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静岡に天才武術家アリ!

 私が昔、習った先生の道場では天才的な才能を持った兄弟がいました。

 琉球古武術、伝統空手道、フルコンタクト空手、合気道、ムエタイ等を学んでいたのが弟の武央(タケヒサ)先生でしたが、その後、日本人で初めて中国の散打(自由搏撃)大会で中量級チャンピオンとなり、中国散打の名選手と互角以上の試合をやった(判定で敗れた)ことで、中国武術の大家から絶賛されたと聞いています。

 さらにその後はインドでヨーガを学んだり、中国で意拳を学んだりされていました。

 長いこと御無沙汰していたものの、昨年、連絡を頂戴して川保天骨さんを御紹介して戴いて、また交流が再開したという次第なんですが、兄の宜史(ヨシフミ)先生はどうされているのか?と思っていました。

 いつも弟の武央先生の才能を高く評価して「弟は天才ですよ!」と言われていましたが、私は、「う~ん、むしろ、天才タイプなのは宜史さんなのかもしれないな~?」と思ったことが何度もありましたね。

 弟の武央先生は、どっしりと土に足を着けて修行する沈身の感じなんですが、宜史先生は、風のように軽やかに何物にも捕らわれない浮身の感じなんですよ。

 で、ほら? 私って、どこからどう見ても浮身の感じでしょ?

 気質的に似てるからだったのか、宜史先生とは気が合ったんですよね~?

 だから、私が個人で作っていた機関誌の企画に協力してもらって、天然理心流や太気拳(意拳)、ニューマーシャルアーツ(サンボ系)、松田隆智先生の八卦掌?とか体験してもらったりしたんですよ。

 で、「スゲェ~!」と思ったことが何度かあったんですが、一番、戦慄を覚えたのは、故・龍飛雲老師のトーナメントで準優勝した時の試合ですよ!

 相手選手の蹴りと宜史先生の蹴り足がカチ合った瞬間、パキーンッと甲高い音がして、直後に宜史先生が片足のまま戦い出したんです。

 おやっ?と思って、よく見たら、挙げている足の足首からぐにゃっとあり得ない方向に曲がっています。

 足首の上の二本の骨が完全骨折していたのです。

 その点だけ見れば、相手選手の蹴りの威力が凄いという評価に繋がるかもしれませんが、私はむしろ、宜史先生の精神力に度肝を抜かれたんですよ。

 だって、ケンケンしながら、そのまま戦ってるんですよ?

 絶叫するか、倒れて動けなくなるかのどっちかでしょう?

 極真の黒澤先生が拳の骨が折れて皮を破って突き出したまま戦っていたという有名な逸話がありますが、あれを彷彿とさせます。

 無論、もつれて倒れた時に、骨折しているのが判明して病院に搬送され、その後、一カ月以上は入院生活で、「そりゃあ、メチャクチャ痛かったですよ~(笑)」と言っていましたが、格闘技の試合でこんな凄絶なシーンを見ることになるとは思わなかったですよ。

 また、宜史先生は、当時、弟子の誰もできなかった師匠の歩法を唯一、できるようになっていました。

 その後、誰かできるようになった人がいるのか知りませんが、私は独自に研究して私なりの歩法“蛟龍歩”を工夫したんですが、道場ではずっと隠していたんですね。

 でも、宜史先生には、ちょっとした動きで見破られました。

「はは~、長野さん、先生の歩法、盗みましたね(笑)」と言われたのを、今でもよく覚えています。

 そんな次第なんですが、そこの道場と縁が切れてからは、ずっと会っていなかったんですけれど、武央先生から、「実家がある静岡に戻って独自の考えで総合的に武道を研究する道場を主宰している」とは何年か前に聞いていました。

 あの分析能力なら、さぞやユニークな道場だろうな~?と興味津々でいたんですが、川保さんとの企画で武術ムック本を作ろうという話になっていたので、取材してみたいな~?と思っていた訳です。

 そうすると、やっぱりシンクロニシティーが起こるんでしょうね~?

 宜史先生の方から武央先生を通じて、私が書いた小説を読んで誉めて戴いたんです。

 ですら、御礼と併せて取材を申し込みました。

 お弟子さんは少ないらしいんですが、若いお弟子さんが私の愛読者らしくて、以前から注目してくれていたらしいですね?

 極真空手でも、会は分裂しても、弟子同士は仲良く付き合っていたりするじゃないですか?

 最近、つくづく思うのは、武術は伝える人次第だということです。

 松田隆智先生が、「三年かけても良師を選べ」と本に書かれていたことは本当のことだな~?と、つくづく痛感させられます。

 有名な流派だからとか、会が大きいからとか、先生が専門誌に出ているからとか、そういったことを基準に評価する人が大半でしょうが、真実は違います!

 そういった事柄は、「宣伝が上手い」というだけだったりするのです。

 本当に実力がある先生は宣伝が嫌いで、まったく表に出なかったりするので、まったく無名で、業界の一部でだけ噂されている・・・なんてことが多いんですよ。

 しかし、それでは本当に優れた武術が失われてしまいかねません。

 伝統は誰かが繋いでいかないと消滅してしまいます。

 特に技芸の分野は人間が学んで次の世代に伝えていくしか方法がないのです。

 私は武術研究家として、優れた技と理論を持つ人を紹介していくのも自分の仕事だと思っていますが、さて、なかなか、紹介できるような先生は少ないのが現実でした。

 しかし、岡部宜史先生なら安心して広く紹介し推薦できると確信しています!

 どうぞ、静岡近郊にお住まいの方で武術を学んでみたいと思っておられる方は、富士宮市の総合武道研究会玄武館をお訪ねください。

 実力も見識も人柄も優れて、その上、“シャレが分かる”明るい先生ですよ!

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四月セミナー“中丹田”感想

 四月セミナーは“中丹田”の開発と活用についてをテーマにしましたが、ここ何年か、わざとゆっくり動くようにしていたので、私が「スピードが遅いのが弱点」だと思い込む人が会員にもいる様子でしたので、久しぶりにハイスピード拳法・通背拳をアレンジした鞭手連環打法と、第二段階蛟龍歩を使ってみました。

 私はスピードには相当、自信があります。

 ボクシングやっていた人から「長野先生みたいに速い人は見たことない」と言われたことがあります。

 先日も、練習後にファミレスで武術の動画をスマホを見ていた会員間で、「この先生、スピードが凄いですね~っ?」と盛り上がっていた時、北島師範だけが、「長野先生の方が全然、速いですよ」と、ぼそっと言っていました。

 彼は10年以上も私の技を受けているので、私がフルスピード出したら、どれだけ速いのか?を知ってる訳です。

 ここ数年は、ほとんど本気のスピード出して動いたことありませんから、ここ数年で入った会員、つまり、現在の会員の大多数が、私がそんなにスピードが出せることを知らない訳です。

 簡単に言えば、普段はわざとゆっくり動くようにして隠しているんですね。弟子にさえ見せない。

 いわゆる“奥の手”というヤツです。

 ただし、普段はやらない理由がもう三点あります。

1,フルスピード出すと、加速度がつき過ぎて打拳を止められなくなってしまうので相手に怪我をさせてしまう。

2,下丹田と中丹田を併用して動くのでメッチャ疲れるので、数秒しかできない。

3,教える時に、速く動いていると何やっているのか全然判別できないので、会員や受講生が困る。

・・・という次第です。

 また、上丹田を開発していくと読みの能力が上がるので、相手が動き出す寸前を抑えることができるようになる。

 従って、わざわざハイスピードで動く必要がない・・・という理由もありますが。

 けれども、前日に大阪支部長から電話があってセミナー前に剣術を教えて欲しいということだったんですが、その時にいろいろ話していて、「俺は動きが速いと言われる先生方を大勢見たけれども、ちっとも速いとは思わなかった。なぜなら、目に見える速度だから。俺の習ったある先生は本気で動くと手と足が消えて見えなくなっていた。だから、速いな~と感じるくらいの速度は目に見えている訳だから、大した速度じゃないよ。本当に速いと言えるのは目に映らないくらいだろうし、俺が目指しているのも、そんな超神速の速度だよ」と大見栄を切ってしまったので、これはちょっと見せなきゃいかんな~?と思った次第。

 そんな訳で、この日は久々に、70~80%くらいのスピードを出してみました。

 これは、一挙動で最低5~6発連打しますが、意味なく速く打ってるんじゃなく、一発目で相手の前手に拍掌で牽制をかけて意識を集中させつつ崩しをかけ、虚の状態になった顔面、後頭部、脇下などに背掌、前腕、肘、一本拳(竜頭拳or透骨拳)を流れるように打ち込んでいく戦法です。

 また、当然ながら間合が詰まっていきますから、暗腿で崩しをかけていったりします。

 寸止めできるスピードだと、このくらいが限度ですが、もし、100パーでこの連環打法を遣えば、相手に大怪我以上のダメージを与えることになってしまいますね?

 100パーだと実際に当てないと止まらないし、当てることを前提だから振り切って打てる訳です。

 が、そのスピードで連打すると加速度がつき過ぎて、相手に大怪我させてしまいかねませんから、少しスピードを犠牲にしないとコントロールして寸止めできないんですよ。

 もう一つの弱点は、スピードばかり出そうとすると一発一発の威力が減殺されてしまうんですね。受講生の中には単なるペチペチパンチになってしまっている人もいましたが、スピードを重さに変えるように、打つ一発一発が当たる瞬間に意識を乗せて打撃を重くする心法も必要です。

 もちろん、慣れたら考えなくてもそうなりますが・・・。

 ちなみに、この連環打法に蛟龍歩を組み合わせると、戦術的に相当、面白くなります。

 蛟龍歩を使うと視界から出たり入ったりするので、受ける側は感覚的に余計に速く感じてしまう訳ですね。

 実際、目の前でやられると、もう全然、目で追えません。それで、「相手が動いたと思った次の瞬間にはめった打ちにされていた」となる訳です。

 今回、私は栗原師範の技を受けてみたんですが、これで攻撃されたら防戦一方になってしまいますね?

 最近、確実に速くなっているんですが、栗原師範は還暦超えたそうなんです。それでこのスピードで動くというのは化け物染みていますよ! 

 これは後の先や対の先では対処できないでしょう。

 となれば、動き出す前の先の先で制するしか対処法がありません。

 フルスピードではありませんが、若手会員からは「うわっ、長野先生、速過ぎて見えないですよ~っ!」と、結構、ビックリしてくれたので、ちょっとドヤ顔しちゃいました。

 大阪支部長も大喜びして熱心に質問してきたので、具体的なコツをその場で指導したら、“何とっ!”その場でかなりコツを掴んでしまい、おまけに自分がやってきた流儀の技と組み合わせて応用技まで開発していましたよ!

 彼は本当に伸びるのが凄く速いですよ。セミナー後のファミレスでも教えたことをノートに図解で書いたり疑問点をいろいろ質問してきていましたからね。

 大阪支部の稽古会に参加した人が絶賛していたのも、彼が理論派だからでしょうね。

“中丹田”というテーマは中途半端な感じで興味を持たなかった人が多かったのか、参加者は少なかったんですが、武術の戦闘理論という点では非常に満足度が高かったと思います。

 八斬刀(詠春拳の武器)の遣い方も質問されたのでやったし・・・。

 では、具体的な練習する時のコツは何か?と言いますと・・・

 スピードを速くするコツは、関節を緩めて筋肉は脱力させること。肩甲骨から先をほうり出すように射出するのがコツです。

 ということは、つまり、化勁の身体操法と同じなんですよね~。

 すべてが脱力体によって実現できる訳です!

 私が常日頃から、「脱力が大切だ」と口を酸っぱくして言う理由が、武道や格闘技をガシガシやってきた人ほど、筋肉が力みまくっていて武術の技が吸収できないからなんですよ。

 とにかく、「筋肉が力を生み出す」という概念を捨ててください!

 ほぼ大多数の空手家が言う「必要な筋肉には力を入れなくてはならない」という考えでは、実際には“無意識に不必要な筋肉にまで力が入ってしまう”のです。

 徹底的に筋肉に力を込めない! 筋肉は敵だ!というくらいの気持ちが重要です!

 筋肉の収縮が力を生み出すという考えを捨てない限り、重心力を駆使することはできません!

 体格・年齢・体力・性別の差を覆すには重心力を駆使できるようになるしかないと私は断言しておきたいと思います。

「本当に脱力したら立っておれないではないか?」と疑問を呈する方もおられますが、それでこそ理想なんですよ!

 考えてみてください。筋肉だけで立てますか? 立つというのは骨格があるから立てるんですよ。タコやイカが直立して歩かないでしょう? 動きを先導するのは骨です。

 だから、游心流では骨盤主導なんですよ!

 合気の達人が死の寸前に弟子に腕を握らせて吹っ飛ばしてみせたという逸話を検討すれば、武術の技の威力が筋肉の収縮力によるものでないことは明らかでしょう? 

 私も、泥酔して倒れる寸前の状態で某拳法修行者と手合わせしてみましたが、見ていた会員からは「いつもより技がキレてました」と言われましたからね~?

 とにかく、武術の極意とは“脱力”! これに尽きます!

 では、何のために脱力するのか?

 それは“重心力を目一杯駆使するため”です!

 筋力では到底、納得できないような異常な威力も重心力だからこそ発揮されるのです!

 最新作DVDでは、複数の相手に抑えられているのを脱力して骨盤からブルンッと回転するだけで振り払ってしまう合気風の応用技もやっていますが、こんなの筋力ではほとんどできませんよ。

 化勁の凄さは圧倒的なパワーの差を無意味にしてしまえる点にあります!

 それは、相手の力に力で対抗する理論を捨てて、発想を転換したから可能になったのですよ。自分自身の力ではなく、万物に働いている“重力”を利用するのです!

 大体、どんなに鍛えても肉体は年々衰えるんですよ。

 しかし、重心力は衰えません。技巧的に熟練すればむしろどんどん向上させられます。

 これはスポーツの概念とは反対なので、スポーツに熱心な人ほど信じられないと思います。

 けれども、極めて力学的な問題なんですよ。少しも神秘的なものではありません。

 少なくとも私がやっていることはそうです。

 教えれば誰でも会得できます! その場で!

 今月は4/30(日)にも西荻窪ほびっと村学校講座をやりますが、是非、実感してもらいたいですね?

 人間は、「あっ、こういうことなのか?」と自覚しただけで、それこそ一瞬でガラッと変われるんですよ。

 達人も凡人も人であることは変わらないんですよ。

 どこが違うのか?というのは、理を掴んだかそうでないかの差だけです。

 延々と修行しても理が掴めない人は達人になれないし、逆に何の修行もしていない人でも理を掴んだ瞬間に達人になってしまうのです!

 だから、武術って面白いな~?と、つくづく思いますよ。

 実は苦しい修行とか鍛練とかとは別の次元で理合に気づいた人が、一瞬で達人になってしまえるからです。

 金庸先生の武侠小説の主人公は偶然、秘伝を伝授されて無敵の達人になってしまったりするんですが、事実、そういうことがあるんですよ。武術って・・・。

 逆に、理合を考えないでいくら努力したって無駄なんですよ。それが真実!

 しかし、「苦しい修行を長年ひたすら耐えて続けることで達人になれるものなんだ」って、皆、信じ込んでますけど、これ、間違いです。

 ただの“思い込み”、あるいは自分の無能をごまかすための“希望的観測”でしかありません。

 長年、頑張って修行してきている人ほど、自己のアイデンティティーとして否定したくないから、“思い込み”を“信念”と言い換え、そのうち“真実”なんだと錯覚してしまうのです。

“必死で頑張っている俺”というナルチシズムに耽溺しているだけで、まったく客観的事実を見ようとしていないのです。

 はっきり言って、単なる思考停止です。思考停止からは何の進歩も望めません。

 具体例でいうなら、「型を延々と繰り返すことで技は自然に体得できる」と思い込んでいる人が多いですが、戦闘理論を考えないで型だけ繰り返していても、何年やろうが自然体得なんかできません。

 型は徹底的に分析することで無尽蔵の武術の理論と知恵を教えてくれますが、分析するには理論がある訳です。

 これは、今度のほびっと村の講座で解説しましょうかね?

追伸;最新DVD『化勁の極意』絶賛発売中! 脱力体こそがS級達人への道! 自分は弱いと劣等感を持っている人こそ、これを買ってください!

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四月セミナー“中丹田”

 四月の月例セミナーは、“中丹田”です。

 身体操作の観点から述べれば、中丹田は胸の操作が中心になりますが、骨格で考えると肩甲骨の操作になります。

 肩甲骨から腕を動かすようにようにすると・・・

1,腕が長く使える。

2,手技のスピードがアップする。

3,手技の技巧が上手くなる。

・・・といった効果が得られます。

 また、どうした理由か私もわかりませんが、中丹田を開発すると情感が豊かになるようなのですね?

 だから、役者の訓練には非常に良いのではないかな~?と思いますね。

「中丹田が開発されているな~?」と思った人には、心道の河野智聖先生がいます!

 イベントで野口整体を教わった故・岡島瑞徳先生のことを語っておられた時に感極まって涙を流されていたところが、強く印象に残っています。本当に優しい方です。

 実際、中丹田を特に意識して訓練していた頃、異常なくらい感動症になってしまって、TVドラマ見ても涙がちょちょ切れてきたりして困ったことがありました。

 今でも、自分で小説書いていて感動して泣けてきたりしますからね~?

 自分で考えた話に自分で感動して泣いてるのって、気持ち悪いでしょ?

「俺、頭おかしいかな~?」って、時々、心配になるくらいですよ。

 しかし、涙は心の潤滑油みたいなもので、健康のためには泣いたり笑ったりするのが一番いいんですよ!

 怒るのと無感動でボーッとするのが最悪!

 心身の健康に悪いのです。

 結局、感情をぐっとこらえて溜め込むのが健康に悪いんですよね? 発散させないと。

 踊ったり、酒飲んだりするのも、そういう心身の欲求なんでしょうね~?

 そういえば、お花見の時に、オカルト話に興じていたら、“本物の方”が寄ってきて、皆でウワワ~ッと思いましたよ。

 そういう電波を受信しちゃうんでしょうかね?

 江戸時代なんて、そういう人に暗がりで出会って妖怪話になったりするんだろうな?

 何か、大映の『妖怪百物語』に出てきた“おしろい婆ぁ”を思い出しましたけど、桜の花には麻薬効果がある物質を発散させると聞いたこともあるし、この季節はそういう人が出ますよね?

 あっ、すいません。話が脱線しましたね?(って、いつものことか?)

 中丹田は心臓に対応しているとされますから、非常に重要なんですね。

 下丹田ほど技の威力は出ませんが、中丹田は技そのものが多彩になるんですよ。

 今回はお蔵だしして普段、見せないような技をいろいろやってみようか?と思っています。

 つまり、一つの動作で十も二十も応用変化技が出せる!ということを実技指導してみようかな?と・・・。

追伸;最新作DVD『化勁の極意』、早速、感想をいただきました。「柔道に応用することを閃いた」とのことで、確かに柔道や合気道には役立つだろうな?と思います。

追伸2;質問もありました。「化勁の時に軸を回転させて受け流すのですか?」とのことですが、「できれば軸とか芯を消して、加わってくる力の方向をずらすことだけを意識してください。機械的な対応を覚えてしまうと応用が利かなくなりますよ」。

追伸3;花見の時に「江上茂先生の『空手道入門』が復刻されてましたよ」と聞いたので、早速、翌日、町田のブック・ファーストに行って、『シン・ゴジラ』のDVDと一緒に買ってきましたよ。でも、読んでビックリ! 原本は青木先生が全面協力して出来た本なのに、写真は入れ替えられていて全く別物になっていました。青木先生の影響を消そうという意図を強烈に感じて気持ちが悪くなりました。そこまでするの?と思いましたが、たった一人、学習院大学空手部長の工藤張雄さんだけが、“私が常に思うのは、新体道の青木宏之さんの出版初期の恩恵に感謝すべきである。”と書かれている点。そこだけが何とも言えない侠気を感じさせてくれましたね? 何だか、パンドラの箱みたいだな~?と・・・。

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テレ東、やるな~。

 最近、テレ東がやる気満々だな~?と思いますね。

 以前は東京ローカル局と低く見られていたのに、最近はフジテレビを追い越しそうな勢いもあります。

 特に、大沢在昌原作のサスペンスドラマ『冬芽の人』は、力作でした。

 親子くらい年の離れた恋愛がどうとか書かれていたのを新聞で読んだ時は、もういいよ~と思ったんですが、実際のドラマは実にハードボイルドな展開で、鈴木京香が実にカッコイイ元女刑事の中年OL?という役柄で、一市民でありながら因縁の事件の真相に迫っていき、最後は拳銃を手にして戦い、言い訳もせずに刑に服する・・・というもの。

 まあ、「OLが仕事もしないで何やってんの?」とか、「こんな美女だったら年齢差考えないで惚れるでしょ?」とか、いくつもツッコミ所はあるんですが、『人間の証明』の八杉恭子より、こっちの方が魅力的なのは間違いなく、流石は格闘技好き女優だよな~と思いましたね。

 それと、田中泯さんが有無を言わさぬ極悪人を演じていたのも良かったですね~。

 いつもだったら、心ならずも無法を働く人・・・という敵役のイメージが強い泯さんが、今回は徹底してイデオローグとしての悪人なんですね?

 先が読めない驚愕の展開といい、どこか無難な印象が残る二時間ドラマの一線を越えていて、映画を見た感じでした。

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スタンレー・プラニン氏死去

 合気道を学び、合気道の研究のために来日して『合気ニュース』を刊行されていたスタンレー・プラニン氏が、2017年3月10日に胃癌でラスベガスの自宅で亡くなられたそうです。

 私はクエストさんで聞いて、どう出版のサイトで確認したんですが、まだ71歳だったそうで残念なことだと思います。

 合気道の専門誌として地道に続けてこられて、大東流や甲野善紀氏のブレイクのきっかけを作ったのも、『合気ニュース』だったと私見します。

 私が砂泊先生や親英体道のビデオを見たのも合気ニュースから出ていた作品が最初でした。

 ロシアの合気道というキャッチフレーズでシステマを紹介したのも、確か合気ニュースが最初だったのではなかったでしょうか?

 私は二、三回、直にお会いしたことはありましたが、親しくなることもなく終わりましたけれども、スタンレー氏が合気道界に果たした功績は、非常に大きなものだったと思いますし、合気道を中心とした武術の研究に関して敬意を覚えます。

 時に、経歴詐称の団体を厳しく批判する記事を書かれていた熱血な点も、個人的に好きでしたね。武道武術をやる人間は本質的に熱血漢であって欲しいんですよ。

 合気ニュースも、今は、どう出版と名前が変わり、宇城氏の著作専門の出版社みたいになってしまっているので、往時のスタンレー氏の真摯な合気道探求のテーマ性は失われてしまいましたから、ずっと買っていません。

 スタンレー氏としては残念だったのではなかろうか?と思いますが、その後もアメリカに戻ってライフワークとして合気道に関わっておられたのは、実に立派な人生だったのだろうと思います。

 私も二十代後半から三十代にかけて、『合気ニュース』に大いに刺激を受けて武術研究家としての自分のポジションを確立してきました。

 そして、結果的に日本武術の到達した極意が合気道の中に有る!とまで認じるに至りました。

 游心流の中から分派して游心流合気道を立ち上げたのも、合気道の魅力を教えてくれた『合気ニュース』のお陰だったかもしれません。

 スタンレー・プラニンさん! 

 有り難うございました!


追伸;黒澤浩樹先生も急逝されたと聞き、大変、驚きました。竹山晴友先生との対談の予定などもあったそうでしたが、本当に一時代を築いた格闘技界のヒーローが亡くなられたのは残念至極です。何と、私と同学年だったそうで、まだまだ、これからの人生だったのに・・・と思うと、きっと、お弟子さん達も途方に暮れるお気持ちだと思います。けれども、どうか、黒澤先生の分も頑張って戴きたいと思います。一代の空手家、黒澤浩樹先生の御冥福を祈ります。

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お花見感想

 四月二日は毎年、恒例のお花見会を淵野辺駅近くの鹿沼公園で開催しているんですが、今回は寒の戻りが激しくて開花した桜が増えないままで、「これじゃあ、蕾見会になりそうだな~? だったら、道場で飲み会にするか~?」と思いつつ、一応、公園を見て回ったんですね。

 そうすると、ダイダラボッチが踏ん付けた跡が沼になったという公園の池の辺の一区画の桜が六~七割咲いていて、「あ~、ここならいいか?」と、計画通りのお花見としました。

 お花見会には必ず大石総教練も来るのですが、彼が来ると仁平師範と怪しいオカルト思想ばかり話すので、正直、困るな~?と思っているんですが、武術を追究し過ぎると、オカルトになってしまうのは事実なんで、私も研究家としては否定することもできない訳ですよ。

 先日も仁平師範が継いでいる刀功門という武術流儀の稽古体系を実演解説してもらったんですが、率直に言って、一般に広めるべき内容ではないと私は思いました。

 恐らく、道教系の内家武術なのは間違いないんですが、武術というよりは仙道行法なんですね。

 ある程度、推測はできましたが、具体的なことは敢えてここには書きません。

 どうしてか?というと、情報だけ知りたがって我流で真似ると確実に廃人になると思ったからです。

 浅くやる分には健康法としても良いだろうと思うのですが、拝師して奥の伝までやるとなると、百人中、九十九人は精神を病むだろうと思います。

 何故、そう思うか?というと、トランス(憑依)系の練功をやるからなんですよ。

 つまり、この稽古を真剣にやればやるほど、霊能が出てくる。

 換言すれば、心理学的には幻覚・幻聴が当たり前になってまっとうな社会生活を送るのが困難になる・・・という次第で、これは仁平師範は天命があって受け継いだのだと私は思います。

 しかし、そんな人は万に一人もいません。

 たいていの人は単純に発狂してしまう確率が圧倒的に高いと思います。

 無論、武術としては私は非常に興味をそそられます。すべてが秘伝。体得できれば超人となるでしょう・・・。

 けれども、普通の人間が趣味の範疇で学ぶべき代物ではありません。

 リヤカーにジェットエンジン載せるようなもんです。

 それこそ、命を捨てて、魂を捧げて、何もかもを捨てる覚悟を決めて修行に打ち込む決意が必要でしょう。

 言葉で言うのは簡単ですが、実際にそれをやれと言われてできる人間は万に一人もいないだろうし、仮にできたとしても本当に命を失う可能性もあります。

 大袈裟だと思う人が大半かもしれませんが、宗教行法というのは、本来、そういう性質のものであり、インドではヨーガの実践者が毎年、多数、死んでいるという話もありますし、修養団体の創始者が意外と短命だったりするのも、そういうことなんですよ。

 以前、仁平師範と話している時に、「僕は気が狂うかと思ったことが何度もあります」と言っていましたが、なるほど、この稽古をしていたら、そうなるわな~?と思いましたね。

 霊能者と言われる人達は脚光を浴びてTVに出るようになると能力を失ってしまうと言われますが、当然なんですよね。修行で得た能力は修行を怠って我欲に捕らわれたら失うのが当然のことだからです。

 特に武術の場合、直接的な戦闘能力を求めますから、その根底には「他人に抜きん出た力を得て優越感に浸りたい」という願望(邪念と言った方が正確か?)があるので、テキメンに人格が破壊されてしまいがちなのです。

 釈迦はマーラ(魔羅)に、イエスはサタン(悪魔)に瞑想修行の邪魔をされたと伝わりますが、マーラやサタンとは人間の無意識下に潜んでいる本能なんですよ。

 だから、どんな聖人君子のような善人であっても、修行していたら自分の深層心理に潜んでいた本能的欲望と対面することになります。

 まして、武術修行を志す人のほとんどが、「強くなりたい」と漠然とした願望を持っていますから、オツムがイカレるのも当然の帰結でしょう。

 仁平師範の場合、療法家でもあるから精神のバランスを保てているのかもしれませんが、ところが療法療術の世界というのも武術以上に危うい精神の人達が跋扈する魑魅魍魎の世界だという現実もあるんですね。

 まず、金の亡者になりがちです。

 そして、他者を精神的に支配したいという欲求にも押し流されやすい。

 いや、人間なんだから、そういう欲望はあって当たり前ですし、私はそれを否定したいのではありません。むしろ、そういう自分の俗なところを隠さない人のほうが健全だと思っています。

 でもね~、みんな嘘つくんですよ!

 聖人君子のように振る舞いたがり、周囲の取り巻きがそれを補強してカルト宗教みたいになっていくんです。

 宗教団体って、そうやってできていく訳ですよ。

 ただし、現代ではあらゆる活動がビジネスモデルへと転換されていきます。それが現代日本の中では社会的生存戦略となっているので、仕方がないとも言えるでしょう。

 私自身、武術と物書きの二足の草鞋で何とか食えている人間なので、心情的には楽しく武術に取り組んで、楽しく小説書いて生活に困らないだけの金が入れば何の文句もない訳ですが、世の中、そんな甘い気持ちでしのげる道理は無い!ということを痛感している訳ですよ。

 大石総教練は、「本気で武術で強くなろうと思うなら社会生活をかなぐり捨てて取り組む時期も必要じゃないですか?」と言うんですが、私は、そんな無責任なことは言えませんし、根本的に考え違いだと思いますね。

 武術、武道、格闘技にどれだけ取り組んでも、近代兵器で武装した敵には敵いません。

 ヤンキーの殴り合いや格闘技の試合のレベルで戦闘を考える人を戦場にほうり込んでどれだけの働きができるでしょうか?

 戦闘ということを真剣に考えていないと言うしかありません。

 私は、戦わねば生き残れないという状況でしか武術を使うつもりはありませんし、その場合はまずためらわずに武器を手にしますよ。

 よって、あらゆる武器を使いこなせるように練習しておこうと思っていますし、本来の武術とはそういうものだと確信しています。

 つまり、生きるため。自分と自分が大切に守りたいと思う対象を守る。そのための戦闘状況に陥った時の奥の手として武術に取り組んでいるのです。

「強いとか弱いとか、こいつ、いまだにそんな糞みたいなこと考えてんのか?」って悲しくなりましたよ。ね~、大石く~ん?

 先週土曜に橋本支部の稽古会に行って、北島師範だけだったんで、これ幸いと松田隆智先生が晩年に体得されていた発勁の打ち方を私が研究したやり方を細かく指導したんですが、松田先生が青木先生に打ってみせた時と同じように両手のひらで受けてみたんですけど、青木先生が「長野さん、これはやっぱり人に教えたりしない方がいいんじゃないかな~? こんなの受けたら内臓がぐちゃぐちゃになっちゃうよ。これは日本の武道には無い打ち方だね~」と言われたのを実感しました。

 直接、受けていたら、私は死ぬか半身不随になってますよ。それほど爆発的な浸透力が手のひらを貫通して腹に浸透してきたので、ぞぞっとしましたね。

 わかっちゃいたけど、本当に恐ろしい技だ・・・と。

 素手ですら、やり方によってはこれだけの殺傷力が出せる訳で、武術というものは本式に体得すれば腕試しなんか不可能ですよ。私は、この威力を前提にして技術体系を作っているので、今更、「強くなりたい」なんて漠然と考える人の認識を疑うばかりで、本心から情けなかったです・・・。

 例えば、もし自分がアメリカ人だったら銃を買いまくってコンバットシューティングの学校に入りますよ。そっちの方が武術よりずっと効率良く戦闘能力が高まる。

 で、銃で戦うのを前提にしている人が「どっちが強いか?」って考えますか?

 生存戦略の最も肝心な点は、社会の中で無事に生きて人生をまっとうすることなんですよ。極力、戦いを避けることが重要です。

 その上で、万が一に遭遇するかもしれない戦いに備えておき、必要な準備をやる!

 それが“平法”というものですよ!

 無邪気に武術談義に興じるのも酒の席だから許せるけれども、根本的な自滅の危険性について無自覚過ぎるのは、思慮分別が足りな過ぎると思います。酒の席だから本音が出てくるのでしょうが、武術とオカルトに耽溺し過ぎれば現実逃避になってしまいます。

 社会からスポイルされる危険性があることを自覚して「オカルトは隠す!」というのが賢明なやり方なんです。

 花見に参加していたある会員は「ついていけないな~」みたいな顔で先に帰ってしまいましたが、普通の人間にはついていけないのが当然なんです。

 うちの会員はみんな優しいから直接、注意しないけれども、オカルト話に辟易している人は少なくはないでしょうね?

 花見の翌日、月一で個人指導している時にあまり人には教えていないことを指導したんですが、私は本当にありとあらゆる武道や格闘技の研究をしてきて破り方を工夫しているので、強いの弱いと論じる人が、もう物凄~く馬鹿に見えて仕方がないのですよ。

 素手の技なんて、一発で殺す威力の無い技しか持っていない相手を恐れる必要はないし、第一、“人間は動けば必ず急所が開きます”。だから、最低、相討ちで死ぬ覚悟さえできれば、ボールペン一つで致命傷を与えることは可能なんですよ。

 この事実を自覚していれば、もう強いとか弱いとか論じることが、いかに馬鹿馬鹿しいことかが判ります。

 そして、武道とか格闘技とかの技術がいかに表面的な部分だけをクローズアップして普及されてきたのか?ということも自ずと解明されますよ。

 また、オカルトは何故、“隠秘学”なのか?ということも理解できるでしょう。


 私は研究家だから、そういう深い領域まで研究していますが、游心流は“一般の普通の人が取り組んで役立つもの”にしたいので、過度な訓練もしないし、最少限の努力で最大限の効果が得られる技術を教えたいと思っています。

 普通に生きている人にとって、武術のディープな修行をすることはマイナス面の方が大きいんですよ。

“縁なき衆生は度し難し”と言います。

 人間には、持って生まれた器量というものがあります。それはどんな修行でも超えられないと思いますし、適材適所で人それぞれが最も活躍できる分野がある訳です。

 仁平師範は武術と療術に類い稀な素質と才能が有ります。

 花見会の時も飲み過ぎて発作が出そうになったので治してもらいましたが、将来、日本一となるだろうことを私は微塵も疑いません!

 だから、仁平師範には自身は徹底的にディープな部分を極め尽くして前人未踏の領域にまで達して欲しいと思っていますが、それを安易に公開しないで、本当に伝承できる人を一人か二人でも選んで伝えていってもらいたいな?と思っています。


 結局、人間も自然の一部ですから、今、自分が生きている時代の要請で生まれてきているんですよ。間違いなく!

 私は彼に限らず、今の若い人達は自分の頃とはまったく能力値が違うな~?と痛感しています。

 縄文人の中から弥生人が出てきたようなものかもしれません?

 あるいは環境破壊が進んで人類が滅亡寸前になりかかっているから、その危機的状況を乗り越えるだけの能力がある“新人類”が誕生してきているのかもしれない?と、私は青木宏之先生と最近はよく話していますね?

 ただ、SF小説なんかでも新人類を旧人類が滅ぼそうとするストーリーがよくあるでしょう?

 オウム事件はそうした中で誇大妄想が高じた人達が起こした事件だったし、現実社会と対立する形ではなく、現実社会の中で徐々に改善させていくようにしないといけない訳ですよ。

 例えば、原発の危険性を訴えるより、原発より機能的で安くて安全なエネルギーを発明すれば問題は解決するじゃないですか?

 でも、世の中にはそういう研究をしている人は少なからず存在しても完成する前に潰されてしまうんですよね。

 そのためには、武術だの療術だのの狭~い世界の特殊な価値観に埋没してはいけないと思いますね。人類の本能には異質なものを排斥しようとするメカニズムがありますから。

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真田さんは凄い!

 日本を代表するアクションスターと言えば、千葉真一、倉田保昭、松田優作、ショー・小杉と、いろんな人の名前が挙がるでしょうが、「現役で一番なのは誰か?」と言えば、いまや国際派スターとなっている真田広之さんの名前があがるのではないでしょうか?

『ラストサムライ』『プロミス』『ウルヴァリン・サムライ』『47ローニン』などの海外の大作で活躍している真田さんは、渡辺謙さんに継ぐ国際派スターという印象があります。

 いまや演技派として有名な真田さんですが、JAC出身のアクションスターだったことを知る人はいまでも少なくないと思います。

『直撃!地獄拳』で少年時代の千葉ちゃんを演じ、『ジャッカー電撃隊』『超電子バイオマン』へのゲスト出演、『宇宙からのメッセージ銀河大戦』での主演、『戦国自衛隊』でのヘリコプターからの大ジャンプ、そして、『忍者武芸帖・百地三太夫』での映画初主演!

 さらに、『柳生一族の陰謀』『影の軍団』TVシリーズで人気を固め、『吼えろ鉄拳』『燃える勇者』『冒険者カミカゼ』『コータローまかりとおる』『伊賀のカバ丸』といった、JAC映画での主演や助演。

 角川映画の『伊賀忍法帖』『魔界転生』『カムイの剣』を経て、集大成たる『里見八犬伝』で、当時のトップスターだった薬師丸ひろこと共演し、青春スターとしての頂点を極めた印象がありました。

 しかし、その後、一転して文芸大作へ出演したりTVドラマに主演したりするようになり、アクションは封印した印象が強まり、ファンはやきもきしたものです。

 JAC時代の後輩俳優の話によれば、この時期、真田さんは重度の腰痛を患っており、アクションそのものから引退しようとしていたらしい?

 その後、岡本喜八監督の『イーストミーツウエスト』『助太刀屋助六』では軽快な殺陣を見せてくれ、そして山田洋次監督の『たそがれ清兵衛』は、真田さん主演作品中でも屈指の名作となりました。

 29日にTV東京で放送された『ラッシュアワー3』では、ジャッキー・チェンとの堂々たる対決シーンが描かれています(ケンジという役名は、谷垣憲治監督がモデルか?)が、実は、真田さんがアクションスターとして登場した時期は、ジャッキー・チェンが香港アクションのトップスターだった時期なのです。

 当時のアクションマニアにとっては、「いつジャッキーとヒロユキが共演するか?」という期待でワクワクしていた時期だったのです!

 そんな頃に真田さんが香港で映画に主演するという話がありました。

 しかも、忍者!

 つまり、カンフー対忍術なのですよ!

 相手役はコナン・リー。ぱっと見、ジャッキー・チェンにくりそつです。

 ラスボスは、『蛇拳』『酔拳』『死亡の塔』『上海エキスプレス』のウォン・チョンリー。リアルファイトだと狂犬っぷりを発揮することで有名な方です。

 その映画のタイトルは、『龍の忍者』!

 私は楽しみで楽しみで、劇場公開を心待ちにしましたよ。

 で、実際に見てみると、真田さんの出てるシーンは格好良くてアクションも凄いんですが、ヘンテコなギャグ描写とか作品の方向性が定まってない感じで、ちょっと困った印象がありました。

 コナン・リーもアクションは凄いんだけど、ジャッキーとイメージかぶってるせいなのか、人気が出なくて今はアメリカだったかカナダだったかで忍者カンフー道場をやっているのだとか? 『リーサルウエポン4』にジェット・リーの兄貴役で出てきて何の活躍もしないまま死んだのにはガックリしましたが・・・。

 けれども、今でも私が大好きなアクション映画で必見ですよ!

 何より、真田さんが格好良い! 流石はアクションの本場、香港ですよ。

 その後、真田さんは『皇華戦士』で、キング時代のミシェール・ヨーと共演していますが、この時はおいしいところは全部、ミシェール・ヨーにもっていかれちゃって、ちょい悲しかったです・・・。

追伸;『龍の忍者』DVDはオルタナ・パブリッシングで販売中!

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大阪支部の様子

 大阪支部も活動が始まりました。キヨタキ支部長は、相当、几帳面な性格で、詳しく練習内容について電話で報告してくれて、ビックリしましたよ。

 練習内容について報告してくれるのは横浜支部長くらいで、私も基本、好きにやってもらっているんですが、ここまでホウ・レン・ソウをする人は初めてですね。

 参加した滋賀の会員さんからも「内容が詳しく丁寧で感動しました! 定期的に通いたいです!」という絶賛の感想を戴いていたんですが、二回目は兵庫支部長のキシ師範も応援参加したそうで、キシ師範からも感想の電話がありました。

「いや~、勉強になりましたわ~。細かくノートにメモ取って教えたり、凄い勉強家で驚きましたわ~」と笑って話してくれました。

 理論的に納得できないと食い下がって質問してくるので、セミナーで一緒になった会員はウザがったりする人もいたんですが、指導者となると、その熱心さが最強の武器になるんですよね?

 やっぱり、武道が好きなんだよね~?

 好きな対象にガンガン、アタックする性格だと、成果は出ますよね?

 これはますます、大阪でもセミナーやらなきゃ~いけないな~?と思いました。


 さてさて、今度の日曜はお花見です。

 が、何だか、肝心の桜がさっぱり咲いてなくって心配になりましたよ~?

 例年より早いと言っていたのに、この寒さで咲くのが遅れて、例年より遅くなりそうですね?

 まあ、4月の中丹田セミナーの時のほうが見ごろかもしれませんね?

 うちの道場に来る道は桜並木でなかなか風情があっていいかもしれません。夜桜が特に奇麗で、ここ数年は、ここの夜桜を夜明け前に見物するのが楽しみなんですよ。

 もとから好きなんですけど、親父が桜が満開の季節に亡くなったので、余計に思い入れが強くなりましたね?

 今年は親父と母親の法事を一緒にするということなんで、4月の後半に久しぶりに帰省してきます。

 最近は兄貴が応援してくれるので有り難いです。

 とは言っても、私ももう54歳で、親父が校長をやっていた年齢ですからね~?

 精神年齢って小学生の頃からちっとも上がってない感じがするけど、肉体はきちんと年とっていくからね~?

 先日、六十代半ばくらいの人と初めて会って話していたら、私も同世代だと思ってらしたらしくて、ビックリされてましたね~?

 髪も髭もかなり白くなってるからね~。

 まあ、遺伝なんで、親父も若い頃から白髪頭で染めない方針だったんで、遠目から見ると老人と間違えられたりしてました。

 私、一回染めたら抜け毛がひどくてビビッてしまい、それ以来、染めてません。ハゲよりは白髪のほうが知的な感じがしていいだろう?とか思ったりしてますけど、白髪はハゲないと聞いていたのに、やっぱハゲるんですよ~?

 水道水の塩素がヤバイ!という話を聞いたので、シャワーヘッドを交換しようか?と思っている今日この頃です・・・。

 でも、54といえば明治時代なら爺さんですからね?

 それより、年とって肉体が衰えても武術の技は伸びるという事実がわかったので、年とることに対する恐怖心は薄くなりましたね?

 特に、今回の最新作DVD『化勁の極意』は、過去最高なんじゃなかろうか?と、自画自賛したくなりましたよ。

 私の理想とするヘドラの境地に近づきましたよっ!

“ヘドラの境地”とは何か?

「相手の攻撃が全然効かず、あまつさえ攻撃した側が勝手に自滅してしまう」というパーフェクトディフェンス、略して“PD”です!

 システマのぱくりみたいに思う人もいると思いますが、違います! 新体道のワカメ体操をぱくったのです!(って、結局、ぱくり?)

 そうっすね~?

 何が近いかと言えば、『刃牙』の郭海皇が駆使した消力(シャオリー)ですかね?

 ただし、化勁というのは本来、ただ防御にだけ用いる技術ではなく、「攻撃してきた相手を自滅させる」という点に戦闘理論がある訳です。

 今回はその点もかなり詳しく解説できました。

 だから、過去最高作になったかな?と思った訳です。

 何か、護身術とか防御法とか言うと消極的なイメージがあって内容がつまらないように思う人が多いんですが、実際はまったく逆で、武術の真価は護身術だからこそ!なんですよね。

 私が誰にも負ける気がしなくなったのは、発勁と同時に化勁を研究したからで、0インチ打撃がステージが上がったのと同様に、PDもステージが上がったからなんですよね。

 だから、大抵の武道や格闘技の弱点を躊躇なく攻めることができる訳です。

 その意味でも化勁の技術はシークレットにしないで広めたいですね?

 ちなみに、横浜支部の合宿に行っていた会員が日曜の稽古会ではガラッと技の切れ味が良くなっていて、ビックリ!

 栗原師範なんて還暦過ぎてるのに蹴りのシャープさと同時に重さがぐぐっと出ていて、たまげました。

 スゲ~な~?と・・・。

 私は武術やってきて本当に良かったと思うのは、人生の終盤に向かって、自分が向上していけるという希望が持てていることですね~。

 知は力なり!って言葉は文字通りなんだと思いますよ。

 武術とは、まさに“知識と知恵”がチカラになるものですからね?

ゼロインチ打撃戦闘法』を出した時は、「危険な技を公開してしまった・・・」という反省があったんですが、今回の『化勁の極意』で、それを中和することができました。

 是非、セットでご覧戴きたいので、割引セールは4月まで延長します!

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アクションアワード2017感想

 今年も、日本のアクション映画やドラマの祭典、アクションアワードが開催されたので、拝見してきました!

 今年の開催地は渋谷の“LOFT9Shibuya”!

 回数を重ねることで安定したイベントとなってきた印象があり、今年は落ち着いて見れましたね。

 司会は、例年通り、高瀬將嗣先生と飯干景子さん。

 飯干さんって私と年齢同じなのに異常に若い! 30代と言っても違和感ありません。

 先日、深夜の番組に出演してドニーさん愛を熱く語っていましたが、ヘンな人っぷりをクローズアップするだけでドニーさんや香港アクションの凄さについて全然、紹介しようとしない番組の編集姿勢は残念でしたけどね。

 まあ、関心が無い人にとったら放置プレイで笑いを取るという貧弱な発想しかわかないんでしょうから、今更、怒る気持ちにもならないんですが、ただ、世界中でアクション映画のマーシャルアーツスターとして大注目されているドニーさんに対して、ここまで無関心な態度を取る日本の芸能界って、何と鎖国的なんだろう?とは思いましたね。

 それは、そのまま日本のアクション界隈に関する評価にも繋がっているでしょう。

 それを一番、肌身で感じている日本のアクション関係者が一致団結して地位向上と、アクションの魅力を広くアピールしていこう!というポジティブな考えで始まったのが、このアクションアワードなのだと思います。

 もちろん、すべての団体が賛同協力している訳ではないのでしょうが、参加していない団体の人達も心の中では応援しているのではないでしょうか?

 なぜなら、日本の芸能界のアクションの地位が向上することは自分達の仕事にプラスになりこそすれ、マイナスになることは絶対にないからです!

 そもそも論として、日本の映画はチャンバラと共に発達してきました。

 つまり、活劇がメインだったのです!

 日本のチャンバラ映画の影響を抜きにしては香港アクションも成立したかどうか?

 黒沢時代劇の影響を受けた欧米の映画人は多数いますし、日本のアクション映画が世界のトップに君臨した時期は確実にあったのです!

 そして、ブルース・リーやジャッキー・チェンによって香港アクションが世界のトップに躍り出て、そのオピニオン・リーダーと言えるのがドニー・イェン!だというのは異論がないところでしょう。

 しかるに、日本は今、どうなんだ?

 安心してください。日本のアクションはある意味、全盛期だと思いますよ。

 恐らく、今が大小様々なアクションクラブ、アクションチームが林立してしのぎを削っている状況ではないでしょうか?

 要は、メディアがきちんと採り上げないから一般に知られていないだけで、一度、脚光を浴びれば群雄割拠のアクション戦国時代が訪れることは確実です!

 だからこそ、アクションアワードが始まった?と考えることもできるでしょう。

 ほぼ、一年に一回、見に来ていますが、「今年はどんなアクション映画が見れるかな~?」という楽しみで待ち遠しくなるんですよね。

 それに、会場には日本を代表する名だたるアクション監督、殺陣師、アクション俳優、スタントマンが参集していて、何かアクションアワード杯の新人監督賞とか作ってもらいたいですよね?

 私も自分でやってみて、アクションがいかに大変か?ということを肌身で感じましたから、より一層、作家としてアクション映画やドラマの原作としてどういう作品が相応しいか?ということを考えながら書くようになりましたよ。

 あっ、そうそう。ほとんど本決まりに近いから書いちゃいますけど、昨年公開した『セーラー服忍者』の小説本を出せることになりました!

 DVD発売と併せて出す予定ですが、分量が少ないので、『セーラー服忍者外伝 MIYUKI ザ・カンフーガール』という下田愛璃さんが演じたカンフー少女を主演にした作品を現在、執筆中です!

 それから漫画化も企画進行中です!

 何だかんだと言いながら、デビュー作が『セーラー服忍者』になっちゃいましたよ。

 テヘッ・・・。


追伸;高瀬先生が監督した『昭和最強高校伝 國士参上!!』が、4月23日(日)13:30から渋谷ユーロライブで上映されます! ラストの格闘シーンはスパルタンXのジャッキーとユキーデの対戦を思い出させる名シーンで、今回のアワードでも選ばれていましたよ! 必見!
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『化勁の極意』完成

 今年最初の最新作DVD『化勁の極意』が完成しました。
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 これは、前作『0インチ打撃戦闘法』とは対になる作品で、前作が究極の打撃技を目指したのに対して、今回はそれを無効化する防御技を示したものです。

 実際、零勁(0インチ打撃)を体得してしまうと、軽く打っても致命的な内傷を起こす危険性があり、危な過ぎて練習を完全に寸止めにせざるを得なくなっていました。

 例えば、仁平師範が他流の打撃耐性のある方に形のみ打ってみたところ、通常の打撃技ではビクともしなかったその方が大きく体勢を崩されてしまって、非常にショックを受けてしまったのだそうでした。

 これが筋力と重心力の差なんです。

 筋力をほとんど使わないので、重心力で打つのはあまり実感がありません。見た目も自分の感覚でも“力を出している”という実感が乏しいのです。

 ところが、重心力で打たれると何メートルもドバーンと吹っ飛ばされたり、ポーンと跳ね上げられたりするのです。

 効くとか効かないではなく、何の抵抗もできません。

 打たれればイチコロで吹っ飛ばされるか、あるいは電気ショックを受けたような衝撃でバタンキューとなってしまうかです。

 本式に打たれれば人体は耐えられないと思います。

 いやはや、人間の身体のメカニズムを熟知した人が工夫した技なんだろうな~?と思うしかありません。

 だから、教えれば誰でも会得できます!

 故に、教える人を選んで秘伝にしたんでしょうね?

 ただし、私は研究家として「嘘だ!」と言われると、証明してやりたくなるんですよ。

 実証して見せれば信じる信じないの論は無用になります。

 私が実演するだけではインチキかもしれませんが、疑っている本人が会得すれば疑う余地は無くなるでしょう?

 もっとも、練習しづらくなってしまったので、困ったな~と思っていたんですが、唯一、安全に練習する方法がある!

 それが、化勁なんですよ。

 0インチ打撃は接触したところから打てる技ですから、これを受け止めるとヤバイ。

 じゃあ、「受け止めなきゃ~いいじゃん?」という発想で化勁を応用してみた訳です。

 本当は、これは秘密にしておいて、自分だけ知ってる技にしておきたかったんですが、護身術としての実用性は非常に高いし、0インチ打撃は殺人テクニックなんですが、化勁は身を護るためだけに使えます。

 つまり、普及しても何の問題もない訳です。

 で、今までほとんど誰にも教えないで自分で工夫していた技も実演解説してみました。

 重要なのは、「脱力して相手の攻撃の力を受け止めない」ということだけ!

 技は後からいくらでもできてきます。

 恐らく、内家拳というのは、本来、こういうものだったんじゃないかな~?と思いますし、形じゃなくて原理を理解することが大切なんです。

 そういう意味での“極意”なんです。

 前作も面白かったという感想を頂戴していましたが、今回はもっと面白いと思います。


 あっ、そうそう。この前のブログ原稿で、「半世紀前」って書いていたんですが、これでは50年前ってことになりますよね? 書き間違いでした。「四半世紀前」です!

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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