。

 なので、これは個人指導に来たOさんにも見せてあげようと思って、Oさんに見せてからピカールで磨いて油を塗って仕舞いましたよ。

 世界最高の刀剣である日本刀唯一の弱点。それは“錆びやすい”ということです。

 手入れの仕方を知らないと貴重な文化財をダメにする可能性もありますからね?

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幸手支部忘年会

 支部活動をしてもらっている場所の中で、私が直接行ったことが無いのは、兵庫支部体道塾幸手支部でした。

 兵庫は遠いのと不定期なので行けないんですが、体道塾と幸手支部は行こうと思えば行けるのに、中々、足を運んでいなかったんですね。

 で、「幸手支部の今年最後の稽古と忘年会があるので、本部を休んで行ってきます」と小塚師範が言っていたので、「じゃあ、俺も行く!」と、本部稽古は北島師範栗原師範に任せて、行ってきました!

 いや~、相模原からだと、ちょっとした小旅行みたいでしたよ。

 途中、二度目の大学の一年の校舎があって、2年半くらい住んだ埼玉県松伏町(ここに住んでいた時期に学業そっちのけで戸隠流忍法武神館と松聲館に通いつつ自主映画にはまっていた)の最寄り駅“せんげん台”を通り、春日部を通り過ぎて幸手に到着しました。

 何か、こちらの方面って縁があるのかもしれませんね?

 だって、『セーラー服忍者』を撮った岩槻にも近いんですよ。

 でも、春日部より北には行ったことなかったんで(新幹線で新潟や福島には行ったことあるけど)、幸手に到着すると、随分、遠くまで来たような感覚になりましたね?

 駅の改札前で小塚師範と会員のIさんが待っていてくれたので、三人で連れ立って、山田師範が経営する足揉み整体と武術(JKD、詠春拳、カリ、シラット等)、バレエも教える“てらこや”に向かいました。

 おしゃべりしながら歩いていたら行き過ぎたのをIさんが指摘して戻ったり・・・大幅に時間を浪費しつつ到着!

 隣が学習塾で、小ぢんまりしたスタジオでしたが、明るくて非常に雰囲気の良いところでした。

 広さはうちの本部道場の8割りくらいかな~?という感じでしたが、一面が鏡張りなので練習にはもってこいでしたね。

 直弟子の方もいて、先日の『マツコの知らない世界』でもちょこっと映った会員のUさん(主婦です)と私らで人数もちょうど良い感じになり、和やかに進行しましたよ。

 山田師範はちっとも武張ったところが無く争いを好まない性格で「僕は事なかれ主義ですから」なんて平気で言うんですが、理不尽な相手に対しては「寄らば斬るぞ」みたいな凄みを内に秘めているのが解ります。

 そうでなかったら「支部長をやってください」とは言いません。

 武術を嗜む人間として理想的な人だと私は思います。

 第一に、自分の腕前をひけらかさない。

 一歩引いて、でしゃばらない。

 本当に争ったり競ったりするのが嫌いなのでしょう。

 第二に、何事にも勉強熱心。

 武術に限らず、治療術や健康法、食養法、自然農法等を幅広く実践研究する姿勢は素晴らしい。

 山田師範くらいできれば大抵の人なら慢心して舞い上がってしまうでしょう。そうならない謙虚さは生得的なものなんだろうと思います。

 第三に、周囲の人を大切にする。

 これは、今回、改めて感心しましたね~。御弟子さんに対する態度や練習後の忘年会で借りた中華料理店での店員さんへの対応などを見ていて、つくづく痛感しましたよ。

 また、今回、改めて山田師範の技を拝見しましたが、以前に見た時よりも格段に向上されていて、内心、驚きました。

 正直言って、うちの師範の中で技量はトップですね。

 これだけの技量があって、あの謙虚さを維持できるというのは凄いことですよ。達観していないとこうはなれません。

 人格も技量も教え方も素晴らしい! 武術を学びたい人に自信をもってお薦めします!


 ただ、今回、少々、残念だったのは、来られる予定だった刀禅の先生が熱を出して休まれていたことと、山田師範の奥さんにお目にかかれなかったことですかね?

 刀禅の先生とは小用先生の思い出話をしてみたかったんですよ。30年近くなると思うんですけどね。小用先生と出会ってから・・・いろいろお世話になりましたからね~。

 またの機会を楽しみにしています!


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webマガジン取材完了

 女性向けwebマガジンの取材依頼を受けまして、18日(月)に本部道場で取材を受けました。

 時間が一時間とのことだったので、無駄にやり取りするとライターの方が大変だと思って、事前に質問項目に答えたプリントを用意しておきました。

 これで最低でも記事が書けるはずです。

 何でか?というと、武術(護身術)というのはまったくの初心者が記事を書くのはかなり難しいんですよね? そういう苦労をされるのが経験上、分かっていたので、用意しておいた次第です。

 約束の時間丁度に編集者とライターの女性が来られたのですが、ライターの方はジャッキー・チェンのファンなのだそうで、しばし、ジャッキー話で盛り上がりましたよ!

 道場にある木人椿にも興味津々の様子だったので、記念に使い方を教えて写真も撮ってもらってました。

 まあ、護身術に興味を持つ女性というと、元々、格闘技に興味があるか? あるいは怖い目にあって護身術の必要性を痛感したか?のどちらかでしょう。

 ライターの方もつい先日、エレベーターで痴漢に遭遇して逃げても追いかけてきたのだそうで、「これは護身術を知らないといかん!」と思われたそうでした。

 いや、確かに、それはかなりヤバイ事態ですよね?

 痴漢と言えば・・・私も浪人して福岡の予備校に通っていた頃に、天神の映画館でルチオ・フルチの『サンゲリア』を観た時に、その映画館の名物ホモのおっさん?に遭遇してビビッた経験がありましたね~?

 それも御丁寧に、サング(ゾンビのことをこの映画オリジナルでサングと呼んだ)に髪の毛を掴まれたカトリオーナ・マッコール(実写版ベルサイユのバラでオスカルを演じた女優さん)の眼球に割れた板の木片のトゲが突き刺さるシーンにシンクロしておっさんの手が私の太ももに伸びてきて・・・キャア~っ!

 睨んだら、逃げていきましたけど・・・。

 そんなどうでもいい話をしたりして、和気藹々と取材は進みました。

 で、せっかくなんで、武術の面白さを体験してもらおうかな~?と思って、試し斬りの用意もしておいたんですよ。

 普通に生きてたら日本刀なんか一生、触る機会もないかもしれないであろう人が、いきなり日本刀持たされて試し斬りする!ってのも・・・ねえ? 嫌がられたら、やめておこうと思ったんですが、結構、興味持ってもらえたので、挑戦してもらいました。

 まあ、おっかなびっくりだから、一回目は失敗。二回目も失敗・・・でも、「ほらっ、ここを見てください。一回目は半分斬れてました。二回目は六割斬れてますよ?」と、モチベーションを高めておいて、マキワラを取り替えて挑戦してもらいました。

 すると、今度はズバッと見事に両断!

 女性でも力が無くても、コツを飲み込めば、ちゃんと斬れるんですよ!

 編集者の方も挑戦してみて、こちらは綺麗に一発で両断できました!

 私は、「鍛えなきゃできない」という武術ではダメだと思うんですよね。コツが解れば素人でもできるのが武術として優秀だと思うんですよ。

 武器で考えれば解るでしょう。

 性能が良く使い易くてよく当たる銃と、威力は凄いけど反動が酷くて命中率が低い銃のどちらが実戦的か? 後者を選ぶ馬鹿はおりますまい。

 現代日本人はやるべきことが多くて、悠長に鍛練している余裕はありませんから、覚えたその時からすぐに使える技でないと困る訳ですよ。

 これが護身術の考え方で、游心流の基本的な考え方です。

 一般的な武道とはかなり違いますけどね?


 さてさて、20日は東京支部の今年最後の練習日。先週に引き続き、小塚師範の代理で私が行きました。

 まあ、いつも練習が終わったら、そのまま解散している様子なので、最後の日だからプチ忘年会にしようと早めに終わって、何度か利用したことのあるイタリアン・ファミレスに向かいました。

 ところが、イタリアン・ファミレスが“ジョナサン”になっていて、久しぶりだから間違えたのかな?と思いましたが、確かに同じ場所。確か系列店だったから、変わったのかな~?と・・・。

 ファミレス大好きな私としては別にどっちでもいいんですけどね?

 支部会員の人だと私が会ったことがない人も、たま~にいたりするんですが、東京支部はたまに来ているから、全員、知ってます。

「来年から毎週やってるので、阿佐ケ谷の游心流合気道にも来てね」と宣伝しておきましたよ。


 翌日、木曜日は隔週で借りているメイプルホールの稽古ですが、今月は私の個人練習になりましたね?

 赤字続きだから、どうしようか?と思っていたんですが、独りでじっくり練習する機会としては貴重な時間なので、続けられる限りは続けようと思って帰りました。

 いやはや、それにしても金を稼ぐのは大変です。

 固定収入が無いのはキツイですよ。税金の相談に市役所に行ってきましたが、こっちがお茶目に笑わせてごまかそうとしても、担当の女性職員は慣れてるんでしょうね~?

 微塵も揺るがず、淡々と対応されていて、「うっ、達人だ・・・」と、こっちが動揺しちゃいました。で、心を入れ替えて、来年からはきちんきちんと税金を納めるぞ!と決心して帰りましたよっ!

 まっ、税金納められるだけ稼がなきゃ~ダメなんだけど・・・。


PS;最新DVD『2017游心流武術圧縮セミナー』割引セールは年内一杯ですから、御注文はお急ぎくださいませ~。型分解は空手をやりましたよっ!

PS2;『日本武術達人列伝』アマゾンで一位ゲットしましたっ! 店頭販売は年明けになってしまうそうなので、アマゾンをお薦めします。一緒に『御先祖さまは忍者ガール』とDVD『セーラー服忍者』もいかがですか? ちなみに『セーラー服忍者』をAVだと思い込む人が多いみたいですが、健全なアイドル映画ですので、誤解ありませんよう! 見逃した人は大損ですよ~・・・。

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現実は常に厳しいのです!

 先日、練習後のお食事会である会員から、「長野先生が仁平師範に特別な信頼を持っているのは文章から感じられるんですが、あの書き方だと誤解されるんじゃないでしょうか?」と、イベントの感想を書いたブログ記事についての率直な感想を言われました。

 また、実際に誤解した人が何人もいたらしいということも別の会員から聞きました。

 私は20年以上、もの書きやっていますから、文章を適当に書くということは、ほとんどありません。“適当にくだけて書いてる”ように読めても、実際は“あれこれかなり考えて書いて”います。

 くだけた調子に書いているのは、読み手の感情に訴えるためであり、文章テクニックです。糞真面目な文章って何も響かないでしょう?

 どうやったら、読み手の心に響く文章になるか?ということを長年、考え抜いて確立してきた私の文章スタイルなんですね。

 キツいことを書くのも、読み手の心にガツンと響かせるためであり、なあなあの馴れ合いで上っ面の「イイネ!」を連発して共感している風を装うネットのお約束を崩してやりたいからです。

 覚悟の無い者、能力の無い者、依頼心しか無い者・・・こういう人間が何万何十万何百万・・・と集まって連帯したところで世の中は何も変わりません。

 イベントのタイトルである『本質レボリューション』。

 このイベントは、“超人的な能力を持つ人の話を聞くことで凡庸な人間が自らの潜在能力に気づいて人として本来の生き方を考える”ということを目指してのものだったと私は私見していますが、果たして、どれだけの効果があったのか?

 中には、猛烈な革命的意識転換があった人もいたのかもしれません。

 しかし、中身の無い人間がいかに意識革命をしたとしても、突如として超人化する道理はありません! それなりの年月の勉強と鍛錬によってしか人間の能力は開花しません。

 それは壇上で語った方々がよく自認していることだと思います。

 つまり、凡庸な人間が自らの凡庸さを自覚しないまま意識だけ「開かれた!」と感じることは単に“舞い上がっている”だけで、現実的にはかなり“危険な状態”なのです。

 そういう意味で率直に申しますが、バブル期に流行ったライフダイナミクスとかの自己啓発セミナーの亜流の域を出ていたのかどうか? (良いイベントだとは個人的に思いましたが)そこには一抹の疑問を拭い去ることができませんでした。

 これを言っては悪いけれど・・・8万円の特別枠を設けたりするところからは「やっぱり金集めるのが目的なのかな~?」と思われますよね? 業界的手法過ぎて・・・。

“天覧席”というのも意味を理解されてませんよね?

 あれは“天皇陛下が見る席”という意味です。この一点だけで「常識が無い」と見做す人達(右の人達)もいるでしょう。

“スペシャルな選ばれた人のための席”というアバウトな意味で使われているのだと思いますが、そういう特別席を設定する発想に自己啓発セミナー的なマインドコントロール的選民思想を感じざるを得ません。

 要は、フェアじゃないんですよ。金額で差をつけようとする発想そのものが業界的手法であって、世間的価値観からずれているのです。その自覚が薄いですよね? つまり、世間一般的常識に欠けていると断じざるを得ない訳です。

「無知なだけで悪気がないんだろう」と批判しないつもりだったんですが、無知な人から文句を言われるのなら指摘せざるを得ないでしょう・・・。

 最初から“ショービジネス”としてのイベントだと喧伝しているのなら問題はないですよ。でも、譬えるなら、「『ほんとうにあった呪いのビデオ』が視聴者投稿によるものと言いながら“つくり”であったと判明した瞬間、道義的問題が発生するでしょう?」

 それと同じなんですよ。

 そこの線引きが曖昧ですよね? というより、多分、そこまで考えていないでしょう?

 でも、世間的には問題視されますよ。私が出たTBSの番組では、相当に注意してました。放送する予定の動画がフェイクだったと判明して放送できなくなったりしてましたからね。

 舞い上がって良いことなんか一つもありませんよ。神秘を語れば、そこに必然的に権威主義的発想が覗く訳ですよ。カルト宗教的な・・・。一般人には胡散臭がられてしまいますよ・・・。

 知らない人もいると思いますから書きますが、かつて流行した自己啓発セミナーは、「ベトナム戦争でPTSDに苦しむ元兵士たちを治療する心理療法のプログラムとして開発されたものである」と公称されていましたが、事実はまったくの大嘘!

 オルダス・ハクスレー(思想家・作家)が中心人物となっていたとされるカリフォルニアのエサレン研究所で数多く誕生したサイコセラピー、ヒーリングなどの手法を利用して“マインドコントロールしてお金を吸い上げるマルチ商法として作られ、アメリカで社会問題化したので日本に移ってきた洗脳ビジネスに過ぎなかった”のです。

 優越意識をくすぐり、選民思想を植え付ける新しい宗教カルトとして自己啓発セミナーは異様な集金システムを作り上げました。

 何万、何十万、何百万・・・と湯水がわき出るように額が吊り上がり、“適正価格”という通常のビジネス・モデルが崩壊して金銭感覚を失った人達が借金しながらセミナーに通ったりしていました。

 もちろん、儲ける側は詐欺をやっているという自覚がある訳ですが、「でも、ここに集まっている人達は喜んでお金を払っているのだから問題ない」と罪の意識をごまかしていた訳ですけれど、そんなことがいつまでも許される道理はありません。

 今では自己啓発セミナーの類いは、ほとんど崩壊しています。反社会的システムであると行政から注意喚起されたからです。残ってるのは矮小化したカルトなサークルだけ。

 バブルが弾けて不況が慢性化したのも拍車をかけましたね。つまり、払いたくても金が払えなくなった人達を相手にしても維持できないからです。

 それでも、バブルが忘れられない一部の人間は形を変えた自己啓発セミナーの真似事を繰り返していたりしますが、武道の業界でそれに近いやり方をやっている人達はいます。

 高岡氏などのように分かりやすい人(お金儲けが目的。ある意味、潔し!)もいますが、宇城氏のように天下国家を論じてミニ池田大作先生化しそうな人もいますね?

 オカルト業界が世間的に怪しまれるのも、このような自己啓発セミナー業界とよく似た体質があるからなんですよ。

 80年代半ばから90年前後には、エコロジー・ブームやニューエイジ(精神世界)ブームがありました。これは「癒し(ヒーリング)ブーム」と重なって、後のスピリチュアル・ブームへと繋がっていきます。

 しかし、このブームの裏面史として決定的な事件が起きました。

 そうです。

 オウム事件です。

 坂本弁護士一家惨殺事件や、VXガス事件。そして地下鉄サリン事件!

 この事件によって全国のヨガ教室は軒並み潰れ、カルト宗教バッシングが広まった。

 私より上の世代の精神世界関係者にとっては大きな心の傷となっていますし、世間一般のオカルト・イメージは「詐欺・反社会」というものに固定されました。

 ほんわかと「地球に優しい共存共栄の生き方」を求めていたのに、反社会的闘争の火中にほうり込まれてしまったのですから・・・。

 意外と知られていませんが、精神世界の指導者には左翼崩れの人(津村喬さんとか)が多くて、マルキシズムに心酔していた全共闘世代のオジさんオバさん達が、ソ連崩壊と北朝鮮の拉致事件にショックを受けたのも、この前後の時期でしたね?

 要するに、どんな立派なお題目を唱えてみたところで、現実は常に厳しく残酷だということです。

 例えば、市民運動の団体内で不倫が横行してみたりするとか? 立派な思想に見合った生き方をできる人間なんか滅多にいないのですよ。人間だもの・・・。

 さて、私が仁平師範に厳しいことを申すのは、彼が、このような厳しい精神世界業界の歴史的経緯をまったく認識していないと思うからです。危機感が極めて薄い。

「幽体離脱」「アカシックレコード」といった彼が好んで用いている言葉の元ネタである神智学協会の創始者、マダム・ヴラバツキーは、オカルト業界では大物として有名ですが、世間一般の評価では“希代の詐欺師”なんですね。

「インチキ手品を使って人を騙していた」と証言した元スタッフ(お手伝いのオバサン)の暴露証言によって、一気に信用を失って本国から逃げた前歴があったからです。

 無論、これが事実かどうかは判らない訳ですが、世間一般の常識の範疇(偉大な霊能者じゃなくて単なる詐欺師だった?)におさまる解釈は世間的に納得され易いのですね。

『リング』のモデルになった御船千寿子や福来友吉博士なんか世間のバッシングで苦しんだ揚げ句、千寿子は自殺してしまいました。

 私が仁平師範の発言にイイネを連発している人達に猛烈な怒りを感じるのは、それが結果的に仁平師範の現実感覚を薄れさせて舞い上がらせて社会的に抹殺される未来に手を貸していると推測しているからです! 自分達は彼を支援しているつもりでしょうが、逆にしか働かない。

 人間、褒めたたえられ続けていれば必ず自分を見失います!

 私、そういう人達を腐るほど見てきましたよ。

 神秘的逸話を好む人間は無教養な人に限られますからね。無知だから、信じる信じないという判断しかできない。そこに「科学的にも証明されている」といった都合の良い“仮説”を持ち込んで理論武装しようとする・・・学識の乏しい人間が劣等感の裏返しでやってしまう“お決まりのパターン”なんですよ。

 自分で証明しなきゃ~何の説得力も無いでしょう?

 科学的理論に疑問を持ちながら、いざとなったら「科学的にも証明されている」といった文言を持ち出すのは、権威主義への反発と隷属に揺れる心の弱さを露呈しています。

 これを嫌ったルドルフ・シュタイナーは、“人智学”を提唱してアカデミックな哲学者のフリをします。疑似科学的独自の理論を打ち立てて見せたのです。

 さすが、クレバーですね? 作戦成功で、シュタイナーは「ユニークな教育システムを考案した天才的教育家」という世間一般の評価を勝ち取りました。

 実際のシュタイナーはゴリゴリのオカルチストなのですが、いかにも科学的な合理主義者であるかのごとく自己演出することによって“ユニークな思想家にして斬新な教育理論家”という評価を世間的に定着させたのです。

 ダンスをやっている人なら聞いたことがあるかもしれませんが、シュタイナーはオイリュトミーという瞑想とダンスを融合した舞踊を作っていて、日本でも前衛舞踊家の笠井叡氏(天使館主宰)がやっていますね。

 類似のものではジョージ・イヴァノビッチ・グルジェフ(松田隆智先生が心酔してました)がグルジェフ・ワークというものを考案しています。

 余談ですが、仁平師範が演じて見せてくれた刀功門の套路(型)は、これらに共通する瞑想効果があるようでした。つまり、トランスに導きアルタードステーツ状態にする行法なんですね?

 簡単に言えば、酩酊状態にする。ぐるぐる廻る行為が「舞う」の語源ですが、もう一つ、そのものズバリの語源があります・・・。

“クルクルパー”です・・・。

 おわかりでしょうか? 私が「普通の人間には無理だ」と言っている意味が・・・。

 そもそも、修行というものの“本質”は生きるか死ぬか?の境界線を行きつ戻りつしながら魂を磨く行為なのですよ。仁平師範が坂元先生から体験させられたことを、彼が拝師弟子にやれるのか?・・・という問題もあります。

 今の御時世で、それやったら社会的にOUTですからね? これもまた、「無理だ」と私が判断している理由です・・・。

 要するに、普及できる内容じゃないんですよ。誰にでも教えて良い内容じゃない。

「強くなりたい」なんて曖昧な願望で取り組んで成就するような甘いものではない。

 坂元先生が刀功門を限られた人間にしか教えず、武道の世界に名を残していないのも、「オカルト(武術の本質)は公開すべきではない」と理解されていたからではないか?と私は思います。

 ちなみに、神智学は西洋魔術の思想にチベット密教という東洋魔術?の思想を合体させた点が評価され、その後のオカルティズム業界のスタンダードとなっていきました。

 影響を受けたのは、「黙示録の獣」と自称したアレイスター・クロウリーや、クトゥルー神話の創始者として知られるコズミックホラー作家ハワード・フィリップス・ラブクラフト等々がいますが、神智学によって東洋魔術的側面が知られるようになり、西洋にヨーガや禅、太極拳、合気道、タオイズム(道教・仙道)、レイキ(霊気)等の信奉者を生み出しました。クロウリーなんて自分がモデルになってヨーガの本まで出してますよ。

 一方でチャーチ・オブ・セイタン(悪魔教会、イーグルスの『ホテル・カリフォルニア』は悪魔教会を歌ったものだったそうです)のような悪魔そのものを崇めたりする流れがアーティストの中にも浸透して、マンソンファミリーのシャロン・テート(映画監督のロマン・ポランスキーの嫁さんで女優)惨殺事件のような事件も起こった訳ですし、“バック・ワード・マスキング(逆回転すると悪魔を崇拝する言葉になる。きゃりーぱみゅぱみゅの歌が「日本人、死ね」を連呼していて一部で話題になった)”なるレコードを出したりする向きも出ました。

 今でこそポップカルチャーの中に組み込まれていますが、デモーニッシュな反社会的思想を秘めていることを忘れてはなりません! 日本神道的に言えば言霊(ことだま)の力が働きますから、バック・ワード・マスキングは立派な呪咀なんですよ。

 無知なロマンチストが表面的なラブ&ピースを唱えて烏合の集まりとなっても現実は何も変わりません。

 その典型例が実は日本なんですよ・・・。

 アジアの中で唯一、欧米に対抗した日本ですが、戦後、アメリカ(とイギリス)が取った戦略は3S政策。「スポーツ、スクリーン、セックス」で日本人を骨抜き低脳民族にする計画・・・。

 つい昨日まで「鬼畜米英」と言っていたのに、「ギブ・ミー・チョコレート!」から「アメリカ大好き!」となっていった日本人・・・。

 この戦略は見事と言うほかありません!

『ローハイド』『コンバット』『奥様は魔女』『サンダーバード』『名犬ラッシー』といったTVドラマが次々に放送されて日本人にアメリカン・スピリットを植え付ける。

 警察も自衛隊もアメリカの援助で組織化された。

 東京裁判で裁かれた日本人にスパイ活動を条件に無罪とし、アメリカの傀儡として利用する。まあ、コワイから匿名にしますけど・・・。

 その成果の最も顕著なのが原発ですよ。

 国政だってアメリカの意向に逆らえないのは、もはや常識でしょう?

 こういうことを書けば、「陰謀論を信じている」と嘲笑する連中もいますが、それもまた戦略に組み込み済み。ニューワールドオーダー。合理的に考えてあり得ますね。

「知は力なり」なので、一般国民を無知な状態に止まらせることが国家の戦略です。

 教養のある人達の中では、私が書いてることなんか常識の範疇なんですよ。知ってて言わないだけです。何故なら、社会的に抹殺されるか物理的に抹殺されるかの危険性があるから・・・。

 ここまで書けば、賢明な人ならおわかりでしょう?

 私が仁平師範に厳しいのは、彼が極めて超越的な才能を持っているからです。「こいつは国家にとって邪魔だ」と目をつけられたら危険だからですよ。

 無邪気に理想を語れるのは何の力も無い人間です。放置していても人畜無害。

 しかし、非凡な人間がカリスマ的存在になれば国家権力を脅かすかもしれない? なら、今のうちに潰してしまおう・・・と、そうなるのが世の中の恐るべき真相なんですよ。

 それを回避するには、二つしかありません。

 能力を隠して凡人のフリをして生きるか、あるいは国家に役立つ傀儡になるか?

 多くのず抜けた能力者は前者に徹して生きたでしょう。仁平師範の師である坂元先生もそうだったと思いますよ。

 謙虚さは自己防衛の基本なんですよね・・・。


 今回は、書けるギリギリまで書いてみたつもり(ということは、書けないことがもっと沢山あるということ)ですが・・・さて、どの程度まで理解してもらえますかね~?

 お断りしておきますが、ここに書いている内容は昨日今日知ったことではありません。学生時代から調べてきたことですから30年以上、研究しているんです。

 私が一番、心配していたのは、仁平師範の周囲にイエスマンしかいないことですよ。健全な批判をしてくれる冷静で社会経験の豊富な高い教養の持ち主・・・。

 ただ、杉本先生を見て、少し安心しました。

 それでも、仁平師範と同族?なので社会的アドバイスがお出来になるかどうか?

 そう思ったので、せめて私くらいは・・・と思って憎まれ役を率先してやっている次第ですよ。

 彼の治療技能はもはや一般的な東洋医学の理論も超えてしまっていますから、このまま行けば必ず現代医療の業界と対立せざるを得なくなるでしょう。

 そうなったら確実に抹殺されるでしょう。

 簡単な理屈です。パワーバランスを考えれば小学生でも解りますよ。

「薬は要りません。手術も必要ありません。何度も通う必要ありません・・・」といって治していったら、どうなりますか?

「インチキだ。詐欺だ」と寄ってたかって潰しにかかられますよ。医療従事者にとっては苦労して資格取って営業してきたのに、それが一気に無価値にされてしまったら生きていく手段が奪われてしまうではないですか?

 そうやって、まずはメディアを使って悪イメージを広められる。そうなった時に誰が護れますか? I先生が護れますか? 否、そうなることなんか想像もされていないでしょう?

 実に浅薄。思慮が無い。インターネットで情報をたれ流すだけ! 後先考えていない!

 バッシングされた時に備えて素材提供していることにしかなりません。

 メディアで真実を明かすなんてことは不可能です。途中でいくらでも加工改編が可能ですからね?

「戦略戦術なんか関係ない!」なんて言うのは、現実社会の闇の仕組みを知らない無知無思慮な人間の寝言でしかありません。

 超人的な能力を持つ人間が必ずしも社会の第一線で認められていない現実は何か?

 そこを考えなきゃ~いけません!

 しかし、こうやって大人の見識を説いても、「マイナスの言葉を発することで不幸を招き寄せてしまうのだ」と思考停止のススメを説くのも精神世界にハマッたアダルトチルドレンの常套文句・・・。

 ここまでマヌケになると、もう、救いようが無いです。

「お前は一生、寝言ほざいてろ」って捨て台詞残してバイバイするしか道は無し!

 私、先日、TVに出ましたが、もし40歳前に出ていたら、舞い上がって阿呆になっていたかもしれないな~?と思いました。

 失敗続きの苦労人生も、役に立ちますよ。「若い頃の苦労は買ってでもしろ」というのは、けだし名言です!

 仁平師範はまだ若い。だから心配なんですよ。失敗しないでトントン拍子で進化している。だから、余計に心配なんですよ。

 人間は痛みや苦しみには案外、耐えられるものだけれども、快感を我慢するのは非常に難しいのだそうですね?

 SEX中毒とか麻薬中毒の人。あるいは変態性欲の人。こういう人は悪いと解っていても止められないらしいですね。

「いいね。いいね。凄いね。凄いね・・・」と言い続けられてごらんなさい?

 どんな克己心の持ち主でも気持ち良くなって天狗になってしまいますよ?

 天狗って、修行者が慢心して変容した妖怪ですよね?

 佐原先生が言われていたのが、「人をダメにするのは簡単ですよ。悪口じゃなくて、ひたすら~先生~先生って持ち上げていればいいんですよ」と笑いながら言われていましたが、確かにそうなんですよね~。

 どんな才能の持ち主であっても、“本物”は、自分は“ただの人間”だという自覚をしていますよ。自分が特別な存在であるという優越意識が芽生えたら、破滅への道を歩きはじめているのだ・・・ということを自覚したほうがいい。

 天性の素質と才能を持っていたからこそ、大変な人生を歩まなくてはならない。

 私が仁平師範に見ている視線は、彼に依頼心しか持っていない人達には、恐らく理解できないだろうな?と思っています。

 お食事会で感想を言ってくれた会員は直感的に、そこも解ってくれていましたが、それは私と直に接しているからなんだろうと思いますね。

 文章の背後(書き手が本当に言いたいけれども敢えて書いていないところ)まで洞察できる人はそうはいませんからね・・・?

 あっ、そういえば、この人、心理学とか勉強しているとか言っていたような?

 お祖父さんが特務機関員だったそうなので、遺伝的資質も関係あるのかも?

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
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